
動脈硬化症(どうみゃくこうかしょう):アテローム性動脈硬化症 |
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●アテローム性動脈硬化症atherosclerosis: アテローム硬化症によって動脈は弾力性を失うために高血圧を起こす事もあります。 またアテロームが育っていくと動脈内腔が徐々に狭くなります。 ■原因および危険因子: ●喫煙 アテロームを作る原因のひとつにβリポ蛋白質がありますが、これは低密度リポ蛋白質(LDL)に該当していて悪玉コレステロールと呼ばれるものです。 喫煙をすると、この悪玉コレステロールがが増え、善玉コレステロールと呼ばれる高密度リポ蛋白質(HDL)が減少してしまいます。 更に血中の一酸化炭素濃度を上昇させますので動脈の内壁を障害する恐れを高めます。 また血小板の粘着性を高めますので血流が滞りやすい現象をおこします。
●コレステロール高値 ほかの因子として糖尿病や肥満、運動不足もあげられますが、どれも悪玉コレステロールや中性脂肪が過多になるのが 主な原因です。
*中性脂肪neutral fat:別名アシルグリセロールacylglrcerol;グリセリドglyceride
■症状: 動脈硬化は大抵、動脈内壁の約70%まで狭められても症状にあらわれません。 心臓の冠状動脈が硬化すると狭心症(胸痛)心臓発作、心筋梗塞、心不全などを起こします。 脳の動脈硬化が起きると、めまい、頭痛、耳鳴り、集中力低下、不眠、短気、情緒不安定などになります。 また頸動脈が閉塞すると脳卒中を起こします。 更に悪化すると脳軟化症や認知症のようになる恐れもでてきます。しびれのために足や口が思うように 動かなくなったり排尿困難にもなります。 腎臓の動脈硬化では頻尿や蛋白尿、顔や足がはれぼったくなったりかすみ目になります。 足においては、しびれ、冷え、だるさなどを経験します。 ■治療: 先ず、上記にあげた原因があればそれを取り除くことが先決問題です。 症状が足の痛みなどが出ている場合などを除けば適度な運動も必要です。 コレステロール改善には動物性蛋白質の摂取を減らしたりお酒も控えなければなりませんが、 症状がかなり進んでしまったり、生活改善だけではうまく行かない場合には薬を使ってコレステロール値を下げることが出来ます。 HMG-CoA還元酵素阻害薬: プラバスチンナトリウムpravastatin sodium(商品名:メバロチン・三共)、シンバスタチンsimvastatin(リポバス・万有)、 フルバスタチンナトリウムfluvastatin sodium(ローコロール・チバガイギー-田辺、ノバルティス)、 アトルバスタチンカルシウム水和物atorvastatin calcium hydrate(リピトール・山之内)などがあります。 |
胸部大動脈瘤・腹部大動脈瘤 |
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●紡錘状と嚢状のものがある 素因としてはアテローム動脈硬化、外傷、梅毒、結核、感染症、中膜の壊死などがあります。 動脈全体の内でも特に腹部付近にある腹部大動脈が多く発症し、大動脈瘤の概ね75%にみられます。 ●腹部大動脈瘤 男性の年配者に多くみられる疾病で、その理由として高血圧や喫煙などにあります。 症状は腹部に拍動感(どんどん、どっくどっくと言うような)を覚えたり、おなかの奥や背中側に突き刺すような痛みを感じることもあります。若し動脈瘤が破裂するならば下腹部から腰にかけてかなり激しい痛みが起こり、出血が多いとショック状態に陥ります。
●胸部大動脈瘤 ■診断: 診断方法としてX線検査や超音波検査また腹部造影CT検査、MRI検査などがあり、 大抵の場合に位置や大きさを確認することが出来ます。 また聴診器を動脈瘤の近い部位にあてると摩擦音のようなものを聞き取ることが出来ます。 ■治療: ●内科的治療 瘤が5cm以下であれば破裂する危険性は少ないので降圧薬を用いて血圧を下げることで落ち着かせることが出来ます。 ●処方薬の例 Ca拮抗薬・ベシル酸アムロジピン・アムロジピンベシル酸塩(アムロジン錠5mg 5mg1錠など) アンギオテンシンⅡ(ヒト型)受容体(AⅡ)拮抗薬・ロサルタンカリウム(ニューロタン錠50 50mg1錠など) α-β-遮断薬カルベジロール(アーチスト錠10mgなど) →降圧薬
●外科的治療:腹部切開とステントによる経皮的処方 大動脈瘤:aortic aneurysm 腹部大動脈瘤:abdominal aortic aneurysma 胸部大動脈瘤:thoracic aortic aneurysm 血管:blood vessel 血圧:blood pressure 高血圧:high blood pressure 血流:blood flow 拮抗薬:antagonistic drug ベシル酸アムロジピン:amlodipine besilate アンギオテンシンⅡ(ヒト型):angiotensin II(human type) ロサルタンカリウム:losartan potassium α-遮断薬alpha blocker β遮断薬:beta blocker カルベジロール:carvedilol |
大動脈解離aortic dissection;I710・心タンポナーデcardiac tamponade;I319 |
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大動脈解離にかかる男女比率は3:1となっており男性に多い疾患ですがアジア系など我が国ではあまりみられません。また大動脈解離を起こす人の約4分の3は年齢が40-70歳の人です。高い確率で高血圧が関係している病気ですから中年以降に多くみられます。
・心タンポナーデ:
■原因: アテローム動脈硬化症が原因のひとつでその主因子として高血圧・喫煙・高脂肪食・糖尿・炭水化物の過度の摂取・ウォーキングなどが習慣化していない運動不足があります。大動脈解離を起こさないまでも動脈硬化は危険な病態ですから危険因子を生活習慣から取り除く必要があります。 喫煙には毒性のあるニコチンその他有害な化学物質が含まれていて副流煙による受動喫煙の場合も含めて危険な血管収縮を促します。 ■症状: 前駆症状(ぜんくしょうじょう:前ぶれ症状)はなく突然胸部から背部の激痛(引き裂かれるような痛み)が多く、心タンポナーデでは意識消失・失神をきたす事もあります。また解離の場所が広がると痛みの場所も広がったり移動したりします。 ■診断: 経胸壁断層エコー、経食道断層エコー、CT、MRI、血管造影などで幾つかを組み合わせることでより高精度の診断が可能となります。 ■治療: 急性大動脈解離の場合 スタンフォードA型(上行大動脈に解離が存在) 緊急手術をします。血圧が高ければ降圧薬の静注。血圧が低ければ昇圧薬投与で一定血圧を保たせます。心タンポナーデがあれば心膜(心嚢)ドレナージ(体外排出)を先に行う事もあります。 スタンフォードB型(上行大動脈に解離が存在しない場合) 内科療法の降圧安静療法のみで経過をみることもありますがあくまでも症状が安定していて胸部や背部に痛みが続く場合は手術を考えます。 大動脈解離:aortic dissection 心タンポナーデ:cardiac tamponade 高血圧:high blood pressure 剥離:detachment 前駆症状:preliminary symptom ドレナージ:drainage |