
| ワインの保管について |
| ワインはよく生き物といわれ、瓶詰め後も熟成を続けるため、保管には細心の注意が必要とされています。ワインのおいしさを維持しておくために、次のような点に気をつけて保管するとよいでしょう。 ■温度 理想的な保管条件としては、12〜14℃が最適とされています。日本の一般家庭では、一年中一定の温度でワインを保管するのはなかなか困難ですが、キッチンの火のそばに置いたり、冷暖房の使用などにより極端な温度差が生じる場所ではワインを保管しないように心がけましょう。 ■湿度 一般的には70〜80%程度の状態で保管するのがよいとされています。その理由は乾燥した状態に長期間ワインを置くと、コルク栓が乾き、開栓時にコルクが途中でちぎれやすくなるためです。でも、わざわざ加湿器などを用意する必要はありません。びんを横に寝かせておけば、ワインがコルク栓の下面に触れ、乾燥を防ぐことができます。なお、冷蔵庫の中は特に湿度が低くなりますので、びんを立てたまま長時間保管しないようにご注意下さい。 ■光 ワインは光、特に紫外線を受けると品質を損ないやすくなります。太陽光線はもちろんのこと、室内の蛍光灯も要注意です。こうした光の届かない場所で静かにワインを保管することをおすすまします。 ■におい しっかりとコルク栓が打たれていても、周囲に強いにおいを放つものがあると、ワインににおいが移りやすくなります。例えば灯油やペンキ、あるいは漬物などの近くにはワインを保管しないようにしたいものです。 |
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| 「おり」と「酒石」について |
| ワインのびんの底や内側、コルクに沈殿物が付着していることがあります。これはワインの成分の一部が溶けにくい物質となって沈殿した「おり」です。「おり」にはタンパク質やタンニンなどのさまざまな成分が含まれています。一方「酒石」は酒石酸(果物のなかではぶどうにだけ含まれる酸味成分)とミネラル(カリウムやカルシウムなど)が結合してできた結晶性の物質です。この「酒石」はワイン中の色素成分とも結合しやすく、黄色や赤の結晶となることもあります。「酒石」は温度が低くなると生じやすくなりますので、冷蔵庫や寒冷地での保管には注意が必要です。「酒石」に限らす「おり」はワインの成分が結合しあって沈殿したものなので、人体に害を及ぼすものではありません。もし「おり」や「酒石」が発生していても全く心配はいりませんが、よりおいしくワインを楽しむには、しばらくびんを静置して沈殿物を底に沈めた後、静かにグラスに注ぐか、別の容器に移しかえてください。 |
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| ワインの飲み頃温度 |
| ワインにはおいしく飲むための温度があることはよく知られています。一般に白は冷やして、赤はあまり冷やさずに飲んだ方がよいといわれていますが、これはすべてのワインに当てはまるものではありません。例えば軽いタイプの赤ワインは、少し冷やした方がより飲みやすくなる場合があるように、それぞれのワインの味の特徴によって飲み頃の温度が変わってきます。ふつう、スパークリングワインは4〜8℃、甘口の白ワインは4〜8℃、極甘口ワインは4〜6℃、辛口の白ワインやロゼは6〜10℃、ライトボディーの赤ワインは10〜13℃、フルボディーの赤ワインは18℃前後ぐらいが飲み頃温度といわれています。また、"赤ワインは室温がよい"とよく聞きますが、それはヨーロッパにおける石造りの家での室温18℃前後を指していますので、日本の暑い夏には少し冷やしてお飲みになることをおすすめします。 |
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| ワインと料理 |
| ワインと料理のおいしい関係、その相性の良さを「マリアージュ」(結婚)といいます。ワインはおいしい料理を一層引き立ててくれます。また、ワインの味は料理によっていきてきます。では、どんな料理にどんなワインが合うのか。よく言われるのが、肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワイン。これは、赤ワインの渋みの素であるタンニンが、動物性脂肪分と調和したときにその旨みを最も引き出し、白ワインの酸味が、魚料理n淡白な味わいを旨みや甘みへと変え、料理の味わいを一層引き立てるからです。でもそれにとらわれる必要はありません。軽い料理には軽いワイン、濃厚な料理にはコクがあるフルボディタイプのワイン、地方料理にはその地方のワインが合う場合が多いようです。また、赤ワインを使った料理には赤ワイン、白ワインを使った料理には白ワインという組み合わせも良く合います。料理に使う素材や調理の仕方、調味料、味わい、そして自分の好みに合わせて気軽に選べばいいのです。 赤ワイン…脂身の多い肉料理の場合、赤ワインのタンニン分(渋み)が脂っこさを取り除いてくれます。 白ワイン…魚介類や鶏肉の生臭みを白ワインの成分がかき消してくれます。 |
