2005



コ ラ ム 2008  〜管理人のひとり言・・・〜 Column

ITO ARCHITECT CO,LTD.

「Step for Future!」

酒田港展望台

頑張れ!40代!!  〜スーパースターと青春の淡い思い出〜     3月28日(金)

 昨日、ある一人のスーパースターが引退した。ピッツバーグパイレーツの桑田真澄である。そうあの元巨人軍の桑田真澄である。1968年4月1日生まれの39歳。巨人で数々の栄光を勝ち取ってきた桑田も限界を感じての引退報告。
 桑田真澄と清原和博は自分にとっては雲の上の人物でした。私も1968年1月生まれの同い年の同学年。高校1年から甲子園で活躍した桑田と清原は、小学校から野球を始め同じ甲子園という舞台を目指していた一野球少年の私にはかけがえのないスーパースターでした。もし、チャンスがありこの2人に会うことがあったとしたら、間違いなくこの同期生の2人を「桑田さん」「清原さん」とさん付け若しくは「くん」付けで呼び、敬語で会話をしている自分を想像するのは容易なことである。ファンはいつも選手のことを「桑田」「清原」と呼び捨てにするものだけど、この2人は自分の中では別格なのである。
 23年前の夏、PL学園は甲子園で我が郷土の代表「東海大山形」と1回戦を戦ったのである。そうあの29-7の伝説の甲子園記録となっている試合である。当時の東海大山形のエースは兵庫県姫路市から野球留学をして1年生から東海大山形のマウンドを守っている藤原安弘。彼は1人で県予選を投げぬき甲子園への切符と生まれ故郷への凱旋を実現した。しかし、県予選前から痛みのあった肘は限界を超えていた。3年間1人で投げ抜いてきた代償は想像以上だったのだ。県予選日大山形との決勝戦の7回、藤原がカーブを投げた瞬間「ブチッ」と肘から音がしたそうだ。甲子園入りしても藤原の右肘の状態は一向によくならない。メディアの人々が練習を訪れ、藤原のキャッチボール姿を撮りたいと言われても頑なに拒み続けた。専門医の診察の結果は、「甲子園のマウンドに立つのは無理だ」だった。しかし、藤原は投げなければならないのだ。3年間1人で投げ抜いてやっとの思いで勝ち取った甲子園のマウンド、まして相手がPL学園なのだから……。この試合PL学園は1回ワンアウトから、2番安本がレフトに先制のソロ本塁打を叩き込み歴史的猛攻が幕を開けた…。結果しか知らない人は彼を山形の恥と誹謗中傷したとかしないとか…、藤原もいいピッチャーでしたよ…。

 桑田「さん」は引退の数日前の自身のホームページにこんなことを書いていました…。

結局人間は、朝起きて、寝るまでの間、選択して決断しているんだよね。
今直ぐに、起きるか起きないか、先にご飯を食べるか、顔を洗うか、
どの服を着るか、何時に家を出るのか、挨拶をするかしないか、
電話をするかしないか、質問をするかしないか、意見を言うか言わないか、
練習をサボるか、軽めにするか、
夜は、どこで、誰と何を食べるかなど、とにかく、何をするのも選択の連続だよね。

当然、迷う時もたくさんあるよね。
手術をするかしないか、もう一度投げるか投げないか、
昨年は、短い間だったけど、自分の中ですごく迷ったなぁ。
その時の決断が、今につながり、ここにいるんだけどね。    〜 中 略 〜

とにかく自分の人生だから、
日常の些細なことや、重大な決断を迫られた時も、
自分の第一感というか、心の思うままに従って決断していきたいよね。

 引退を決断していたんでしょうか? 私にはそう思えてなりません。こんなことも言ってました。これからは野球人桑田真澄ではなく、人間桑田真澄として頑張ると…。前述の藤原「君」は社会人野球を12年前に引退し、現在は親のやっていた理容室を引き継いで頑張っています。彼もこんなことを言ってます。

