an answerphone

カチャッ!

『ただいま、電話に出ることが出来ません。ピーッと鳴ったら、お名前と、御用件をお話下さい』

「あ、いないのか… えっと…  もしもし、姉ちゃん。俺だけど」

「ちょっとびっくりしたっしょ。いつもは母さんとかがかけるのに。今日はさ、ちょっと俺が
 かけてみた。 へへ、驚いた?」

「姉ちゃん、最近調子どう? 俺は部活のバスケでさ、地区大会優勝したよ。次の大会では
 スタメンで出してもらえるって感じでさ。すげえっしょ。ファンとかついちゃってるんだなあーこれが。
 マジマジ」

「でさ、何の用事で電話したんですかーというとですね…」

「…来週とか。飯食いにいかないかなーと思ってさ」

「あ、いま、意外だって思っただろ、思っただろ。明日は雨だとか思っただろ」

「違うんだって。たまにはさあ!俺が姉ちゃんにおごってやろうかって話なわけよ!まじで!」

「ハイそこー怪しい、何かねだるつもりだろとか疑わない。 たまには弟の素直な気持ちを受け取り
 ましょうねッ。 こんなに可愛い可愛い弟がこんなに優しい言葉をかけてるんだからー。 はい
 キャー嬉しい! 和也大好き! は?」

「ヒッヒ、ま、それは冗談としても。 どう?来週の週末なら こっち戻ってこれるだろ?」

「とりあえずお昼のつもりだからさ。 練習が珍しく休みなんだ。 予定わかったらまた電話して」

「それじゃね」

「って あーっとと」

「肝心なこと 言い忘れるとこだった」

「誕生日、おめでと」

「じゃ またな! 電話 忘れんなよ!」

カチャンッ!

(SS−35 声)

電話をかけてきたのは、彼女の弟、和也です。
バスケ部に所属中、ガードポイントでなかなか人気があるみたいです。
大学に通っている姉は一人暮らし中ですが、喧嘩もするけど仲の良い姉弟なわけですよ。

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