
大腸憩室症(だいちょうけいしつしょう)colonic diverticulosis |
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■原因: 腸内に異常な圧力が加わった結果、腸壁の一番軟弱になった部分が外側に膨らみだして憩室(袋)状になります。 加齢と共に腸壁は弱りだしますし、食物繊維をあまり摂らないために腸が健全な状態を維持出来ないために この病態が見られると考えられます。 ■症状: 大腸の部位では結腸にわりと集中していて、分類では腸の一部が脱出する偽憩室に入ります。 壁全体に脱出が見られた場合は真性憩室と呼んでいます。 大抵は無症状で本人は何も訴えませんが、健診の大腸検査で偶然見つかる場合が多い病気です。 症状がある場合は便通異常、腹部膨満感、腹部不快感などを経験します。 更に憩室部に炎症が起きると強い腹痛を生じ、下血を起こす場合もあります。 ■治療: 症状がなければ特に治療をしないで食事療法をすれば良いでしょう。腸を健全に保つように食物繊維を多く含んだ食べ物を 摂ることが望ましいですが、腸炎を併発して腸壁全体が弱っている場合には繊維質の食べ物は一時的に避けたほうがよいでしょう。 憩室に炎症を起こした場合には内科的治療も必要で、安静、絶食とともに輸液や抗生物質の投与を一週間ほどおこなえば かなり改善されます。憩室に孔が開いた場合や出血が続く場合にも手術を受けるべきです。 |
過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)irritable bowel syndrome |
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■概要: ■原因と診断: 神経的なストレスなどが原因で腸管の運動異常を起こす病気のため、炎症や腫瘍などの病変は認められません。 それで内視鏡などで腸管を検査して、潰瘍性大腸炎やクローン病などの器質的疾患に起因する 病変がないのが明らかであればストレス性のものであると判断します。 同時に患者へ問診も丁寧に行い心身両面からの診断は欠かせません。 ■症状: 腹痛や便通異常が主で、便秘型、下痢型、便秘下痢の交替型に分類されます。 腹部の不快感や膨満感などが三ヶ月の間起こる頻度や病態を見て診断します。 ■治療: 外科的治療が不要だからといって簡単に治癒できるわけでもありません。 いかに原因となる精神的心理的要因を取り除くか、軽減させるかが鍵となります。 内科的治療では抗不安薬、抗うつ薬、消化管運動機能改善薬などを用います。 副作用では普通、眠気、ふらつき、脱力感などを生じます。 それで学習意欲や勤労意欲も低下させることにもなりますので服用する本人の理解も大切です。 更に薬だけを頼りにするのでなく、精神科や心療内科的カウンセリングを受けることも望ましいです。 精神科に相談するといってもこれも現代病のひとつですから、自分は精神状態がおかしいのかと不安にならずに気軽に相談を受けてみるべきでしょう。 薬の投与だけでなく、精神的ケアも期待できます。更には医療を離れての精神向上の場が得られればそれも良い方法でしょう。 |
急性腹膜炎(きゅうせいふくまくえん):acute peritonitis |
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■概要: ■原因: この病気は腹膜から発症するよりも腹腔(ふくくう)内部にある各臓器:胃、十二指腸、虫垂、大腸、胆嚢 、膵臓、肝臓の炎症の悪化により引き起こされる場合が非常に多いものです。 それらの臓器が炎症を起こして悪化すると破裂や亀裂、また穴の開く穿孔(せんこう)などが起き、 その部分から内容物や体液、膿、細菌などが腹腔内に流れ込んで腹膜が急激に炎症を起こします。 細菌が血液中に移行すると敗血症(はいけつしょう)sepsis[細菌の感染などによる全身性炎症反応症候群]にかかり、危険な状態になります。 ■診断: 一般的に見られる腹膜炎の症状として腹水貯留、腹痛、悪心・嘔吐、便通停止、腸内にガスが充満することによる鼓腸、発熱、筋性防御などがあります。 ●板状硬結とブルンベルグ徴候 腹部所見で特徴的なのはお腹が板のように硬くなる板状硬結、腹膜刺激症状としての ブルンベルグ徴候Blumberg sign(反跳圧痛rebound tenderness:お腹を徐々に押してから急に手を離した時に起こる激痛)が見られます。 また画像診断において腹腔内遊離ガスや消化液や胆汁などの貯留を検査し、認められれば診断は確定できます。 ■症状: 腹膜炎の症状はそれに起因する臓器によって異なりますが、いずれも痛みが急激で激しいものですから自覚症状が起きたら いずれにしても緊急処置が必要になります。 ・膿が腹腔に流れ出すものは虫垂炎の悪化などが原因で起こり、広範囲に炎症が及び激痛と共にお腹が硬化する 汎発性腹膜炎を起こします。更にお腹がパンパンに張ってきて嘔吐も起こします。 ・食べ物や消化液などが流れ出すものは胃や十二指腸の穿孔が原因です。これも激痛を起こし24時間を経過すると汎発生腹膜炎になります。
・細菌を含んだ胆汁が流れ出すものに胆嚢の穿孔があります。細菌はグラム陰性桿菌、腸球菌、嫌気性菌などの菌があり、その影響力で重篤な病態に進みます。
