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ガーデニング辞典
カーネーション
カーネーションはナデシコ科の宿根草で、ギリシャ時代から園芸植物として栽培されていたそうです。カーネーションはギリシャではゼウスに捧げる花として、キリスト教時代に入ると聖母マリアに関わる花として、地中海沿岸で幅広く栽培されていました。
母の日に赤または白のカーネーションを胸に飾る習慣は20世紀初頭からのもので、現在の日本では母の日にカーネーションを贈ることが一般化しています。
カーネーションの原種は一重咲きですが、園芸種では八重咲きが普通で、花色は赤、ピンク、赤紫、黄色、白など多彩です。
背が高くなる切り花用の品種と背の低い花壇用の品種、さらに鉢物用のミニカーネーションなどがあります。
カーネーションの育て方
カーネーションはもっともポピュラーなお花ですが、ご家庭で栽培されている方は少ないようですね。コツさえ押さえれば、ランや球根ベゴニアよりもやさしいので、一度トライしてみてはいかがでしょうか。
パーペチュアル種のような切り花用のカーネーションの品種はハウス栽培されるのが普通です。ご家庭では9月上旬に種まきし、フレーム内で越冬させ、4月上旬に日当たりの良い場所に30cm間隔で植え付けます。
フレーム内のカーネーションはアブラムシやハダニが発生しやすいので注意します。また、用土は必ず消毒しましょう。春先のフレームの中は蒸れやすいので、通風、換気に特に注意しないといけません。
ボーダーカーネーションと呼ばれる花壇用の品種は、ハウスなしで栽培可能です。 6月に種まき用土に種まきし、明るい日陰で直射日光を避け風通しの良い場所で育苗します。9月になったら早めに花壇に定植し、真冬になる前に大株に育てます。
冬はカーネーションの根元をわらやピートモスで保護して凍結を防げば越冬できます。北関東や北風の強いところでは簡単な風除けをしてやるといいでしょう。
カーネーションは2ー3年は植えっぱなしでも大丈夫ですが、肥料食いですので、肥料切れを起こさないようにします。真夏は適当に切り戻しをするとともに、まわりの草木も剪定して風通しを良くしてやります。
鉢植えとして売られているミニカーネーションは一番性質が強いようです。ただし、カーネーション一般に言えることですが、日当たりと風通しを良くし、水切れ、肥料切れを起こさないようにします。
ミニカーネーションの鉢をベランダに置く場合は直接置かずに棚の上にのせ、ハダニに注意してください。真冬には室内の日光が差し込む窓際に取り込みます。ミニカーネーションを夜間の低温に当てないように、また、温風の吹き出し口のそばに置いてはいけません。
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