アンケート集計結果


この研究を実行するに先立ち、まずは実状を把握したいと考え、2001年5月に群馬県内の医療機関65施設に対してアンケート調査を行い、39件からの回答が得られました。(回収率60%)
以下はそのアンケート調査の結果をまとめたものの一部です。

Q1.1ヶ月あたりの外国人の検査件数はどのくらいですか?

週20人以上:2件
週10人〜19人:7件
週5人〜9人:0件
週1人〜4人:7件
月5人〜10人:0件
月1人〜4人:9件
年5人〜10人:5件
年1人〜4人:6件
記述無し:3件
計 39件


Q2.どのような言語を使う方が多いですか?

1.ポルトガル語(27件、137点)
2.英語(25件、114点)
3.中国語(14件、48点)
4.スペイン語(12件、44点)
5.ハングル・朝鮮語(6件、21点)
6.フランス語(1件、4点)
その他、タガログ語などフィリピン系言語(7件)、イラン語(2件)、タイ語(2件)、ベトナム語(2件)、パキスタン語(1件)、アラビア語(1件)
※点数は、「多いと思われる順」の高い方から順に6点、5点、…と設定し、その合計をとって算出した。


Q3.現在まで、貴院では外国人に対してどのように対応してきましたか?

外国語で話して対応している:12件(英語、ポルトガル語、ベトナム語)
外国語で書いたものを見せて対応している:3件(ポルトガル語)
対応マニュアルを作成し、それに従っている:3件
ジェスチャーを使う:27件
特に対策は講じていない:20件
その他得られた意見として、以下のようなものがありました。
 ・マニュアルがある。
 ・日本語が通じる。
 ・付き添いがいる。
 ・オートボイス機能を利用。
 ・通訳に付いて来てもらう。
 ・簡単な単語で対応。
 ・日本語で根気よく説明。
 ・5カ国語を話せる医師がいる。
 ・現地出身の職員がいる。


Q4.外国人の方が受ける検査としてどのような種類のものが多いですか?

1.一般撮影(胸部):151点、24件
2.一般撮影(骨系):134点、23件
3.CT:123点、25件
4.一般撮影(腹部):118点、20件
5.MR:63点、15件
6.消化管透視:58点、13件
7.血管造影:16点、5件
8.核医学:15点、4件
その他、IP・IVP(2件)、超音波(1件)、パノラマ(1件)
※点数は、「多いと思われる順」の高い方から順に7点、6点、…と設定し、その合計をとって算出した。


Q5.「こんなシステムがあったら便利だ」と思うことがあれば記入して下さい。
(それぞれのご意見に対して、自分たちなりの対応策、可能性を考えてみました。)

・医療用の小型翻訳機→自動翻訳機の開発が進めば、専門用語を登録した医療現場向けのものを作ることも可能だと思われる。
・音声だけではなく文字を同時に表示させるシステム(耳の不自由な人にも対応)→PCとLCDを接続して、文章を表示させるプログラムを作成すれば、可能と思われる。しかし、設置コストやスペース上の問題がある。
・何語を話すことができるかを知る方法→今回用意した4カ国語に関しては、「私は○○語が話せます」という文章を用意した。これを患者に見せて指を指してもらうことで、何語が話せるのかを知ることができるようにした。
・検査内容の説明書→用意した。
・一般撮影にもCTのようなオートボイス機能が欲しい→曝射ボタンと連動していないので「オート」とは呼べないが、今回作成したものは音声が流れるという点で利用価値は高いと思われる。PCとX線発生装置を連動させるには、高度な知識が必要。
・対応マニュアル→今回のシステムが対応マニュアルとなり得ると思われる。


Q6.システム完成後、試用していただきたいのですが、ご協力いただけますか?

はい:23件 いいえ:9件 無回答:7件


Q8.何かご意見等ございましたら自由にお書き下さい。

日本語が分かる人が同伴である場合が多い。
今後、受診者が増加するようであれば、何らかの対策が必要に思う。
件数が少ないので何も対策を考えていなかったが、必要性はあると感じている。
検査中、患者の近くにいられないCTやMRIなどでは特に検査方法、内容を伝える手段を考慮したい。
音声はシステムの構成上難しいが、文章の方は実用性が大きいと思う。
最近の外国人の患者は日本語が理解できる人が多い。
以前より件数が多くなっているので、外国語を勉強する必要はあると思う。
現在のパソコンで利用できる、音声認識や言語変換、音声合成機能を統合して使用する。
英会話の本は購入してあるが、実際の業務上では本を見ている余裕はない。
英語以外に関しては参考となる書籍は用意していない。
ある程度の日本語が理解できるか、通訳が付いてくるかのどちらか。
英語だけでなくポルトガル語やスペイン語なども学校教育に採り入れる必要があると思う。


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