「えっ〜!山形のそば、食べに行ったことないのぉ〜?」
と、まぁ、そんな会話からゴールデンウィークの旅行の行き先が山形に決定されたのでした。
高速にのり一路、山形へ。一気に走って、まずは、酒田に向かいました。酒田は、江戸時代に西廻り航路で栄えた港町。歴史的な建造物が数多く残っています。
ケヤキ並木が美しい山居倉庫を見学した後、土門拳記念館を目指しました。土門拳は、酒田出身の写真家で、その道では、超有名な大御所です。
「いつかは、土門拳・・・。」などとつぶやきながら、記念館にたどり着いたのですが、なにせ美術鑑賞などとは無縁の子供づれ。
『筑豊のこどもたち』という企画展をやっていたのですが、
「これはねぇ、お母さんが死んじゃって、お父さんは働きに行ってて・・」とか
「お金のない子供は、学校にもってく弁当がないから、絵本を読んで友達が食べてるのを見ないようにしてるんだよ〜。」
などと館内をず〜っと、子供に解説してまわったのでした。
でもって、大作『古都巡礼』にいたっては、
「仏像がにらんでる〜!!」などと半泣きで叫びながら、走って展示室を出て行ってしまいました。
見学していた皆様、ごめんなさい。
後で聞いてみたら、マジで恐かったらしく、
「美しいものは、恐いもの・・・」
と自伝・人形曼荼羅で綴っていた、辻村ジュサブローさんの言葉を思い起こしたのでした。
記念館は、白鳥湖という湖に面した眺めのよい場所で、あやとは庭が一番気に入ったようです。
それにしても、やっぱりオリジナルプリントっていいもんねぇ・・などと夫婦でしみじみ感心してしまいました。
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