コンタクトレンズのトラブル
かっぱのめがねではコンタクトレンズは扱っていませんがいまやコンタクトレンズは1000万人
以上の方が利用しているそうです。そのためトラブルも多く発生しているのも事実。
これからコンタクトレンズをご利用予定の方も現在使用している方も良かったらご覧ください。
コンタクトレンズのトラブル コンタクトレンズの使用によって起こる目のトラブルですが厚生省の報告では、コンタクトレンズ
を装用したままの睡眠や過剰装用の症例が多く見られます。そして次に多いのが不適切な
消毒・洗浄によるものや1日使い捨てレンズの再装用などがあるといわれています。
ではなぜコンタクトレンズを指定時間以上装用したり、装用したまま眠ってはいけないので
しょう?
長時間装用の悪影響 血管を持たない角膜は大気から直接酸素を取り入れているため、角膜に直接かぶせる
コンタクトレンズは目にとっては酸素の供給を遮断する異物にすぎません。角膜に酸素が
不足すると、角膜上皮(角膜の一番外側の細胞)のバリア機能が低下し細菌に感染しやすく
なります。また、長期に渡って酸素が不足すると角膜の奥にある内皮細胞が減少し、内皮の
機能が低下します。この内皮細胞は一度壊れてしまうと再生しないため、目に酸素を十分
供給する事が大切です。そのためには、できるだけ酸素透過性の高いレンズを使用し、連続
装用が認められていないレ ンズをはめたまま寝てしまわないこと。また、連続装用が認められ ているレンズであっても、その必要性がなければ、はずして寝ることが必要です。汚れが付い たままのレンズを使用することにより、角膜に障害をもたらしたり細菌感染をおこすなどのトラ ブルも多く、決められたケア用品を使い指示通りのケアをすることが必要です。特に不調がなく とも定期的な検診を受け、レンズの状態もチェックしてもらいましょう。 不適切な消毒&洗浄 最近は煮沸ではなくコールド消毒がほとんどです。消毒液さえあればいいのでお手軽ですが
コンタクトレンズをきちんと消毒できていない為のトラブルも多く発生しています。
消毒には過酸化酸素水を使用するタイプとイオンを利用するタイプがあります。
過酸化水素水を利用するタイプは消毒力が強くイオンを利用するタイプは洗浄力が強いと
言われています。ただどちらも正しく使用しなければ意味がありません。過酸化水素水を利用
するタイプは中和が必要です。中和液を加えるタイプと中和ディスクが入っていて自然に中和 するタイプがあります。この中和がうまくいっていないとコンタクトレンズが目にしみてとても
装用できません。イオンを使うタイプは液に浸す前にコンタクトレンズをこすり洗いしなければ
なりません。このこすり洗いをすることでコンタクトレンズ自体をイオン化させ液に浸すことで
コンタクトレンズから雑菌を取り除くのです。こすり洗いが不十分だとコンタクトレンズが十分
イオン化しないので雑菌を取り除く力が弱くなります。どちらの消毒液も使用上の注意を
よく読んでいただき正しい使い方を守ってください。またコンタクトレンズのケースも雑菌が
繁殖しやすいのでまめに取り替えましょう。そしてコンタクトレンズを触る時には必ず手を
洗ってください。
決まりを守らないと・・・ 第一段階 表層角膜炎 角膜の表面に小さい点のような傷がたくさん出来ます。ハードレンズ
を使用している人はこの時点で異物感を訴えます。ソフトレンズの人
は異物感をあまり感じません。結構多い症状です。 第二段階 角膜びらん 角膜の表面の傷が深く大きくなります。ハードレンズの人は強い痛み
を感じますがソフトレンズの人はまだ痛みを感じません。 第三段階 角膜潰瘍 角膜の傷がかなり深くなり強い炎症を起こしそのま放っておくと
角膜自体がまっ白になります。視力も落ちソフトレンズを使用している
人もこの時点で気がつく場合が多いです。 その他 血管侵入(角膜内血管侵入)ハードレンズでは少ないのですが角膜をすっぽり覆う
ソフトレンズを使用している人に多い症状で角膜の栄養や酸素が不足
する為血管でこれらを補おうと結膜の血管が角膜の周りに集まって
来ます。そして角膜の中にまでこの血管が侵入してしまうこともあります。
特にソフトレンズを使用している方は異変に気がつきにくいので3ヶ月に一度の定期健診は
必ず受けてください。定期健診で異変が早期発見できれば治りも早いのですがひどくなって
からでは治りも遅くメガネを持っていない人は車の運転も出来ず大変なことになります。
そこでコンタクトレンズをお使いの方でメガネを持っていない人は安いものでもいいから
早めにメガネを作りましょう。
以上コンタクトレンズのトラブルでした。
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