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●●●新作ドキュメンタリービデオ「静かなる闘い -シュティカ 冬の魂-」●●●
QUIET STRUGGLE -SUTIKALH the winter spirit-
予告編 Trailer
'09 作品 69分 監督・床田和隆
撮影地 カナダ ブリティッシュコロンビア州
2010年バンクーバーオリンピックの背景に知るべき
ネイティブカナディアンの今がある
北米カナダ西部の先住民にとって人権とは何だろう?
ブリティッシュ・コロンビア州の内陸部先住民リルワットの人々は彼らの土地をリゾート化する計画に反対を表明した。2010年バンクーバー冬季五輪に便乗する開発業者は彼らの聖地を狙っている。
この映画の主人公ヒュービーが山小屋に住み始めたのは2000年の春だった。
人々が[シュティカ−冬の魂]と呼ぶ場所にある山小屋はリゾート開発から山を守るために村人によって建てられた。
ヒュービーは「私たちには新鮮な空気、澄んだ水が必要なんだ。リゾートは要らない」と言う。
バンクーバー五輪のスキー競技会場となっているウィスラーは、かつて村人の猟場で生活の重要な位置を占める森であった。今はその面影はない。
ウィスラーから北へ50キロ、欲深い人間にとってシュティカはリゾート開発にもってこいの場所だった。「ここを発見したのは私よ!」と女子スキー競技の元金メダリストであり開発業者はそう叫んだそうだ。1492年コロンブスの新大陸到達時代と頭の構造は変わっていない。
シュティカが好きだと言う女の子は、「欲深い人間は必要以上のものを欲しがり、他人の為に残ることをしない」と話す。法律家のクライ博士は「国内法だけでは問題は解決しない。国際法で先住民の人権は守られるべきだ」と法律の不備を訴えた。また地元のジャーナリストは「先住民の知恵は世界で唯一、持続可能な経済を実践する文化だ」と語り、経済、教育の改革の必要性を力説した。
私たちの社会が目指した物質消費社会が今、岐路に立たされている。大量生産、大量消費によって人々の生活が破綻し始めている。カナダ先住民はその状況をどう見ているのだろうか。長老の一人は「白人たちは用意ができているかな?私たちは準備を整えている。その日が来るのを待っている」と近未来を予見している。最近の気候変動がその予兆だという。
シュティカを守る人々が語るメッセージを真剣に受け止める時代に入ったことをこの作品で訴えたい。
冬季五輪は一部の金持ちのお祭り騒ぎに過ぎないことを頭にいれてオリンピックのショウを見ていただきたい。
2010年冬 床田和隆