第二期中間報告(2006/8/吉日)
我々の毎週末に於ける作戦が功を奏したのか、次第に捕獲量が減っている。
大変喜ばしい事なのだが、捕獲量が少ないと面白くないのはなぜだろう?
最近の大型化しているスルメ烏賊に対向すべく、次期主力兵器の開発を決める。
烏賊用キビナゴ型決戦兵器コイモちゃんをベースにして、遠投性能向上やバレの低減を狙いとする
コードネーム「コ○モちゃんSE」をハル工房に依頼。
現在、フィールドテスト中。
また、一期中間報告にあった諸問題を解決すべくネットや釣具店のリサーチも忘れてはならない。
そんな中でNASAで開発中された東レの「百輝夜光」なる蓄光するラインを見つけた。
このラインシステムがあれば、暗闇でもラインで十分アタリが取れそうだ。
そうなれば・・・ヤリイカ時期に外灯の無い堤防で有効になるか?
少ない予算をやりくりして蝶々で増やし入手する。
5ポンド/100M 1個
発光器 1個
CR2電池 2個
早速6月末から現在まで使用した感想。
発光器について
LEDは紫外線用で前後に1個ずつ付いている。
紫外線なので僅かに光っている様にしか見えないが、光量は多いので直視は避けたほうが良い。
ラインを通すとラインが光り、内部の鏡面仕上げに反射して夜間ならまぶしくなる。
CR2電池(680円前後)を1個使用して、およそ9時間は問題なく使用できた。
ラインが通る部分の寸法が 長さ=50・直径=10と小さい為にライン抵抗が大きい。
取り付け位置を工夫しても70gは重い。
固定部のグラつきやズレはキチンとベルトを締めれば問題なし。
スイッチ類が硬くて扱いにくい点は防水性を優先しているのだと勝手に解釈した。
ラインについて
キャスト&リトリーブを繰り返す事で次第に明るさが増してくる。
およそ10分位で真っ暗な中でもラインの軌跡は見える。
キャスト時にレーザー光線のように飛んでいくのを想像していたが、
ラインスピードが早くてそれだけでは光量不足。
蓄光に必要な光は巻き取り時に受けて、残存している光がボーっと見えている感じ。
実用では問題ないが、イメージでは光が走って軌跡を描くと思っていたのでちょっとガッカリ。
ライン特性は決して良くない。
まず、伸びが凄い。 安物のナイロンと同じかそれ以上。
ラインの張りもなく一度カール癖が付けば取れない。
4回=4×8時間使ったが今のところはっきりとした蓄光の劣化は感じられない。
リールの性能もあるが、ヨレが強くなってきた。
トラブルは3人で使って1回だけバックラッシュあり。
光っている事が大事なのであり、通常のルアー用ラインとして使う程の物では無い。
追記(8/23)
ラインの劣化について追加報告
9回の実釣で蓄光性能が悪くなっているのを確認した。
新品のラインと比較して、受光直後の光具合が半分程度、蓄光時間は3分の1程度。
僅かに光っているのでなんとか視認は出来るが、新品と比べれば話にならない。
問題は、この劣化の原因がなんなのか?
予備のラインがトランクに入れっぱなしでも、問題なかった事から水分か伸び・擦れ?
これはヤリイカ編に持ち越し。
問題点
スピニングロッドの場合、キャストした瞬間リールから放出されたラインは大きく膨らんだ形でガイド側へ向かっていく。
膨らんだラインはガイドで収束される訳だが、発光器の穴径はガイドより小さいので摩擦が大きくなる。
その為、飛距離が出なくなる。
飛距離を優先させるには、ガイド径が発光器と等しくなる第二・第三ガイド辺りへ発光器を取り付けて、
やっと同程度になるが、かなり重く腕に負担が大きくなる。
キャストとシャクリを繰り返す烏賊釣りにとっては、結構問題ありなのだ。
現状は第一ガイド付近の腕に負担の少ない位置で妥協している。
この発光器とバッテリーを分離して軽量化の改造が必要だ。
下手すりゃ今回限りで生産終了になるかもしれないから蝶々が飛んだら早めに購入しておきたい。
良い点
殆どのアタリがフォール途中でラインが止まるパターンなので、アタリの視認性は抜群。
これに尽きる。