他の性格・気質モ デル

 ここではFモデルと何らかの類似性を示す他の性格・気質モデルを紹介します。
モデルの構成の仕方がそれぞれ異なるにも関わらず、所々類似した特長が表現されているのが 興味深いと思います。なぜ似ているのか、なぜ違うのか等考えてみるのも面白いかもしれません。


     能見モデル

血液型性格関連説の代表的な気質モデルです。 ABO式血液型が性格の基礎をなす「気質」と密接に関係していると主張されています。 血液型の違いは人体を構成する物質の違いを示し、そうした素材の違いが気質の違いを生むというわけです。
各タイプの特徴はFモデルのものとよく似ています。がFモデルとは異なり、 各タイプの中間型は、原理的には存在しません。つまり、Fモデルが連続的なモデルであるのに対し、 能見モデルは離散的な気質モデルなのです。


A型抗原の有無
B型抗原の
有無
O型気質
  • 目的指向性が強い
  • 現実的・即物的
  • 仲間意識が強い

  • A型気質
  • 完全主義
  • 几帳面
  • 正義感が強い

  • B型気質
  • 物事にのめり込む
  • お天気屋
  • マイペース

  • AB型気質
  • 社会から距離
  • クール
  • 二面性


  • このページの初めに戻る。

         頼藤モデル

    あとがきにも書い たように、 精神科医頼藤和寛氏が著書「性格をつかむ」の中で、性格の基底を成すものとして提示した類型です。 快・不快刺激に対する反応性の大小で基幹性格を分類します。
    このメカニズムは、Fモデルと共通のものです。が、各タイプの特徴は、Fモデルとは微妙に異なります。 この違いは、主として快刺激に対する反応性の解釈の違いによると考えています。


    不快刺激に対する反応性
    快刺激に対する反応性 木石型人間
  • 快・不快に動かされない
  • 物事に動じない
  • 利用されにくい
  • 罰型人間
  • 不快を避ける
  • 学習が速やか
  • 羹に懲りて膾を吹く
  • 賞型人間
  • 快を求める
  • 懲りない
  • 癖になりやすい
  • ギャンブラー
  • 葛藤型人間
  • 快を求め、不快を避ける

  • このページの初めに戻る。

         ミラーモデル

     マーレーン・ミラー氏が著書「ブレイン・スタイル」で展開したもので、 大脳の左右両半球の活動性によって思考タイプを分類します。 「性格」や「気質」といった語の使用は避けられているようですが、 常識的に「性格」と考えられているものに近いと考えてよいと思われます。
    類型の生じる原因を生理的なメカニズムに求めていること、 連続的なモデルであることなどがFモデルと共通です。 が、基礎となる生理的な指標がFモデルとは全く異なるため、 各類型の特徴もFモデルとは異なるものになっています。


    左脳の活動性
    右脳の
    活動性
    Deliberator
  • 記憶・経験を整理・分析。
  • 慎重に考えて決断。
  • Knower
  • 論理的決断が早い。
  • 因果関係の理解が得意。
  • 感情表現は乏しい。
  • Conciliator
  • 調和を求める。
  • 感情表現が素早い。
  • 非言語表現の理解が得意。
  • Conceptor
  • アイディアを出しやすい。
  • 聞くよりも話すのが得意。
  • 変化に順応しやすい。

  • このページの初めに戻る。

         ヒポクラテス・ガレヌスモデル

     西洋における古典的な性格分類です。 古代ギリシャの医師ヒポクラテスの体液説を、ガレヌスが性格分類として示しました。 4つのタイプはそれぞれ異なる4種類の体液によって生ずるとされます。その意味で、 各タイプは相互に独立しています。離散的なモデルなのです。人の性格は、その4タイプが 様々な割合で混合することによってできると考えます。そのようにして連続的な性格モデルが 成り立っています。インターネット上では、シュタイナー教育を紹介するサイトでしばしば 紹介されています。
    同じ4類型ですが、Fモデルとは全く異なるメカニズムで考えられた類型です。







    胆汁質
  • 愛憎が激しい。
  • いい加減なことが嫌い。
  • 多血質
  • 喜び・悲しみに敏感。
  • ユーモアがあり、明るい。

  • 憂鬱質
  • 非社交的。
  • 内面に深い世界。
  • 粘液質
  • 感情を表に出さない。
  • 慎重に判断。

  • このページの初めに戻る。

         クローニンジャモデル

    トピックス1で紹介した考え方は、実は クローニンジャーという精神科医の説を下敷きにしているのだそうです。
     性格を形成する因子として7つの要素を考えるという複雑なものです。
     ・遺伝的因子 : 新奇探索・損害回避・報酬依存・固執
     ・環境的因子 : 自己志向・協調・自己超越
     最初の3つの因子についてトピックス1で 考察したわけですが、新奇探索傾向と損害回避傾向を組み合わせると、 Fモデルや頼藤モデルと類似した、しかし微妙に異なるモデルが得られます。 Fモデルや頼藤モデルが因子がもたらす直接的な生理的反応性で分類している のに対し、このモデルは結果として表れる行動の違いに着目しているように 思います。


    損害回避傾向
    新奇探索
    傾向
    損害回避傾向小
    新奇探索傾向小

    損害回避傾向大
    新奇探索傾向小

    損害回避傾向小
    新奇探索傾向大

    損害回避傾向大
    新奇探索傾向大


    このページの初めに戻る。

    (2006年7月8日)
    トップページへ


    (c) 2004 Fujita Shigeru, All rights reserved