2004年2月
肌を刺すような空気、寒いというより冷たいと感じる2月の早朝。
「寒いの嫌い、やだな、こんな日に出かけるの。」と、つぶやきそうになった時、見上げると雲一つない透明な青空。とても高い。
「この色が、スカイブルーなんだなぁ。」
「早起きは三文の得。きれいなものが見られて今日はラッキーデーだわ、きっと。」
数秒前のいやな気分は、いとも簡単に一掃されてしまいました。
すると突然、真白に輝く富士山が 目に飛込んできました。
思わず拝みたくなるような神々しさ。
美しい青空に凛として、その存在感は何ものをも 圧倒してしまいそうです。
今は旧暦の正月の頃、幸運の初夢ナンバー1が富士山というのも、納得の瞬間。「本当にラッキーデーだわ。」
古くから山は、世界中で信仰の対象だったようです。
山そのものを崇拝するというより、ひとの想像をはるかに超える被造物の背後に
創造者を感じ、畏敬の念を抱いていたからかもしれません。
春の気配を感じるようになると、この光景は見られなくなります。
寒い寒い冬の朝、やっぱり早起きは三文の得でした。