じょにーの事件簿 FILE5
命唄生誕の裏話 Part1
2005.12.02 18:23
俺の名は「じょにー」。
もう知らない人はいないだろう。今を生きる情報家だ。
俺が行動するのが月末だけだと思っていた人は、まだまだ甘い。
今月は、「じょにぃ活動半年達成おめでとうキャンペーン」を実施中のため、調べることが異常に増えてくる。(別に、サボっていてたまったというわけではない)
さて。
今日は幻龍伝の「命唄受賞二ヶ月記念キャンペーン」(やってません)に便乗し、
作者'sに迫ることにした。
これは、命唄製作現場の、最後の一ヶ月弱どのような状況だったかを調べる愛と勇気に溢れるスポクタhyl……(かんだ)
……全てをかけて調査した、一人の男の物語である。(←これから調査)
そう、その一人の男の名前とは今を生きる情報収sy……(略
2005.12.03 09:12
ふぅ。早起きはキツイぜ。
おはようございます全国の皆さん。
今を生きる情報収集家、じょにーです。
とりあえず俺は、命唄に詳しい「幻龍伝ホームページ」を調査することにした。
まず、各ページを回り、命唄に関する有力な情報を入手することに専念した。
ツクール魂2005のエントリーNo.が来ちゃいました。 って、えぇぇぇ!? だ、大丈夫なのか命唄ほととぎす! 現在十二章製作中よ!? で、何さ! 大丈夫なのかホント? 盛り上がるシーンはこれからなのに、やばい! はっきり言うよ、本当にまずい。(SHINの日記 2005年 3月 17日より)
まず、この内容に注目したい。
ツクール魂2005の締め切りは、2005年3月31日。
すなわち、あと二週間弱しかないこの状況で、十二章(プレイしている人は、最果ての山山頂の辺りをご想像ください。)を製作しているとは、すごい。
しかも、次の内容が明らかになる。
3月18日 グラフィック隊長(新橋五反田)任命。
3月20日 13&14章製作中。
3月27日 16章完成
とまぁこのように、かなりギリギリペースで製作されていたことがわかる。
しかもその後、SHINは最後の二日間を、こう記している。
3月30日。命唄締め切りの前日だ。 この日も、藤原、新橋というメンバーで開発業務(?)を行っていたのだが……。 日の目を見ることはできなかった。 そんなこんなで日は暮れて、SHIN一人の開発が始まった。 まずは、ボイスの入力である。その時点までに五章ができていた。 やるべきことはいくらでも頭に浮かんでくる。 40種類ものスキル、128種類ものモンスターパラメータ、残り全ての章のボイス入力…… とりあえず、まずはボイス入力からだった。 ゲーム中でボイスがなるようにする作業だ。 うおぉおぉぉぉおぉぉ! ……という気合が入っているのか入っていないのかの声を出しながら、 SHINは作業に没頭した。 そして、全ての声を入れ終わり、ついに■■■■■の最後のセリフを聞いた。 感動だった。 しかし、感動している場合ではなかった! SHINがふと隣を見ると、カウントダウンはすでに始まっていた。 現在の時刻は、午前五時半。徹夜をしたようだ。 さすがにこれ以上起きているとふらふらになりそうなので、仮眠。 朝八時、藤原拓未さんが来訪。 ぼろぼろになりつつも、今度はスキルの調整に入る。 スキルのアニメーション、強さ自体は一昨日決めておいた。 と、いうことは。 あとは、スキルを覚えるイベントを作ればいい。 しかし、これが思ったよりもかなりの難作業で、午後一時、やっと終了。 午後八時までに窓口に持っていけば、間に合う……。31日の消印を押してもらえる……。 そんなことばっかり考えていた。 受験勉強よりも必死にやってるな、俺。と考えた。意外と冷静なことを考えているらしい、俺の頭は。 新橋五反田、藤原拓未、そしてSHINの三人は、とにかく没頭した。 あとは、戦闘だけだ……。 SHINは、コモンイベントの患者システムを構築しなおし始めた。
ま、始めから無謀だったんですよぃ。 六時間やそこらで128種類ものウイルスのパラメータを決めるのは。 とりあえず、コモンイベントの入力が終わり、午後4時。 ここで、藤原拓未さんがひとつの提案をする。 「いっそ、モンスターの種類減らしちまおう!」 ……その手があった!(←気づけ) 急遽128→33種類への変更。 コモンイベントを入力しなおし、グラフィック、パラメータ設定をするSHIN。 間に合わない! そう思ったとき吉報が! 「12時までやってる郵便局あるみたい」 よし! 繋がったァ!! ……かくして、命唄は日の目を見ることができましたとさ。
さて。ここまで読んで、俺はなんか涙が出てきた。
こんなに追い詰められるくらいなら、先にやっておけ、と思わされる涙。
ふむ。なかなか当時の状況が判明してきた。
しかし、まだ当時の状況は完全にわかったわけではない。
SHINは、なんか知らないが「命唄は完全ではない」的な発言を日記でも行っている。
ところで、「完全なる命唄」とは、一体なんなのか?
