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第103回 More Than You Know 1929 佐藤等 解説 高井健


第103回は、1929年のナンバーから「More Than You Know」を取り上げます。ミュージカル Great Dayに使われた曲です。Over The Rainbowでお馴染みの大作曲家、ハロルド・アーレンも、歌手で、出演していたそうですが、興行は失敗。上演は、36回で打ち切り。ベニーグッドマンがレコードにするまでヒットしなかったと、村尾陸男先生のジャズ詩大全に、あります。


では、健ちゃん、曲の解説をお願いします。
⇒健さん、解説。

健ちゃんコレクションには、同曲は9曲あった。評価のわかれるブロッサム・ディアリー Blossom Dearieのものなど。

ミシェル・マリー・ファイファー(Michelle Marie Pfeiffer)が映画「恋のゆくえ- The Fabulous Baker Boys」でのひとこまで歌っているのもある。
http://www.youtube.com/watch?v=2jNrEjHBVOc

映画は、店のギャラがいくらだとか、細かいところまで、露出されている、それなりに面白いものなので、ぜひ、レンタルショップで借りてみてください。なお、映画で、メインに、歌われているのは、君の瞳に恋してる「CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」です。
http://www.youtube.com/watch?v=zeGzpnEW8-Y


《一応の参考》

作詞のBilly Roseビリー・ローズ(1899-1966)の本業は、プロデューサ。彼の場合、作詞の共作が多いのですが、実際には、書かずに、クレジットに名前を入れてもらっていたことが、多いそうです。それは、彼が、プロモータとして有能だったからだとか。後半生は、ブロードウェイのプロデューサ、劇場やナイトクラブのオーナーとして活躍。

もうひとりの作詞のEdward Eliscuエドワード・エリスク(1902-1998)は、俳優出身で、 作詞家、ミュージカルや映画の台本の作家、プロデューサとこなした多才の人だったようです。

作曲のVincent Youmansビンセント・ユーマンズは、Tea For Two で、紹介したの省略しますが、頑固で絶対、一度作った曲を書き直さない彼が、このときは、ブロードウエイに、持って行く直前のトライアウトでのPOPS歌手の安っぽいエンディングの歌い方を取り入れて直しをいれた。凝り性のメロディーは、コードの6thシックスの音を多用。Gに対してE音、Fに対してD音、Cに対してA音が、おもに使われた。などと。村尾陸男先生のジャズ詩大全に詳しいです。


歌詞大意です。ズバリ、タイトルどおりですね。

僕は、君が思っているより、ずっと君を愛している。
君が善人だろうが悪人だろうが、かまわない。
とにかく、君なしでは、もう生きていけないよ。


では、佐藤等さんの弾語りで、お聴きください。「More Than You Know」

佐藤等(Metamorphosis-One)
http://www.geocities.jp/metamor2/metamor1name.html



山川浩一
http://www14.plala.or.jp/inu789/yama/
正木まどか
http://www.madocamasaki.com/
高井健
http://www.geocities.jp/onhermajesty_s/
山川浩一のスタンダードジャズ入門
http://www.voiceblog.jp/yamafan/



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