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インフルエンザと風邪症候群 |
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■概要: A型インフルエンザウイルスは強い伝播性(でんぱんせい)がある為、 一度流行ると広域に広まります。 特にウイルス粒子表面の赤血球凝集素であるHAタンパク質 (ヘムアグルチニン・ノイラミニダーゼhemagglutinin neuraminidase protein)と NAタンパク質(ノイラミダーゼ)にシフトshift(不連続的かつ突発的な異変)が生じると、従来の型と全く異なる新型インフルエンザとして現われますから、対応にも困難が生じ、世界的な流行となりえます。 B型インフルエンザウイルスでもHA及びNAタンパク質による ドリフトdrift(シフトに対して連続的な異変) が認められますが、A型に比べて流行の規模は小さいものです。 C型ウイルスの場合は単発的なもので流行はしません。 尚、A型の特徴はヒトウイルスとトリウイルス遺伝子交雑を起こすことによって、新しいHA、及びNAを 持ったウイルスが新型のウイルスとして出現することとして知られています。 ■症状: インフルエンザも風邪の一種で、これにはいわゆる風邪症候群 (上気道粘膜の急性カタル性炎症の総称)の典型的症状である鼻や咽喉の痛みや炎症、微熱程度の病変から全身性の症状を伴うインフルエンザまで様々な病型があります。 くしゃみ、鼻水などの飛沫により感染し、2~3日の潜伏期間を経て発熱、頭痛、筋肉痛、全身倦怠感に留まらず、腹痛、嘔吐、下痢もしばしば起こり、また鼻汁、咳などの呼吸器症状も現われます。 回復するのに5~7日程要しますが、その期間の症状はかなりきついもので単なる風邪の症状とは一線を画し、相当の体力を消耗しますし、幼児や老年者では死亡することが稀にあります。 またインフルエンザ菌とはウイルスと混合感染したヘモウイルス属のグラム陰性桿菌 (いんせいかんきん)です。 鼻風邪はライノウイルス、RSウイルス、コロナウイルスがあり、のど風邪はアデノウイルス、 コクサッキーウイルス、パラインフルエンザウイルス、気管支風邪はアデノウイルス、 パラインフルエンザウイルスの他、マイコプラズマやクラミジアが起こしやすいとされています。 風邪症候群の治療薬: 発熱に: アセトアミノフェン(ピリナジン末) 1回300-500mg 頓用(1日 2回まで) (インダシンカプセル25mg) 1回 1カプセル 頓用(1日2回まで) 塩酸チアラミド(ソランタール錠100mg) 1回 1錠 頓用(1日 2回まで)
鼻閉・鼻汁・くしゃみに:
咳嗽(がいそう:せき)に(喀痰がある場合は痰の吐き出しが不具合になるため、なるべく使用しないこと):
咽頭痛に:
細菌感染がある場合:
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インフルエンザ中耳炎 |
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●インフルエンザ中耳炎とはインフルエンザの発症と同時か、遅ければ2週間後に発病するもので、
外耳道や鼓膜上に水泡形成(水泡性中耳炎myringitis bullosa)
、充血、出血を起こし中耳腔にも血清の貯留液を認めることもあり、、また
感音難聴を併発する場合もあります。尚難聴は感音性と伝音性に分類されていて、
感音難聴は主に内耳の障害で伝音は外耳及び中耳の障害と考えてよいでしょう。
インフルエンザ中耳炎の治療薬の一例ではセフトリアキソンナトリウムceftriaxone sodium(商品名:ロセフィン静注用0.5g・中外:セフィローム静注用0.5g・日医工、マルコ:リアソフィン静注用0.5g・むぎしま漢方など)を用います。この薬の半減期が8時間と長く、一日一回の投与にも適した薬です。 インフルエンザはかぜ症候群の代表的なものですが、急激な発熱、咳、咽頭痛などの上気道感染による炎症が特徴的なものです。 しかしそれだけの範囲の症状では別のウイルスのかぜ症候群か他の疾患の初期症状なのか区別が容易につくわけではありません。 それで流行状況や発熱を伴う特徴的な症状からインフルエンザとして疑われるものを総括してインフルエンザ様疾患と称しています。 |
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インフルエンザHAワクチン・ドリフト・シフト |
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●インフルエンザワクチンとは毎年冬に流行するものを予防する目的で製造、接種されるもので、
ウイルスに対する抗体価を高めることにより罹患率を低下(絶対に罹らなくなるのではい)
することを目標にして皮下注射hypodermic medicationの形でなされています。
ワクチンの早期生産や貯蔵が出来ないのは、A 型ウイルスの表面には
赤血球凝集素・HAの亜型が15種、ノイラミダーゼ・NAの亜型が9種あり、
それらの組み合わせ方で常に新種のウイルスが生まれているからです。
ワクチンの接種(皮下注射):
●ワクチン接種に不適合な場合:
日英対語: インフルエンザ:influenza ウイルス:viruses 感染:infection インフルエンザ中耳炎:influenza otitismedia インフルエンザ様疾患:influenza-like disease インフルエンザ菌:Haemophilus influenzae 風邪症候群:cold syndrome グラム陰性桿菌:gram-negative coccal infection インフルエンザ:influenza ワクチン:vaccines ドリフト:antigenic drift シフト:antigenic shift ウイルス:viruses 皮下注射:hypodermic medication 蛋白質:protein |