父親と一緒に店に立った。当たり前のことだが、理容室はただ髪を切るだけではなく、客にリラックスできる空間も提供し、また来ようと思ってもらえる人間関係を築いていくことも大切な仕事だった。最低限の技術がなければ店には立てない。そして、店に立ってから本当の勝負が始まる。まさに野球と同じだった。しっかり性根を据えなければ、店を継いでいくことすらままならないと痛感した。

 同世代の野球のヒーロー達が違う目標に向かって頑張っている、これから頑張ろうとしている、人生という舞台で。自分も彼らには負けられません。野球では完全に彼らには辛酸をなめさせられましたが…。ちなみに藤原君と私は対戦してます。3打数0安打で1-4で優勝候補の前に敢え無く敗戦、23年前の春の県大会でした。このことを書くと長くなりそうなのでやめます…。これからの人生は4打数4安打とは言いませんが4打数2安打ぐらいでいきたいところです。頑張ります!! 頑張れ40代!!

                








プレッシャーと上手く付き合おう  〜バランス感覚と柔軟な思考〜   3月19日(水)

 本からの受け売りをもうひとつ。突然ですが、逆U字曲線というものをご存知でしょうか? アスリートたちが最高のパフォーマンスを発揮するための心理状態を表したものだそうです。緊張のしすぎも良くなく、リラックスのしすぎも良くないということです。つまり緊張半分、リラックス半分といった逆U字曲線の一番真ん中が最も高いパフォーマンスを発揮できるそうです。この心理状態をあるオリンピック選手は「そわく」と表現したそうです。そわそわ半分、ワクワク半分という造語です。上手い表現ですね。プレッシャーからくるストレス。ストレスは現代社会にはつきものといっても過言ではありません。皆さんも多かれ少なかれ何らかのプレッシャーやストレスを抱えているでしょう。これらが溜まるとやがては心の病にかかってしまいます。
 しかし、毎日が暇でこれらがまったく無いのもストレスを呼んでしまうようです。人間って不思議ですね。ストレスが無いことが逆にストレスを感じてしまう…逆U字曲線ではありませんが、何事もバランスです。仕事と遊び、アメとムチ。そう考えると皆さんも日々の生活の中で、心のバランスがどのように崩れているのかをしっかり見つめて、バランスをできる限り保つことが大事になります。緊張とリラックスの度合いを自分で調整できるようになると、自分の世界、価値観が変わるかも。心の健康を維持することも現代社会の中では大事ですね。そのためにも一つの考えに固執しない柔軟な考えと、客観的に物事を観察、考察する能力って必要になってくるんじゃないでしょうか? すぐ頭に血が上るタイプの自分としては、常に客観的にクールな思考の人ってあこがれます。どんな議論にもクールに受け答えする人ってかっこいいですよね。大人でできる人だなぁと感じます。自分もそうなりたいです、周りの人にはどう見られているんでしょうか?







あなたは上の2、下の2、それとも…  〜2:6:2の法則〜   3月7日(金)

