豊徳園おとぎ村
第2話 つぎは?
しばらくすると、こんどはまるまるとしたふとっちょぶたさんが
やってきました。
ふとっちょぶたさんは、
「おれは、村じゅうでいちばんのぜいたくものさ。
いつも、ごちそうたっぷりなのさ。」
と、じまんをしながら、まるたんばしをわたりはじめました。
空ではたくさんのことりたちが、
ピッピッ、チュンチュンとさえずっています。
「うるさいとりだ。だまれ、だまれ。」
ふとっちょぶたさんはそうさけぶと、おおきなおなかをかかえて、
まるたんばしのうえでとびはねました。
まるたんばしは、せなかがおれそうです。
「いたい、いたい。」
とうとうがまんできなくなって、からだをおおきくゆさぶりました。
すると、ふとっちょぶたさんはあしをふみはずして、
小川の中にどぼーんとおちてしまいました。
(つづく つぎ(第3話)をおたのしみに)