それからもルミルミは苦しいことやつらいことがあっても、
けっしてくじけずにがんばるのでした。
そしてだれよりもよくきがきく、いつも明るいえがおをたやさない女の子になったのです。
あのぼんやりしていて、ひっこみじあんだったルミルミのかわりようをみて、
学校の先生もお友達もふしぎでなりません。
先生やお友達が、
「ルミルミ、いったい何があったの?どうしてそんなにいい子になったの?」
ときくのですが、
「なんのこと? わたしはわたし。ずっとルミルミ。これからもルミルミ。」
とこたえるだけです。
そんなルミルミをみんなはいつのまにか、
「なぞのルミルミ」
とよぶようになりました。
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そしてルミルミにもふしぎに思えることがあったのです。
それは、あのおばあさんのこと。
お父さんやお母さんにきいても、
「森にすんでいるおばあさん? そんなおばあさんしらないよ。」
「そのおばあさんにおしばいをおねがいしたって? そんなことしたおぼえはないね。」
とわらっていうのです。
ルミルミはそれからもなんどかあの森にでかけたのですが、
もうあのおばあさんにはあうことはできませんでした。
あのおばあさんはやっぱり魔法つかいだったのでしょうか。
おわり
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