阿吽の呼吸 | |
お互いの微妙な呼吸や調子。また、それがピタリと合うこと。 |
|
明日のことを言えば鬼が笑う | |
先の事は前もってわかるものではないのだから、とやかく言っても 意味がないということ。 |
|
明日の百より今日の五十 | |
明日手に入るかもしれない不確実なものよりも、量は少なくても、 今日手に入る確実なもののほうがよいということ。 |
|
頭の上の蝿を追え | |
人のことより、まず自分自身のことをきちんと解決せよという意。 |
|
頭の黒い鼠 | |
主家のものをかすめ取る者をいう。人間の髪が黒いのを鼠になぞらえた言葉。 |
|
案ずるより生むが易い | |
想像していたよりたやっすくできること。取り越し苦労を慰めることば。 |
|
言いたい事は明日言え | |
思ったことはすぐ口にださず、一晩じっくり考えるくらいの間をおいたほうが、失言せずにすむということ。 |
|
何れ菖蒲(あやめ) | |
どれも同じくらいに優れていて、選び出すのに困ることのたとえ。 |
|
痛くもない腹を探られる | |
やましいことは、まったくしていないのに、あれこれと疑いをかけられたり、調べられたりすること。 |
|
一寸先は闇(の夜) | |
ほんの少し先であっても何が起こるか前もって知ることはできないという意。 未来のことは、全く予測できないというたとえ。 |
|
一寸の虫にも五分の魂 | |
小さな虫でもその半分の魂を持っているということから、小さくて弱い者や貧しい者であっても、それ相応の意地や思慮をもっているのだから、侮ってはいけないということ。 |
|
犬の遠吠え | |
臆病者や実力のない者が、陰で批判や悪口を言うことのたとえ。 |
|
命あっての物種 | |
何事も命があってこそできる、死んでしまっては何もできない。 |
|
魚心あれば水心 | |
相手が好意をもっていれば、こちらもまた好意を持つ。 相手がこちらの望むことをしてくれるのならば、こちらも相手の要望にこたえようという気持ちをいうことば。 |
|
嘘から出た実(まこと) | |
はじめは嘘や冗談のつもりで言ったことが、結果としてほんとうのことになること。 |
|
嘘も方便 | |
物事を円滑に運ぶためには、嘘をついたほうがよいときもある。 嘘が許される場合もあるということ。 |
|
得手に鼻つく | |
得意だと思っていることは、気をゆるめてしまいかえって失敗することがあるということ。 |
|
縁は異なもの味なもの | |
男女の縁とはおもしろいもので、どこでどう結ばれるかわからない不思議なものだという意。 |
|
鬼の居ぬ間に洗濯 | |
息抜きをすること。羽をのばしてくつろぐのたとえ。 |
|
帯に短し襷に長し | |
中途半端で、ものの役にたたないこと。丁度いいものはなかなかないというたとえ。 |
|
思い立ったが吉日 | |
何かをしようと思い立ったら、その日を吉日として、すぐに始めるのがよいということ。 |
|
終わり良ければすべて良し | |
何事も一番大切なのは、最後の締めくくりであるということ。 |
|
隠すより現る | |
隠せば隠すほど人々の注意をひき、かえって人に知れ渡ってしまうもの。 |
|
風が吹けば桶屋が儲かる | |
一つの事件が予想もできないような結末を招くこと。見込みのないことを当てにすること。 |
|
稼ぐに追いつく貧乏なし | |
一生懸命稼いていれば、貧乏でくるしむことはないということ。 |
|
考える葦 | |
「人間」のこと。 |
|
果報は寝て待て | |
幸運はじたばたしないで、あせらず気長に待っていればやってくる。 |
|
狐の嫁入り | |
晴れているのに小雨が降る様子。 |
|
九死に一生を得る | |
九分通り死をのがれないような危ない状態から、辛うじて助かることのたとえ。 |
|
窮すれば通ず | |
人は絶対絶命の窮地に陥ると、かえって意外な名案が浮かび、 進むべき道を見出せるものであるということ。 |
|
清水の舞台から飛び降りる | |
思い切った大きな決断をするたとえ。 |
|
君子危うきに近寄らず | |
「君子」は、徳があり、教養のある人格者。君子は自分の身を慎み、 はじめから危険を避けるということ。 |
