自彊術10年
10年一昔とはよく言うが、
この4月自彊術始めてから10年が過ぎた。
過ぎ去る年は早いというが、この頃一段と早く感じるようになった
こんな平凡な事を、暢気に言えるの自身の心身に
大きな異常なし
あちこち多少の問題はあるが、
健康であればこそだと思う
この春に無事定年を迎える事が出来た
その当時は仕事も体調にも大きな不安があった
果たしてこのまま何処まで会社努めが出来るか
まるで自信が無かった
腰は痛いわ、眼は弱い。更に50肩に悩まされていた
会社のまわりも先細り、競争が激しくなる中
若い人が減って行く、まわりから人が減るばかり
仕事は厳しく、細かく先進技術が次々はいってくる
取り巻く環境は厳しくなるばかりだった
私の身体はそれでなくても何処まで現役続けられるか
大きな不安と戦い、心身が何処まで耐える事が出来るか
時間との競争だった
その激戦勝ち抜くためには、このままでは駄目だ
何とかしなければならない
何より腰は、身体の要、これを鍛えねばならない
歩けない事には何事も出来ない
もちろんそれだけでは仕事にならない
情報は人からも聞けるが他人を頼る訳にはいかない
何としても気力、体力、視力が必要だった
それまでは腰痛対策の体操中心に考えていた
歳直しの頃から目の疲れを感じていたが
46歳頃には眼鏡を新調した。
所がこの眼鏡がしっくり来ない、使い始めたら
30分と使えない。
医者に相談したら、眼鏡に自分の「メンタマ」合わせろと言われた
それ以来その眼科には行かない。
自分で眼の体操、老眼予防の体操も始めた
雑誌の健康本参考にやってもあまり効果無い
そんな事やっている間に、今度は肩が上がらなくなった
こりゃ、部分だけの体操では駄目だと思った
それから色々な健康、体操の本調べた
何冊かは買ったが高いし、私は必ず何冊かは買う
西洋医学的見地から見た本、東洋医学的な本
全部そろえると相当な金額になる
目的に添った本であるとも限らない
そこで図書館利用思いつく
幸い30分も走ると県立図書館利用出来る
足繁く通った
太陽と月、天と地、男と女。
器械体操に瞑想法、それと諸外国の
カイロ、指圧に気功法等々
やればそれなりにどの健康法も効果はあるが
どうもしっくり来ない
そのころ読んでいた新聞は朝*新聞
真っ向法の本と共に、自彊術の本紹介している
真っ向法はかなり以前に取り寄せ毎晩やっている
自彊術の本、さっそく勝手に解釈してやってみた
直感的に私の目的に有っていると思った
短時間で全身運動出来る
終わればほんわか暖まりなにやらホットする
よい体操だと思った
だがもっと効果的に正しく収得すればもっと
効果が有ると思った
そこに指導者の電話番号が載っていた
幸い福島にも教室がある
意を決して電話してみた
そしたらもっと近くにも教室有った
会員は50歳以上が多く、日中が基本
2,3ヶ月で止めるなら教えられない
続けられる人にだけ会員になってもらう
男性は奥さん同伴が条件
これは一人体操だけでなく、治療にはいると
相手の身体に触る
いくら高齢でもこれは、エチケットに違反する
それに夜の時間帯もある、一度見に来たらと言われる
さっそく出かけると、何と見かけた顔の人がいる
以前会社の同僚ではないか
その人がこの夜の教室の開設者
後は家内の了解がえられるかどうか
だが私の身体が健康でなければ仕事ができない
収入に直結する、協力しない訳にはいかない
こうして二人で通う事になった
準備体操につづいて32動の体操が終わると
身体がホカホカする、疲れも取れる
その頃、会社環境の変化でこちらの心身もおかしくなって
お酒も美味しく飲めなくなっていたが
それが回復した
それと夫婦共通の話題も増え、一体感も増した
最初は文句たらたらの家内も
その内皆さんと仲良くなり、その内上級コースを
受けるようになった
そして中伝のコース終了し教室持つようになった
町の講習会や、スポーツクラブにも創ってしまった
今ではこれが大きな生き甲斐で
生活の中心になっているようだ
週に1回だが一緒に通い
こうしてあっと言う間に10年が過ぎてしまった
この後は10年はともかく
何処まで出来るか楽しみでもある
ともかくこの体操に感謝!
2006.04