自然から学び 自然と共に生きる はっとさんの森

 

ネイチャーゲーム(シェアリングネイチャー)との出会い

ネイチャーゲームとの出会い

「ことばでは言いつくせない花の美しさ。空高く飛ぶ鳥の優雅さ。木々の間をうなりながら通り過ぎる風の音-----。あなたは、自然の素手があなたの心の内側をサッと触れていった瞬間のことを覚えているでしょうか。」 

「ネイチャーゲーム」(初版本)のまえがきに書かれてある文章です。

1982年、東京都のビジターセンターで自然教室のボランティアをしていたときのことです。自然にわくわくするような体験を子どもたちにさせたいと思っていました。

書店で雑誌「Outdoor」1982年5月号のページの片隅に、ジョセフ・コーネル氏の著書”Sharing Nature with Children”(子どもたちと自然をわかちあおう」の紹介記事が目にとまりました。

シェアリング(わかちあう)という言葉に新鮮さを感じたので、すぐさま原書を取り寄せました。

その原書をビジターセンターの自然解説員をしていた吉田正人氏(現筑波大学大学院教授)に見せたところ、「これはすごい本だ!」と言いました。

吉田氏が直訳したものを、自然体験教室に参加した子どもたちに試してみました。子どもたちに受け入れられ、子どもたちの目が輝くのを実感しました。

翻訳を担当した吉田氏らや原書に心を動かされた人びとによって、1986年、日本語版「ネイチャーゲーム」が柏書房から出版されました。

同時に著者のコーネル氏が来日し、東京でシンポジュウムが開かれ、全国でワークショップが開かれました。さまざまな人たちの支援によって、日本でネイチャーゲームの普及が始まりました。

やがて全国的な普及活動が行われるようになり、公益社団法人日本シェアリングネイチャー協会(旧:社団法人日本ネイチャーゲーム協会)が設立されました。社会的にも認められるようになっていきました。

ネイチャーゲームとはどういうもの

ネイチャーゲームの根底にあるのは、シェアリングネイチャーという考え方です。シェアリングネイチャーとは「自然をわかちあう」という意味ですが、もっと広い意味を持っていると思います。

ネイチャーゲームの特徴は、コーネル氏が考案したアクティビティとフローラーニングの考え方があります。


フローラーニングは、コーネル氏が独自に考案したもので、流れで学ぶという意味です。


フローラーニングの考え方でアクティビティを組み合わせることによって、生きもの形態や生態系について学んだり、人々の感性を育くんだり、さらに深いよろこびや心の平安を感じたり、人や自然へのやさしさを育むことができます。


すべての生命とのつながりや自然との一体感を直感的に実感することができます。

すべての生命とつながっていることが実感できれば、生命を大切にしたいという意識を持つようになります。


一人ひとりの意識が変われば、自然と調和した社会に一歩一歩近づいていくと思います。ネイチャーゲームが目指すものではないかと思います。

ネイチャーゲームを楽しみたい方、リーダーになりたい方は

ネイチャーゲームを自分で楽しみたい方、人に伝えたいという方は、ネイチャーゲームリーダーになることをお勧めします。

公益社団法人日本シェアリングネイチャー協会(旧:社団法人ネイチャーゲーム協会)が行っているネイチャーゲームリーダー養成講座を受けるといいでしょう。詳しくは、次のホームページをご覧ください。

公益社団法人日本シェアリングネイチャー協会 http://www.naturegame.or.jp