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第92回 You'll Never Walk Alone 1945 山川浩一先生 ゲスト高井健

第92回は、番組を主催されていた山川浩一先生の命日、9月5日に、合わせて、先生の持ち歌のひとつだった、「You'll Never Walk Alone」をお届けします。

この曲は、ジャズやポピュラーソングとしてよりも現在では、サッカーのサポーターソングとして内外ともに有名になっています。ネット情報によると、日本では、FC東京のサポーターの歌になっているとか。今、思うと、先生は、そういうことを、ご存じで、歌われていたのか、疑問で、不思議な気持ちになります。

しかも、管理人の記憶だと、先生は、歌詞を、原曲とは少し変えて、

「Walk on, walk on, walk alone in your heart. You'll never walk alone.」
汝(なんじ)の心の道を、ひとり、歩み続けよ。
やがて、独りでは、ないことに、気がつくだろう。

と少し厳しく自分自身を鼓舞するように歌うことがあったと記憶しているそうです。


先生には、思い入れのあった曲だったのでしょう。弾き語りでなく、マイクを持って、立ち歌で、歌われていました。天国のジャズ界でも歌い続けているのでしょうね。


さて、曲の解説をします。


⇒☆高井健の解説
以下のサイトの内容に近い。
http://ja.wikipedia.org/wiki/You'll_Never_Walk_Alone


高井の聞いた限りでは、シナトラなど、いろんな人が歌っているが、レイ・チャールズの歌が、一番、よかった。
http://www.youtube.com/watch?v=NGqcZzRupBY

歌詞に、入り込んで、聞き込まないといけない曲である。

ネット情報によりますと、You'll Never Walk Alone は、もともと、1945年のミュージカル、「回転木馬(Carousel)」のために作られたそうです。シナトラやプレスリーをはじめ様々な歌手がカバーしているそうです。

作曲は、リチャード・ロジャーズ。作詞は、オスカー・ハマースタイン2世。この番組でもう何回も登場している大御所コンビですね。ということで、この二人の説明は省略します。


歌詞大意です。


嵐の中を行くときも 頭を上げて前を見ろ。暗闇を恐れるな。
嵐の後は、金色に輝く空が広がり、遠くからひばりの鳴き声がしてくるだろう。

夢がどこかに飛ばされそうになっても、風の中、雨の中を、行くんだ。
心の道を、希望を持って、歩き続けるんだ。
君は、一人ぼっちじゃない。僕たちがついているよ。


山川先生は、表面的には、物静かで、優しい人だった。
正木は、レッスンそのものより、おしゃべりがしたくて通っていた。
先生と話していると心が落ち着いた。
が、先生は、内に秘めた強さのある方で、前向きで、がむしゃらに進むときがあった。
きっと、それで、この歌が、好きだったのだと思う。


では、山川先生の歌で、お聞きください。「You'll Never Walk Alone」


▼追記「間奏に語られる21世紀へのメッセージの概要」

20世紀、人類は驚異の発展を成し遂げ、夢と欲望を満たしてきました。
その代償として命の源である自然を破壊し、殺戮を繰り返しています。
でも、音楽に国境はなく、世界中の人々の心を癒し、励ましてきました。
どうか、21世紀は、世界中の子供たちや生あるものの全てが、平和で愛にあふれ
すこやかに生きていけることを切に願い、私たちは、歌い続けます。


山川浩一
http://www14.plala.or.jp/inu789/yama/
正木まどか
http://www.madocamasaki.com/
高井健
http://www.geocities.jp/onhermajesty_s/
山川浩一のスタンダードジャズ入門
http://www.voiceblog.jp/yamafan/



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