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*under cover of darkness* 山は静寂… 夜はすべてを闇に染め、溶け込むものの姿を隠す。 「全員揃ったか」 暗闇に低い声が届いた。 20の姿 瞳は40。 低い声は頷いて、闇の中を立ち上がる。 それはまるで傾れて夜をつくる闇のごとく 素早くそして恐怖をつれて。 地響きのようなその音に顔をあげ、役人達の顔色が変わる。 「出たな…叶生の盗賊共…!!!」 用心棒達が剣をかまえる。盗賊達も武器を抜く。 「うぐぁッ!!」 あちらこちらで悲鳴があがる。 「用心棒など何人雇ったところで同じこと…!」 盗賊の低い声が倒れる役人や用心棒達の耳をかすめる。 「村や街の奴らから奪った税金だろう?」 盗賊達の言葉に役人達は歯ぎしりをする。 「薄汚ない盗賊共が偉そうに何をほざく!?!」 その男の胸ぐらを、盗賊の大男の一人がものすごい怪力でわしづかみにして宙に浮かせた。 「うぎゃあぁッ!!」 男が手足をじたばたさせているその側に、盗賊の…頭と呼ばれる男が軽蔑した表情で近寄る。 「ああそうさ、薄汚ねぇ盗賊なんだ。人の獲物盗んでんのさ、禿鷹見たいにな… 底冷えするような低い声。 鋭く輝く瞳。 鋭利な眼差し。 「てめぇらを見てると吐き気がする…!! 地面へと叩き落とされ、役人はつぶれた蛙のような声をあげて、打った腹を抱えた。 「引き上げろ…!!!」 立ち上がれない役人、用心棒達をあざ笑って盗賊達は山を登っていく。 ほとんどの盗賊達が山の木々の間へと消えたところで、盗賊の頭が振り返った。 「帰っててめえらの頭に伝えろ… そのまま頭も夜へと消えていく… 叶生の山を通るものが怯えるもの。 闇から現れる20人の盗賊。 その鮮やかなまでの素早い姿の後には 元の静寂しか残らない… |