・便と細菌が流出するものとして大腸炎からくる大腸の穿孔があります。 汎発生腹膜炎が生じると共に高熱、頻脈、頻呼吸などを起こし重篤な病態に進みます。 このように急性腹膜炎は腹膜に障害を加える体液や重大な炎症を起こしうる細菌が広がることで種々の激しい症状をひきおこすものです。 ■治療: いずれの場合でも緊急手術が望ましく、自宅などで腹部に激痛、発熱、嘔吐などが起きた場合は今まで にその兆候に気がつかない場合でもその病気を疑って緊急に手術の行える病院へ向かうべきでしょう。
絶対安静と絶食を行い手術では状態の悪い部位を切除して、腹腔内を洗浄しドレナージの処方を
行い、膿などを完全に体外へ流し出すためにドレーン(管)挿入後閉腹します。
更に敗血症に移行しないように管理することも重要です。
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大腸癌(がん)colon cancer:結腸がん |
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■概要: ■原因; がんの発生率は年々増加傾向にあり、将来は胃がんを上回る可能性もあると言われています。 その原因の一つには食生活の欧米化で肉食が増えて動物性脂肪との摂取が増加するとともに、 野菜食が減って食物繊維の摂取量も減少したためと考えられています。 男女とも同じ頻度でがんにかかり、60歳代がピークで、次いで50歳70歳代の人に多くみられます。 若年者も罹患しますが、その場合は血縁者のにもみられる遺伝因子のものもありますので、仮に食生活が万全であっても安心は出来ません。 がんに罹る可能性の高い因子としては大腸ポリープ、、潰瘍性の大腸炎、痔ろうなどの経験者。ポリープのように隆起のない表面型とも呼ばれる非隆起型の病変からもがんになりえます。 ■症状: がんの出来る大腸の場所によっても異なりますが、一般的には血便、 便通異常として便が細くなる便柱細小、残便感、腹痛、下痢便秘の交互症状などがみられるとS字結腸や 直腸のがんの疑いがあります。肛門から離れた部位にがんが生じると血便が自覚出来ずに貧血がおきて始めて 異常に気づくこともあります。 ■診断: 健康診断で発見されますし、確定するためには注腸造影とファイバースコープ(内視鏡)による検査が必要です。 その際は下剤で便を完全に排出させる必要があります。 内視鏡は光学像を医師が見るだけでなくモニターで被検診者も見ることが出来ます。 更に腫瘍マーカーを用いますが早期発見には向いていませんし、その他の画像診断も適切な検査発見は難しいようです。 がんの病期は5期に分類されていて、粘膜まで、大腸壁まで、大腸壁を超える、隣接臓器へのがんの浸潤、リンパ節転移、 遠隔転移などで判断します。またAからDまで分類するディークス分類というのが国際的に用いられていますが、前者のものと 特別な違いはありません。 ■治療: 内視鏡、外科手術、放射線、化学療法があります。 内視鏡はポリープや早期がんに有効で、切開をしませんから入院も不要である場合も多いです。 内視鏡で間に合わない場合には一部切開を伴う腹腔鏡手術も行います。開腹手術よりも技術的に困難で手術の時間を要しますが、 傷が小さいので回復が早いという利点があります。
患部摘出手術では近年その方法も改善され、自律神経温存や肛門括約筋温存法が可能となってきました。
それで自然肛門温存術も増えましたが、加齢による括約筋の筋力低下などを考慮して人口肛門のほうが無難な場合もありますので
十分なインフォームドコンセント(多種の治療法の選択決定に関する同意)が必要になってきます。
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| 製品名 | 薬品名 | 重大な副作用 |
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ニドラン Nidran 三共 | アルキル化剤 塩酸ニムスチン nimustine hydrochloride (ACNU) | 骨髄抑制、汎血球減少。間質性肺炎、肺繊維症など。 |
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5-FU 協和発酵 | 代謝拮抗剤 フルオロウラシル fluorouracil (5-FU) | 脱水症状。出血性腸炎、虚血性腸炎。汎血球減少、骨髄機能抑制。白質脳症。間質性肺炎。 肝機能障害、黄疸。消化管潰瘍、重篤な口内炎。ショック、アナフィラキシー様症状。 心筋梗塞。急性腎不全。急性膵炎。種々の肝障害。胆道障害。手足症候群など。 |
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フトラフール Futraful (大鵬) | 代謝拮抗剤 テガフール tegafur(TGF) | 骨髄機能抑制、溶血性貧血。劇症肝炎。脱水症状。腸炎。白質脳症。狭心症。 急性腎不全。間質性肺炎。急性膵炎。重篤な口内炎など。 |
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アドリアシン Adriacin (協和発酵) | 抗生物質 塩酸ドキソルビシン doxorubiccin(DXR) | 心筋障害、心不全。骨髄機能抑制。ショック。膀胱萎縮など。 |
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マイトマイシン Mitomycin (協和発酵) | 抗生物質 マイトマイシンC(MMC) | 溶血性貧血尿毒症症候群。急性腎不全。骨髄機能抑制。間質性肺炎。肺繊維症。 肝・胆道障害など。 |