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光源氏物語(桐壺・帚木・空蝉)──そのセキララな私生活
北原美紗子 著 2008年9月 ISBN:978-4-925169-19-6 A5判 208頁 本体1,200円(+税) 今から千年前、ひとりの皇子(みこ)が誕生した。光り輝くように美しく愛らしいその皇子は宮中のひとびとを魅了してゆく。その名──光源氏 五十四帖に及ぶ壮大な人間物語が、日本語の学者である北原美紗子氏の解説により長い研究の時間(とき)を経て、格調高く艶やかに蘇る。 目次
桐壺
一 皇子誕生
二 桐壺更衣の死 三 野分のころ、命婦がお里に 四 若宮参内 五 帝、若宮を連れ歩く 六 四宮、帝の心を捕えた 七 若宮、藤壺に母の姿を 八 光る君元服、そして結婚 空蝉
一 光る君、驚く
二 夕闇の中、君をお連れする 三 君、のぞき見に夢中 四 寂しき皇子 五 小君、女君の部屋にお入れする 六 女君すべり出る。後に灯影の女が 七 小君、何とか君の脱出に成功 八 君、眠れないままに歌を書く 帚木
一 光る君、十七歳の梅雨のころ
二 二人の友がやってくる 三 三人は熱弁をふるう 四 いろいろな型の妻が出てくる 五 一途に真面目で、静かな心の女こそ 六 左馬頭の愛の結論 七 夫の心が他の女に移ったとき 八 指に喰いついた女の話 九 正反対の女の話 一〇 内気な女の話 一一 女批判始まる 一二 雨夜の品定めも終りに 一三 翌日、左大臣邸に行く 一四 左大臣邸は、方角が悪かった 一五 紀伊守の義母、光る君は知っていた 一六 紀伊守は若い母のことを話し始める 一七 光る君、行動を起す 一八 人妻への愛 一九 言葉もなく、この女は泣く 二〇 光る君、御殿に帰った 二一 弟の小君を我が子のように 二二 君、遂に紀伊守邸を訪れた 二三 自らの宿世として、君に譲歩しない |