最近、玄関に花を飾るようになりました。今の家に引っ越してきた時か
ら、約10年間、玄関には大きな水槽があり、お祭りや幼稚園でいただ
いた金魚が住んでいました。
その金魚の最後の一匹が、昨年の10月20日に大往生を遂げたのです。
 
 水槽を撤去すると虚しい空間が生まれてしまいました。
私は、その虚しさと寂しさを埋めてくれるものを探し始めました。
一番初めに思い浮かんだのは「絵を飾る」ことでした。明るい色彩で現
代風の絵をいろいろ見ましたが、ピンとくるものがありません。
次に考えたのは「書道アート」自作の書を飾るのも良いと思ったのです。
ところがいざ始めてみると、自宅とはいえ展示するに値するものがで
きません。書は目標の一つにしておいて、良いものができた時に飾るこ
とにしました。
 
 捜し求めている間、そのスペースを埋めてくれていたのは、ハロウィン
グッズ、クリスマスグッズ、生花、鉢植えでした。
そのあとも、お正月飾り、雛飾り、春を感じさせてくれる花々が、玄関に
彩りを添えてくれています。お客様との話題も提供してくれています。
「やっぱり玄関には、生きているもの、季節のものがいいんだ」と実感。
 
 これまで、私には花を買う余裕が無いと思い込んでいました。
花を買っても、プランター飾りをしても、お金を考えて長続きしなかった
からです。
今もお金に余裕があるわけではありません。
ただ、考え方が変わりました。一週間に1〜2度おかずを減らしたり、お菓
子を買い控えたりすれば花を買うお金がうまれます。
 
 実はこの「考え方を変える(パラダイムシフト)」だけで生み出すことが
できるものがたくさんあるのです。時間はその代表的なもの。
また、新しいアイディアを生み出したい人、もっと良いコミュニケーション
を築きたい人などは、自分の考え方のクセを知って、それを変えてみては
どうでしょう。 

 いきなり考え方を変えることが難しいと思われる方は、日常の行動を変
えてみるのがいいと思います。
いつもと違う道を歩く、掃除の順番を変えるなど、無意識に行なっている
ことを意識して変化させるのです。
 
 「すっきりと」「気品」「パラダイムシフト」どれもクセになるまで繰返して
身に付けたいことです。

2006年 3月