セクシュアリティは人間にとっての性のあらゆる面を包括する概念で、セクシュアル・ヘルス(性の健康)はこれに関する身体的、心理的、社会的に幸福(well-being)な状態をいいます。日本性科学会は臨床的な研究や診療を通じて性の健康の推進をはかる専門家の団体です。
“性”は学問・研究・教育・政治などで正面から扱われることが少なく、むしろ裏文化として展開されています。しかし性は人間の根源に、そして人生の様々な場面に関わるものです。性の健康には、性を正当に評価した科学的な研究が必要です。
性についての研究も、内外で急速に深化しています。セクシュアリティの基本とも言える性別の研究の結果、多様な性のあり方に光があたってきました。人間の性反応については、物質レベルの研究もなされ、また人体のあらゆる構造・機能が協調して性機能に関与することが分かっています。一方、人と人の関係はもちろん、社会・文化との係りも性にとって重要です。
すなわち性科学の研究には基礎医学から精神医学、泌尿器科学、産婦人科学等の臨床医学、看護学、心理学、社会学、教育学などの多くの領域での研究と、それらの連携が必要です。本学会は、それに応える我が国で代表的な学際的研究団体です。
日本性科学会の前身である日本セックス・カウンセラー・セラピスト協会は、1979年に設立され、20年来、性相談、性治療技法の研究開発を行い、性治療を先駆的に行うと同時に、社会への啓発に努めて参りました。1995年には学会組織となり、現在は約300名の様々な領域の専門家が会員となっております。
学術集会・研修会・研究会の開催、学会誌・情報誌の発行などと同時に、セックス・カウンセラー、セックス・セラピストを認定し、その資格を授与しています。
皆様のご入会をお待ちしています。
日本性科学会理事長 大川玲子
|