第5話(最終回) ・・・・・ なぞ

 それからもルミルミは苦しいことやつらいことがあっても、

けっしてくじけずにがんばるのでした。

そしてだれよりもよくきがきく、いつも明るいえがおをたやさない女の子になったのです。

あのぼんやりしていて、ひっこみじあんだったルミルミのかわりようをみて、

学校の先生もお友達もふしぎでなりません。

先生やお友達が、

「ルミルミ、いったい何があったの?どうしてそんなにいい子になったの?」

ときくのですが、

「なんのこと? わたしはわたし。ずっとルミルミ。これからもルミルミ。」

とこたえるだけです。

そんなルミルミをみんなはいつのまにか、

「なぞのルミルミ」

とよぶようになりました。

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 そしてルミルミにもふしぎに思えることがあったのです。

それは、あのおばあさんのこと。

お父さんやお母さんにきいても、

「森にすんでいるおばあさん? そんなおばあさんしらないよ。」

「そのおばあさんにおしばいをおねがいしたって? そんなことしたおぼえはないね。」

とわらっていうのです。

ルミルミはそれからもなんどかあの森にでかけたのですが、

もうあのおばあさんにはあうことはできませんでした。

あのおばあさんはやっぱり魔法つかいだったのでしょうか。

                                

                 おわり

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