|
芸術は長く人生は短し | |
人の命は短いものだが、優れた芸術作品は作者の死後も長く残り、 人々に影響を与え続ける。よって芸術に精進すべきであるということ。 |
|
怪我の功名 | |
「怪我」は失敗、間違いの意。「功名」は手柄をたてること。 過ちや何の気なしに行ったことが、意外にもよい結果を生むこと。 |
|
鯉の滝登り | |
立身出世のたとえ。 |
|
光陰矢の如し | |
「光」は日、「陰」は月の意。月日の過ぎるのは飛ぶ矢のように早いということのたとえ。また、過ぎ去った月日は、飛んでいった矢が戻ってこないように、再び戻ってはこないということ。 |
|
紺屋の白袴 | |
他人のことで忙しく、自分のことは後回しになっているということ。 いつでもできると思っているうちに、しないで終わることのたとえ。 |
|
五里霧中 | |
自分を取り巻く状況がまったくわからずに、迷ってどうにも判断がつかないこと。 |
|
囁き千里 | |
ささやき声での話しが、すぐ遠くまで伝わる事。内緒話や秘密が漏れやすいことのたとえ。 |
|
触らぬ神に祟りなし | |
物事にかかわらなければ、災いを受けることもない。 余計な手出し口出しはしないほうが得、ということ。 |
|
山椒は小粒でもぴりりと辛い | |
山椒の実は小さいが非常に辛いことから、なりは小さくても、 気性や才能が優れているさまをたとえていう。 |
|
事実は小説よりも奇なり | |
現実にこの世で起こることは、架空の小説よりも不思議で波乱に富んだものである、ということ。 |
|
四面楚歌 | |
敵のまっただ中に孤立していること。周りは敵ばかりで、味方は一人も居ない状態。 |
|
少年よ大志を抱け | |
若者たちよ、大きな志と夢をもちなさい、それをなしとげるだけの力と若さが若者にはあるという励まし。 |
|
人生朝露の如し | |
人の人生は朝日とともに消えてしまう朝露のように、 極めて短くはかないものであるということ。 |
|
青天の霹靂 | |
「青天」は青空、「霹靂」は雷鳴。転じて、突然に起こった変動、大事件をいう |
|
生は難く死は易し | |
苦しみに耐えて生き抜くことは難しいが、その苦しみから逃れて 死を選ぶことは容易であるということ。 |
|
善悪は水波の如し | |
善と悪は対立するものではなく、実際には水と波の関係のように、 わずかな差しかないということ。 |
|
備えあれば患いなし | |
普段から非常の際の準備をしていれば、いざというときにも心配はないということ。 |
|
叩かれた夜は寝やすい | |
人に害を与えて後悔するより、人から害をあたえられるほうが、心安らかでいられるということ。 |
|
ただより高いものはない | |
物をただでもらうのは安上がりに思えるが、恩に着せられたり、 義理を果たすためのの返礼が必要となったりで、かえって 高いものにつくということ。 |
|
立つ鳥跡を濁さず | |
水鳥が飛び立った時は水が濁らないように、人も去るときにはきれいに後始末すべきであるという教え。 |
|
立て板に水 | |
弁舌がさわやかで、すらすらとよどみないことのたとえ。また、続けざまにしゃべること。 |
|
敵に塩を送る | |
敵が困っているときに、助けの手を差し出すこと。 |
|
手に汗を握る | |
緊張したり、危険が迫ったりする状況で、はらはらする様子。 |
|
敵は本能寺にあり | |
真の目的は、表向きとは別の場所にあるということ。 |
|
天高く馬肥ゆ | |
秋がきもちよく過ごしやすいことをいうことば。 |
|
天二物を与えず | |
神は一人の人間に多くの美点や才能を与えることはない。 皆何かしらの欠点をもっているものであるということ。 |
|
問うは一旦の恥問わぬは末代の恥 | |
知らないことは素直に人に問うのがよいという教え。 |
|
時は金なり | |
刻々と過ぎ去る時間は、金銭と同じように貴重であるということ。 |
|
獲らぬ狸の皮算用 | |
不確実なことをあてにして計画を立てることのたとえ。 |
|
飛んで火に入る夏の虫 | |
自分から進んで危険や災いに飛び込むこと。 |
|