ラピアクタ:抗インフルエンザウイルス剤 |
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更に2010年10月29日に塩野義製薬はラピアクタ(点滴用)の小児への適応追加の承認を取得しました。 ラピアクタはノイラミニダーゼ(シアリダーゼ)阻害剤としての働きにより、細胞内で増殖した インフルエンザ・ウイルスが更にその細胞外に出て増殖するのを阻害することが出来ます。 ■効果及び用法: ●経口投与が出来ない場合に点滴静注が功を奏する ラピアクタはA型またはB型インフルエンザ・ウイルス感染症の治療に効果があり、当初成人の 単回点滴静注および症状に応じて連日反復投与するものとして使用されています。 またタミフル耐性例にも効果が得られます。
●効果や副作用に関しては未知の部分が多い
剤型および含量:
用法・容量:
小児:通常、ペラミビルとして1日1回10mgを15分以上かけて単回点滴静注。
英日対語 ペラミビル水和物:Peramivir Hydrate 点滴:drip 静注:intravenous injection インフルエンザ:influenza ウイルス:viruses 感染症:communicable disease シアリダーゼ:sialidase ノイラミニダーゼ:neuraminidase 阻害剤:inhibitor |
イナビル:抗インフルエンザウイルス剤 |
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商品名:イナビルに関しては第一三共による純粋の国産品で長時間作用型のノイラミニダーゼ阻害剤の作用により治療が行えます。尚、薬剤としての一般名はラニナミビルオクタン酸エステル水和物です。ラピアクタ が点滴静注による用法に対してイナビルは1回の吸入で完結となります。 ノイラミニダーゼ阻害剤とは細胞内のウイルスが増殖して細胞外に放出するのに必要な蛋白酵素である ノイラミニダーゼを阻害する作用があります。そのためウイルスの影響範囲は停められ回復を早めます。 剤型および含量:イナビル吸収粉末剤20mg ■効果・効能及び用法・用量: A型またはB型インフルエンザ・ウイルス感染症の治療
成人:ラニナミビルオクタン酸エステルとして40mgを単回吸入投与する。
注意点:本剤は粉末状であるので湿気には気をつけて保存し、使用直前にアルミ袋から 開封し取り出すこと。使用期限は製造から16ヶ月だが新薬の為現在長期保存試験を 継続中である。 (日英対語) イナビル吸入粉末剤:INAVIR DRY POWDER INHALER ラニナミビルオクタン酸エステル:laninamivir octanoate ノイラミニダーゼ:neuraminidase 阻害剤:inhibitor 感染症:communicable disease 吸入:insufflation |
タミフル(リン酸オセルタミビル)・リレンザ(ザナミビル) ・シンメトレル(塩酸アマンタジン) |
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抗インフルエンザウイルス薬(成人用)の代表的なものとして
次のものがあげられます ●リレンザrelenza[グラクソ・スミスクラインgsk](ザナミビルzanamivir hydrate水和物) 薬品名:リレンザ(粉末ブリスター梱包・1ブリスターに5mg・専用吸入容器付き) 用法・用量:1回10mg 1日2回吸入 5日間 タミフルと同様で、A、B型インフルエンザウイルス感染症にのみ有効の シアル酸誘導体です。ドライパウダー(粉末)を吸入投与によってウイルスの増殖部位である 気道粘膜上皮細胞の表面に直接到達して増殖を抑え、 またシアルダーゼ(ノイラミダーゼ)阻害剤として働きます。 これもタミフル同様2001年2月2日より保健が適応されています。 生産量は少なく、流行や状況によって生産が調整されていますが、2009年に入ってタミフルが効かなくなる場合が出てきたり、タミフルが不足していることなどでリレンザを使用する例が大幅に増加しています。 副作用 (重大なもの)アナフィラキシー様症候群、気管支攣縮、呼吸困難 (その他)発疹、蕁麻疹、顔面浮腫、耳鳴り、嗅覚障害、発汗、発熱、失神、視力障害など ●シンメトレルsymmetrel[チバガイギー-ノバルティス](塩酸アマンタジンamantadine hydrochloride) 薬品名:シンメトレル細粒10% シンメトレル錠50mg シンメトレル錠100mg 元来パーキンソン症候群や脳梗塞に伴う意欲、自発性低下の改善のために使用されるもので 常時供給され、使用されているものではないようですが、1998年12月に抗A型インフルエンザ薬として認可されています。 これも、A型インフルエンザウイルス感染症にのみ有効で、発症後48時間以内の投与が必要です。 副作用 (重大なもの)皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、角膜炎、角膜上皮浮腫様症候群、腎障害、 意識障害、精神症状(幻覚、妄想、せん妄、錯乱など)痙攣 (その他)便秘、下痢、悪心、口渇、発疹、立ちくらみなど。
インフルエンザウイルス抗原検出キット(迅速タイプ) ●注意:副作用は必ずしもおきるものではありませんが、服用の際慎重に考慮すべきです。 |