 
ある本を読んでいたんです。そうしたらその本の中に「2:6:2の法則」ってものが存在すると書いてありました。みなさんはこの法則知ってますか? よく使われる法則とありましたので読者の方々でも知っている人がいるかも知れません。
 これは会社などの組織の構成を語るときに使われるそうで、貢献度の高い人が2割、貢献度が低い人が2割、平均的な人が6割いるという比率を表しているそうです。組織によって多少の比率の違いはありますが…。これはあくまでも個人の潜在能力ではなくて、ある時点での客観的評価を念頭においてるものだそうです。ここで大切なのは貢献度の低い2の人いわゆる「下の2」なんですって。なぜなら問題も多いかもしれないけど大バケする可能性を持っているからだそうです。伸びしろがあるってことなんですね。
 「上の2」の人たちはある程度自分をコントロールできる人たちで場面場面で能力を発揮できる人なんだそうです。ただプライドが高いのでそのプライドをくすぐりながら慢心させずに「もっとできるだろう」と常に意識を上に上にともたせることが必要なんだそうです。
 「平均的な6」は堅実な人が多く「上の2」について行こうとし、「下の2」には負けられないと思うグループ。以上の2つの階層を考えると、「下の2」の扱い次第で2:6:2の比率を変えないまでも、全員がレベルアップできることになります。
 「下の2」に対しては目的とするものが「楽しいんだ」と思わせることが大事になってきます。会社でいえば仕事な訳です。単純に頑張った時は手放しで誉めてあげ、努力する楽しさを教えることが大切だとありました。小学校の子供を誉めて色んなことをやらせるのと似ています。「上の2」に比べ素直な人間が多いのでツボにはまればプライドを植えつけられるそうです。その人の中の感情を刺激してモチベーションを高めることがいいと書いてありました。
 周りにいますよね「上の2」「下の2」「平均的な6」 自分がどの部類に入るか考えたことってありますか? ちょっと一服しながら考えてみてはどうでしょう? また、組織のトップの人は部下への指導、組織のレベルアップに参考にしてみてはどうでしょうか。







春めいてきました、今日は啓蟄。  〜長い冬眠から目覚めよう〜   3月5日(水)

 
本日、このコラムの愛読者から「喝!!」を入れられました、最低でも月に2回はコラム更新ほしいと。ということでペンを取った次第です…。
 
 日に日に昼の長さを感じている今日この頃です。車を運転してても日中はそろそろ暖房を入れなくても良いような季節になってきました。ランチ後に居眠りしてる人も多くなってきたと思います。今年の冬は暖かいかなぁ〜と思いきや、正月明けからの寒波、寒波。突然、猛吹雪というように激動の冬だったように思われます。東京でも何日かは雪が降ってましたもの…。去年は去年で雪は無く、おととしはかなりのドカ雪、今年はここ2年の天気を足して2で割ったような冬。でもそんな冬ももうそろそろいいかなと思います。だって今日は啓蟄だもの。虫も活動し始める時です、人間(特に雪国の…)も同じく動き始めたくなる季節がやってきました。
 建築界は昨年の法改正から厳冬の時期になってしまいました。一連の耐震偽装事件から発生したこの法改正は、建築界だけではなく国会でも問題となるほどの社会現象となっています。あの人は実刑5年が確定しましたが、我々この業界で食ってる人間にとっては5年どころか、それ以上の不快感、仕事のしづらさ・煩雑さという落し物を残されてしまいました。私の元同僚の構造設計者にいたっては「こんな法改正、改悪法だ!!建築を知らない法律オタクが作るからこうなる!!」と語気を荒げていました。(誤解を招く表現だったらゴメンナサイ…)中央でもそうなんですから、元々絶対数が少ない酒田の片田舎はも状況は深刻です。元々企業や行政は緊縮財政で新しい物を建てるよりは現在のものを補強して使い続ける方向ですから、構造設計者の手がただでさえ耐震補強等にとられている状況であるのにこの追い討ちです。私も仕事を頼みたいのに構造設計者がいない、手が空いていないという状況なんです。何とかして下さい、福田総理、冬柴大臣!! この冬の時代を何とか実際の雪解けとともに解決してほしいものです。正直者がバカを見る世界にはしてほしくはない、これ切実な思いです。もう啓蟄なんですから…。
 私の仕事も冬とともに忙しくなり、今雪解けとともに落ち着いています。私の好奇心の虫も騒ぎ始めました。どこかに面白い物はないですか?私の好奇心をくすぐるような…。 面白い物を見つけにブラリ、アルコール漬の旅にでも出ますか! もう春ですから…「春飲不覚暁」ってね、あっ「春眠不覚暁」(春眠暁を覚えず)〜孟浩然「春暁」より〜 でしたっけ!? ちょっと啓蟄、いや軽率でした…。