無い袖は振れない | |
どうしてやることもできないということ。 |
|
泣かず飛ばず | |
活躍して認められる機会や場が長い間ないこと。 |
|
流れに棹さす | |
物事がうまく進行することのたとえ。 |
|
無くて七癖 | |
癖がないように見える人でも、七つの癖はある。 どんな人でも何かしらの癖は持っているということ。 |
|
為せば成る | |
物事は、やる気になってやれば何でもできるということ。 |
|
習うより慣れろ | |
何事も人に教えてもらうより、実際にやってみて体で覚えるほうが 上達するということ。 |
|
憎い憎いは可愛いの裏 | |
男女関係で、憎い憎いを口にするのは、かわいい、 愛しているという気持ちの現れであるということ。 |
|
汝自らを知れ | |
自分の無知を自覚し、その自覚の上に真の知恵を得、正しく行動せよ。 |
|
二の足を踏む | |
尻込みすること、ためらうことのたとえ。 |
|
糠に釘 | |
何の効き目も手ごたえもないことのたとえ。 |
|
抜け駆けの功名 | |
人を出し抜いて自分だけ手に入れた功名をいう。 |
|
濡れ衣を着せる | |
根拠のない悪い噂を立てること。 |
|
能ある鷹は爪隠す | |
優れた才能をもっている人は、必要も無いのにそれを人に 見せびらかしたりはしないという意。 |
|
喉元過ぎれば熱さを忘れる | |
苦しかったことも過ぎ去ってしまえば、そのを苦しさ忘れてしまう。 また、苦しいときに受けた恩を、その苦しさが取り除かれると 簡単に忘れてしまうということ。 |
|
馬耳東風 | |
他人の意見や批評などをまったく心にとめないで聞き流すことのたとえ。 |
|
花に嵐 | |
よいことに邪魔が入りがちなことのたとえ。 |
|
花も実もある | |
外見が美しいだけでなく、実質・内容も備わっていいること。 名実共に優れている、義理も人情もよくわきまえていて、 配慮が行き届いていることのたとえ。 |
|
歯に衣着せぬ | |
遠慮しないで相手にずけずけ言う事。相手にとって不快なことや、 厳しいことをはっきりと言うこと。 |
|
人のふり見て我がふり直せ | |
他人の言動をよく見、参考にして、自分の言動を反省し改めようということ。 |
|
氷山の一角 | |
表面に現れているのはほんの一部分で、大部分は隠されていることのたとえ。 |
|
武士は食わねど高楊枝 | |
貧しさや困窮にぶつかっても、気位を高く持つという意。 |
|
冬来たりなば春遠からじ | |
たとえ今は不幸であっても、それは長く続かない。やがて明るい希望がみえてくるということ。 |
|
臍を噛む | |
取り返しのつかないことを悔やむ、後悔してもどうにもならないことのたとえ。 |
|
仏の顔も三度 | |
どんなに温和な人でも、無礼が重なれば、腹をたてるということ。 |
|
待てば海路の日和あり | |
あせらずじっくりと待っていれば、やがて幸運が巡ってくるということ。 |
|
眉に唾をつける | |
相手に騙されないように用心すること。とても信用できず嘘ではないかと疑うこと。 |
|
身をこなにする | |
自分の身体が粉になるぐらい、激しく動きまわり、苦労をいとわず働くこと。 |
|
無理が通れば道理引っ込む | |
身の安全のためには、道理といえども無理に主張せずに、 引っ込んでいるほうがよいということ。 |
|
目から鱗が落ちる | |
何かがきっかけで、突然物事の道理や真相がわかるようになること。 |
|
目は口ほどに物を言う | |
目つきは口で言うのと同じくらい、相手に気持ちを伝えることができるということ。 |
|
物言えば唇寒し秋の風 | |
人の悪口や自慢を言ったあとは、何となくむなしい気分になるものだ。 よけいなことを言うと思わぬ災いを招くものであるということ。 |
|
柳に風 | |
柔らかい柳の木が風になびくように、相手に逆らわないでやんわりとあしらうこと。 また、相手の強硬な言動を上手にさらりと受け流すこと。 |
|
論より証拠 | |
物事をあきらかにするには、論議をかさねるよりも証拠を示す事の方が大事であるということ。 |
ことわざ新辞典よりおかりしましたm(__)m