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●感冒の養生
@安静、保温、栄養の三原則
安静は多くの病気の治療でもっとも根本的なもので、かぜの場合も病気の治り方
をはやめ、また肺炎などの合併症を防ぐ意味があります。
かぜでは「第一日めの安静」と言われますが、かぜのひきはじめの時期に充分に
安静をとると、急速に回復することが多いからです。ことに熱のあるあいだや、咳が
激しい時は、できるかぎり仕事や家事を休み、床につくことです。
第二に大切なのは保温です。部屋を暖かくし、ときどき窓をあけて換気をして、
寝具にも十分注意します。さらに適度な湿気が大事です。また高熱時、入浴はよくな
いが「衣浴」と言って、入浴にかわるぐらい皮膚の清潔は重要なので、肌着を取りか
えることは大切です。汗をかいたのに下着をかえないでおくと、汗が蒸発するときに
身体から多量の熱をうばい、そのため身体が冷え過ぎ、かぜ自体にかえってよくな
いのです。
先日NHKの「ためしてガッテン」で、「感染初期には休むことを勧めています。
症状がまだ軽いからといって初期段階で必要以上に無理をすると、次の段階で戦
ってくれるリンパ球を痛めつけてしまい、治るのを遅らせてしまうからです。また、イ
ンフルエンザウイルスは、感染後1〜2日で大増殖するので、その意味でも感染初期
の休養が大切です。」と、「7日間戦争ウィルスvsリンパ」という題材で放映されていま
した。
Aかぜのときの食べもの
次は栄養を十分にとることが大切です。とくにタンパク質やビタミンは、ストックがき
かず、毎日一定量をとる必要があり、また病気になると、.これらは余計必要となりま
す。したがって、カサが少なくて消化がよく、しかも栄養価の高いものが良いわけで
す。またビタミンB1の消耗が激しいので、ビタミンB1の豊富な、たらこ、豆類などを
すすんでとるべきです。生の冷たいもの、肉類や消化の悪いもの、刺激物を禁じま
す。ショウセリンS(小青竜湯)の人、すなわちくしゃみ、鼻みず、水っぽい痰の多い
人は、水分過剰ですから水気の多いものを控えましょう。
Bかぜの予防
病原体がすこしぐらい侵入してきても、それに打ち勝つだけの強い抵抗力を保って
おくことが第一です。ふだんから扁桃腺をよく腫らす人や呼吸器の弱い人は、体質改
善が必要です。体質に応じて、サイケットS、ショウサインSなどを服用します。また寒
さに対する訓練、乾布まさつ、冷水まさつなどはもよいでしょう。
「免疫力」は、主にリンパ球の力で高まります。リンパ球はリラックス型の生活で高
まる。反対にストレスを与えると、ステロイドホルモンの分泌により、免疫力(リンパ球
の力)は弱まります。先ほどの@の安静に記しましたが、風邪初期の休養はこのリラ
ックスを与え、不休はストレスを与えます。
具体的には軽い運動、体を寒さにさらさない、残業をしない、たばこを数多く吸わ
ない、食物繊維の多い野菜類を摂る、十分な睡眠をとる、など。特に夜はリンパ球が
増えやすい時間帯なのでとても大事です。体にコクな深酒等控えましょう。
「残業しない」と「十分な睡眠」は特に重要です。
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