ヤリイカの釣りについて
このページでは初めてのヤリイカ釣行について書いてみました。
きっかけ
ヤリイカが夏?から初冬にかけてギャング仕掛けや餌仕掛けで釣れる話は聴いていたが、
当時は黒鯛のフカセ釣り(男鹿)に夢中で、ヤリイカ様の面白さなど到底知るところではなかった。
しかし、黒鯛釣りの人気が上昇するとともに、多くの釣り人が男鹿磯を訪れるようになり、
休日ともなれば、島が沈むのではないかと思うほどの人がいる状態。
こうなるとマナーもへったくれも無くなる、釣れた人の正面に潮上の人のウキが流れてくるのだ。
もう、フカセ釣りの面白さを楽しめる状況になくなっていた。(贅沢いってすみません)
そんなとき、実弟(以後ハル)からヤリイカ釣りのお誘い。
話を聞けば、ルアーロッドでお気楽に遊べるとの事で、じゃ〜いってみっかな!
軽い気持ちで甥っ子(アッキー五年生)とお供することに。
実釣編
地元の釣具店にて状況とポイントを教わる。当然、エギ・ライン等購入後ですよ。
まずは、様子を見ようと釣具屋で教わったT字堤防へ向かった。
沢山の人がパイプ椅子やクーラーに座り、ガヤガヤと雑談で盛り上がっているようだ。
近くによって見るとすでにヤリイカが釣れている様子。
足元に置かれたタッパーには沢山のヤリイカが入っていた。
ちっちぇ〜な! 18pぐらいか 用意してきたエギと同じぐらいだぞ?(予想外)
水面をよ〜く見ると・・・いる!いる!かなりの数だ!
足元のヤリイカを極小のエギ(2号以下?)を使って掛けている。
なるほどこうゆう釣りか!
T字のコーナー付近には、当時地元の方の好意で(釣り人から聞いた)外灯が点けられていた。
その影響かイカが集まってくるらしい。
外灯のせいで手元・足元が十分に明るく、ラインを結ぶのも問題ない。
さらに、水面のヤリイカの様子もよく見えるといった具合だ。
感心しながら見ているうちに、ハルは少し離れた空きスペースでタックルの準備を始めていた。
ハル 「おめ〜は、いっつもノンビリだな! イカ寄ってるんだから今釣らないでど〜すんの!」
俺 「どもども、ところでこっちの方は人いないけど釣れるの?」
ハル 「んなもん! やってみればわかるべ!」
アッキー 「シンチャン!(俺) イカいるよ! ほら!」
一同 「おぉ〜!」
外灯の明かりは届いてはいないが、よ〜く見ると確かにいる!
慌てて、用意してきたエギの中から一番小さいエギ(2号)をセットして、
さっき見えていたあたりへキャスト・・
弟とは長い付き合いである。ともに父(ジ〜)の影響もあって釣りバカ!なのだ。
で、休日が合えば一緒に釣行する仲で、かれこれ20年以上続いている。
一人での釣りも悪くは無いのだが、やはり一緒に行く仲間がいれば釣りも一段と楽しいのだ。
釣りのレベルは、ほぼ互角(弟は自分が上だどイッテマスガ)なので、
今では釣れても釣られてもヨカッタネで終わり。ま〜精神的にラクなのだ。
(言い合いはあるが喧嘩は無い・もういい歳なので)
また、車を持たない私には「ありがた〜い」存在なのである。(これが一番かなぁ〜)
弟の話はいずれまた。
やがて、一際大きな声で「来た〜〜!」 最初のHITはアッキーだ。
足元まで寄せ、水面近くまで来るとヤリイカは懸命に墨を吐き、逆噴射で逃れようとする。
まるでアッキーに向かって攻撃しているかのようだ。
ロッドがバットから曲がり、かなり大物のようだ。 やり取りも程なく上がって来たのは、18pクラス。
俺 「ん?もしかしてウルトラライト使ってんの?」
アッキー 「そうだよ お父さんがこれ使えって!」
ここでアッキーが私の師匠に決定!
つり方を聞くと「浮いてきたイカの少し先にエギを投げてフリーフォールで1・2・3
チョンチョンとしゃくって少し巻いてポーズ・・・ エギが足元まできたら繰り返し」
とにかくイカを見つけないと始まらない。
しかし、外灯から離れているせいか鳥目の俺にはナカナカ見つからない。
それでもアッキーは順調にイカを見つけ釣り上げている。
ハルは沖目にキャストして釣り上げている。 しかし、釣れない・・・小一時間ボーズだ。
まずい! あせる! 釣れない地獄がやってくる!
ちょっと離れたところに外灯を発見!ここならイカが見えるかな?
ソーット覗くと底の方に何かうごめく物がいる。エギをキャストして底の方へフリーフォール・・・・
あれ? エギが違う方向へ動いていくぞ!・・・・ラインを持っていかれて慌ててアワセる。
ズシリとイカの手ごたえ「やったー!初ヒット〜」
う〜ん お気楽〜極楽〜 おもしれ〜
見えるイカを狙って堤防をあっちこっちと釣りまわるが、数が伸びない。
釣れない地獄から脱したばかりなのに、もう数を狙ってどうしたら良いものか考えている。
そういえば、飽きて沖に投げフォール中ラインの入りが悪くなった時が何回かあったが、
あれはもしかして・・・再度ハルのそばで沖目へキャスト・・
フォール中はラインを送りながら・・・あれ!止まった・・もしかしてエイッ!
乗った!! やっぱりイカが触っていたのか!
ハル 「おおっ! 分かてるんでナイカイ!」
おれ 「はじめから言ってくれればいいんでナイカイ!」
ハル 「これぐらいは、自分で考えないとね。!」
その後、群れが去り我々も釜石港を去った。
初めてのヤリイカ釣行はここまで。
この釣行で、気分を良くした俺はハルと釜石港に通うことになる。
やがて、衝撃的な出来事に出会う。
ある日、地元のおっちゃんや兄ちゃん達の中で一人だけ、他を寄せ付けない程の爆釣をしていた。
隣で釣っている俺は、悔しさを越してお見事と感心していた。
やっている事はほぼ同じなのに彼はワンキャスト・ワンヒット
途中でバレても再度乗せる等、凄まじいほどイカを釣る。
その彼が使っていたのが(フラワー)であった。
フラワーとは、地元の釣具店には必ずあるバケのような疑似餌で、
各店でオリジナルフラワー(シャトルとか有名)が置いてある。
このフラワーなる疑似餌がナゼ釣れるのか?
そして、あの爆釣していた人のフラワーとは、どんなものなのか?
そこからが、本当のヤリイカ釣りの始まりだった。
つづく、