少し主題とはずれるが、それを調査しに行きたい。
(決まった……なんか珍しくまともに。 By.じょにー)
2005.12.04 14:14
さて。
本日はやっと、SHINのアポが取れた。
アポイントメント。約束。
そんなことで頭をいっぱいにしながら、俺はSHIN宅を訪問した。
SHIN(以後S)「あ、どうも。
じょにー(以後J)「今を生きる情報収集家、じょにーです。(名刺を渡す)
S「あー例のじょにーさんね! 新橋のぬいぐるみ度を測ったりロビーの言葉調べたり!
J「あ、そうです、(なぜ知っているんだ!? アレは企業秘密……)
S「まぁ、どうぞどうぞ。
J「さて早速ですがSHINさん。結局のところ、『真の命唄』ってなんなんだ?
S「え? ああ、命唄ね。ウイルスの種類減っちゃって……藤原さんがせっかくたくさん考えてくれたのにさ……。
J「それもあるな。うん。だが、なんだ、ホラ。それはもう前の日記でビーザ達が喋ってるから。
S「ふむ。じゃあ、消えたシナリオの話? それともシナリオの適当さ?
J「両方。(きっぱり)両方聞かせとけ。ここは。
S「じゃあまず、シナリオの決め方ね。
J「手短にな。
S「俺はシナリオを決めるとき、まずはゲーム全体でやりたいことを決めるわけ。
J「やりたいことってのは?
S「アレだ。ビーザVS■■とか、■■■■■がB2作ったとか、そういうの。
J「で?
S「そのために最低限必要なシナリオを考えて。今回だったら「二章」と、「十六章」。
J「他の章はいらないのかよ……。
S「まぁ、あとはシナリオ盛り上げるために、大まかな流れとキャラクターだけ決めとく。
J「はあ……。
S「で終わり。あと製作。
J「はぁ!?
S「だから、途中から追加エピソードが出てくる。今回『オルダン』ってキャラが出てきたけど、アレはノリで出したの。
J「なるほど。ってノリかよ!(←ノリツッコミ)
S「大切なのは序盤。一章〜三章前後。そこでプレイヤーのやる気を出させることが出来るかが勝負? かもしれないと思ってたから、個性豊かな奴らを出しときました。
J「オルダンの状態異常『いじけ』。アレにつっこんだ人はどれくらいいるんだろうか……。
S「で、今回削除されたシナリオは、さっきの大まかな流れで決まっていたシナリオなわけですよ。
J「はあ。
S「クレーネは大盗賊の息子だったとか。(爆弾発言)
J「はあ!? お前どっからそういう……
S「とりあえず、面白そうな言葉を大量に使おうとしただけなわけですよ。
J「ったく……。
S「冒険家やってんのも、そのためなわけ。で、そういう情報を使おうとしたんだけど、世界観の差と、時間の足りなさからカット。
J「はあ。
S「あとカットされたのは、アルトの過去と、サラナの個人仕事と、ビーザのエンディング後。
J「それって重要なのが多いんじゃ……。
S「そだね。
J「おい。
S「でもアルトの過去は一応回想で出てきたし、サラナの個人仕事は……「1.5」以降でやることにしたし、エンディング後は……おまけルームで勘弁してください。とまぁそんな感じ。あと、絶対的に締め切りがやばかったってことで。
J「締め切り関連は、やっときゃよかっただろ。先にサッサと。
S「あ、すいません。受験だったモンで。
J「お前大した度胸だよ……。
とまぁ、こんな感じで和やかに終わった。
さて。
途中からツッコミ役が入れ替わったのはさておき、命唄のシナリオはかなり骨組みだけしか作られていなかったことが判明した。
次回以降は……このじょにい。
SHIN以外のメンバーに、命唄当時の状況を語れるだけ語ってもらうぜベイベー。
さすが読者サービス。
今を生きる情報収集k(略)
こうして、幻龍伝の謎がまた一つ明らかになった。
結局のところ、何があるかは表裏。
いつもより長い内容だったので、少々書きごたえがあった。
次回以降、本当にウィンタベューやるぜベイベイ。(←インタビュー)
俺の名は「じょにー」。
今を生きる情報収集家だ。
幻龍伝に謎がある限り、俺は戦い続ける。
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