建築ってやっぱ立体なんですよね…  〜久々の模型づくり〜   2月28日(木)

 
もう今月も終わりです。前回のコラムから1ヶ月が過ぎてしまいました、反省です…またこのコーナーが滞ってしまいました。ファンの皆様すいません。
 今、久しぶりに模型つくってるんです。これが非常に楽しい。この仕事初めて間もない頃はただ模型つくらさせられた記憶があります。そのときは嫌でたまらなかったんですけど、所詮「作らせられていた」んです。そう、意識が自分のためというよりは人のために「作らせられていた」という感じでした。目的意識が低く、何の目的でつくるのかも良く理解していない頃でした。つくったものをただ単に飾っては満足していたように思います。でも目的があるんですよね…、図面では認識しきれない部分を模型にすると一目瞭然で理解できる。また、立体にすることで新しくわかってくる事が多々ある。これなんですよ!やっぱ建築って3次元の立体で考えないとダメですね。日常の仕事に追われるとただなんとなく図面書いて、仕事こなしておしまい。また次の仕事と向き合う…このこなすって表現もダメですね。右から左へと流す感じがして、建築って右から左に流して終わるようなもんじゃない!!と思うんです。 話は戻りますが、やっぱ建築は3次元の立体なんです。ですから図面ではわからなかったことが模型にするとわかってくる。この空間の確認作業を最近怠っていたような気がします。実際、現場で立体としての建築と向き合うと自分でも驚くことがあります、「ここはこうなるのか!?」これでは手遅れなんですよね…。
 模型というと多くの人がいわゆる「完成模型」を連想すると思いますが、そうじゃない…、「完成模型」は施主に成果品として納める模型。それではなく、設計の段階で空間を確認するための「スタディ模型」としての利用が大変重要なんです。今作っている模型はそまさしくその「スタディ模型」です。つくっていると自分の書いた図面が良かったのか否かも確認でき、立体としても空間を捉えることもできる。もちろん新しい発見もある…。
 今、久しぶりの模型づくりで非常にときめいています。楽しいです!! この模型、今度このコーナーで紹介しますね。これからももっとつくるように心がけたい、わかっているんだけど忙しさにかまけておざなりになっちゃうんだよなぁ〜。反省!!







何を信じればいいの?  〜昨年の1年より〜     1月28日(月)

 
皆様、新年明けましておめでとうございます、ってもう1月も終わりになってしまいました…。すいません、コラムの更新が滞ってしまって。年が明けたらいきなりの雪でした。昨年は暖冬で雪なしの冬でしたので2年ぶりの雪です。うちの子供たちも家の庭にそりすべりのスタート台を作って遊んでます。作ったといっても私が作らさせられたんですけどね。
 昨年はこの業界に多大なる影響を与えた建築基準法の改正が有りました。この改正で仕事がやりづらいのなんのって!!もう何とかして!!って感じです。ほんと…。社会的にも問題になりニュースや新聞にも取り沙汰されているので皆さんご存知でしょう。それともうひとつ…。昨年1年間を1文字で表すと「偽」でしたよね。建築業界でも「偽」が有りました。不燃材等の認定品が認定内容を偽って販売していたという事実。最近も同じような「偽装」が新聞紙上に出てきました。勘弁してください、もう何を信じて良いのか疑心暗鬼状態ですよホント。子供の頃、親や学校の先生に教えられましたよね、うそをついてはいけないと。今ここでもう一度原点に返りましょう、子供の頃に教わった初歩的なことを…。世の中の大人って私利私欲が絡むとみんなわかっていても誘惑に負けてしまうんですね、人間ってつくづく弱い生き物なんですね。そういう私も腹黒いんでしょうか? 無邪気にそり遊びをしている我が子を見るとピュアな子供の頃に帰りたぁ〜い、と思ってしまいます。今年はいい1年にしたいものですね、個人的にも社会的にも。ということで本日のコラムは終了ということで…。




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