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第84回 Peel Me A Grape 正木まどか ゲスト米原さん

第84回は、またまた正木の持ち歌、1962年のナンバー「Peel Me A Grape」をお届けします。


ジャズ歌の中で、飛び切りのセクシーソングとして有名なこの曲は、デイヴ・フリッシュバーグ(Dave Frishberg)によって作詞・作曲されました。
http://www.pitt.edu/~atteberr/jazz/articles/FRISHBER.html


ネット情報によると、彼は、1933年ミネオソタ州生まれ。8歳からピアノを始め、兄弟の影響で、ベニーグッドマン、レスターヤング、テディウィルソンなどを聴いて育つ。ミネソタ大学ではなぜか、ジャーナリズムを専攻。その後、空軍に入り、回り道。音楽の道に進むのは、カーメン・マクレーンのバックバンドをした1959年あたりからのようです。


「Peel Me A Grape」は彼の処女作で、1962年に、フラン・ジェフリーズというセクシーアイドル系?の歌手のために、かわいい、セクシーな曲を頼むと依頼されて作った。が、彼女は歌わないことになり、一度、この曲は、お蔵入りになります。ところが、数ヵ月後、彼が、スタジオに呼ばれると、ピアノの上に、この曲の楽譜が置いてあり、知人のはからいで、処女作は、世に出ることになったのだそうです。


その後、実に、いろんなタイプの曲を書いて活躍しています。


I DON’T BELIEVE YOU
I'M GONNA MAKE YOU LOVE ME
I'M HIP
PAY SOME ATTENTION TO ME
YOU CAN’T GO
My Attorney Bernie
Van Lingle Mungo
You Are There


など。

 

さて、歌詞大意です。


葡萄をむいてね、氷を割ってね、
ムードたっぷりに話しかけてね
ワインで酔わせてね
ここに私の愛し方の方程式が書いてあるの
贅沢に貪欲に愛をむさぼってほしいの
ほうら、あたしが、合図したら、飛び込んできてちょうだい!
(ベッドの中では、私が合図するまで、いっちゃだめよ!)
むにゃむにゃ。

 

⇒ここで、正木と米原さんで、この曲についてコメント


米原さんは、大変だろうけど、女性に、こういうふうに言われて尽くしたい?
デイヴ・フリッシュバーグ(Dave Frishberg)の恋人か奥様が、そういう、ねだりやさんだったのではないかと推測する。経験がないと書けないよ。この手の色っぽさがジャズのすばらしさ。

Why Don't You Do The Right も同様。男は働いてなんぼよ!

これらは、サディスティックな曲の傑作。


この曲、アニタ・オディが歌ったとき、歌唱指導があった。生意気な女を装おうのではなくかわいらしく歌えとの指示だった。命令でなく、おねだりソングて、やってくれ。キュートに、コケティッシュに。


Peel Me A Grape
http://www.youtube.com/watch?v=SM1Hmmgqi6U

http://www.youtube.com/watch?v=_XQP9B5YB4I


では、正木まどかの歌で、お聞きください。「Peel Me A Grape」

 


山川浩一
http://www14.plala.or.jp/inu789/yama/
正木まどか
http://www.madocamasaki.com/
高井健
http://www.geocities.jp/onhermajesty_s/
山川浩一のスタンダードジャズ入門
http://www.voiceblog.jp/yamafan/



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