もう12月・・・ 異常気象に翻弄されたような1年でしたね。
水害・台風・地震の被害にあわれた方々が、安心して、希望を持って新しい年を迎えら
れるように心から祈ります。
ところで私は、年頭に今年のテーマを『すっきりと』に決めて、いつも心がけてきました。
おかげで最近、家の中がかなりすっきりしてきました。
何年も放置していた押入れや納戸を整理したら『空間』が生まれました。
物理的な『空間』は気持ちにゆとりを生み出すものですね。
きっかけは、何かをしようとする時に、探し物から始めなければならない悪習慣を打破
するためだったのですが、ゆとりという思わぬ副産物を得たようです。
もうひとつおまけに、年頭に決めたことを年末までずっと続けられたのは、恥ずかしなが
ら 50才近くになって初めてのことでしたから、『自信』もつきました。
「どうせ、わたしなんか最後までやりつづけることなんて出来ないんだから」
「まぁ、いいか。テキトウにしておこう」「面倒くさい」などの言葉が私の辞書から消えて
いったのです。(いまのところですが…)
子どもの頃から、掃除・片付けが苦手で、嫌いだと思い込んでいたのですが、どうして
なかなか、楽しいモノではないですか。ちょっと好きになったかも。
こんなことからでも自己発見するオドロキ。
考えてみれば、学問も宗教も芸術もテクノロジーも極めた方は、すっきりとしておられます。
『磨く』という作業は、よけいなものを削ぎ落とすことです。
宝石類は研磨されて輝きます。
金や銀も精錬されて不純物を取り除かれたものに価値があります。
研磨され、精錬され、本質が現れるのでしょう。本質の純粋さが美しい輝きを放つのです。
私自身、ボディに磨きをかけるだけでなく、心にも磨きをかけています。
この1年間で300冊以上の本を読みましたし、多くの方々との出会いがありました。
新たに習得した技術やノウハウもあります。
以前は、情報過多で洪水状態になってしまうのではないかと考えていたのですが、不思
議なことに、知識の量が増えるほど、体験を重ねるほど、考え方や生き方はシンプルに
なっていくのです。
何でも放っておかずに手をかける、磨きをかける。『すっきりと』するためには必要なこと
なのですね。
物質だけでなく身体にも心にも“エントロピーの法則”は適応するようですから。
この分では私、来年のテーマも『すっきりと』になりそうです。
2004年12月