2003年8月

「観測史上初の」「○○年ぶりの」晴れの少ない暑くない7月でした。
やはり、夏は暑く、冬は寒いほうがいろいろな分野で都合がいいと思いますが、暑すぎるのはつらいです。

この地球規模で起こっている異常気象は、ヨーロッパやカナダで自然発火による山火事を引き起こしました。不謹慎ではありますが、ニュース映像の猛火を見ながらある映画を思い出してしまいました。

最近は、映画など作られた映像がとてもリアルになってきて、現実に起こっている事と区別がつきにくくなっています。私のような素人は、虚偽の映像であっても、NHKのニュースで放送されたものは 現実だと思いこんでしまうでしょう。

本物を見分ける力は、どのように培われるのでしょうか。

昔、骨董品屋の丁稚の修行は、ひたすら本物を見る事だったと、何かに書かれていました。本物と偽物を比べるのではなく、ただひたすら本物に触れる。すると、本物の放つ『気』を感じ取れるようになれるのだそうです。 見たもの・聞いたもの・嗅いだもの・触れたもの・味わったもの・そして感じたもの、それらのひとつひとつが体験として記憶に残ります。

良いもの、本物といわれるものを数多く体験すると、偽物にだまされる事がなく、あふれている情報の中から、良いものや必要な事を、自然と選び出せるようになるのではないでしょうか。

これからの世代を担う子どもたちには、ぜひそういう力をつけて欲しいと思います。