
花粉症・花粉アレルギーの症状・春季カタル・鼻閉 |
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■花粉症の概要: 主な症状は鼻と眼に結膜・粘膜症状として現われ、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、かゆみ目、目の充血などの症状が顕著です(アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎)。 症状が悪化すると皮膚の強い痒みから気管支喘息、呼吸困難を伴うこともあります。 さらには最も重い眼の症状として、春季カタルがあり、 上眼瞼結膜を中心に乳頭状のおできや、炎症の極期には潰瘍を伴うこともあります。 また、鼻では鼻汁中の好酸球eosinophil(顆粒球の一種であるエオシン好性白血球で、免疫、アレルギー、炎症を促進させ組織障害を起こすことがあります。)が増え、 鼻粘膜上皮膚肥満細胞増殖の程度も高くなります。
鼻閉(びへい)の概要:
花粉症の処方例:(下記の薬剤のいずれかを適宜用います)
手術による治療法:
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花粉アレルギー:アレルゲン(抗原)と抗体・ヒスタミン・肥満細胞 |
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花粉アレルギーpollen allergy: 日本を含む諸外国に於いては春期に樹木の花粉として樫かし、楡ニレ、楓カエデ、榛の木(ハンノキ)、樺(カバ)、 ネズ、オリーブなど、夏期はイネ科のギョウギシバ、オオアワガエリ、ハルガヤ、カモガヤ、セイバンモロコシなど、及び雑草・野草の花粉としてオカヒジキ、オオバコなど、秋期の雑草の花粉では豚草(ブタクサ)、背高泡立草(セイタカアワダチソウ)、オオアワダチソウなどがアレルゲンと認識されています。 花粉が大気に浮遊しているものを人が鼻から吸うと、花粉から物質が溶け出してきますが、 それは人体にとっては不用もしくは不適物と判断されます。 それでその物質の事を抗原(アレルゲン)allergenと呼びます。 そしてこの花粉アレルゲンpollen allergenを、退治する目的で体内では リンパ球によって抗原と特異的に結合する抗体 antibody(IgM,IgG抗体)というものが生産されます。 (抗体生産antibody production)
そして今度はそのアレルゲンが再び進入してきたら、抗体は
体内にある肥満細胞mastocyte(別名:マスト細胞)にくっついて抗体を捕らえます。
その際肥満細胞の側はヒスタミンhistamine
という神経を刺激する物質を放出して涙や鼻水を作り出して異物を洗い流そうとします。
しかし更にはヒスタミンの強い血管拡張作用
によってこれが過剰に働くときに鼻粘膜や眼の結膜が腫脹し、炎症
を引き起こしてしまうのです。 枯れ草熱hay feverという症状もありますが、これは枯れ草に近づくだけで発症し、花粉症の一種にあげられています。
花粉症の処方例:(下記の薬剤のいずれかを適宜用います)
手術による治療法:
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アレルギー性鼻炎allergic rhinitis(季節性・通年性) 血管運動神経性鼻炎vasomotor rhinitis |
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■概要・原因: アレルギー性鼻炎とは、鼻にアレルギーを起こす原因があるために炎症をおこすからで、その原因物質をアレ ルゲン(抗原[こうげん])と呼んでいます。それには室内ではペットのふけ、ゴキブリ、カビ、ダニの死骸や糞、種々 のホコリがあり、外気のものでは我が国ではスギ花粉などの*植物の花粉が一般的によく知られています。 花粉など季節ごとに異なるアレルゲンのものを季節性、ハウスダストのようにほぼ1年を通して同じのものを通年性といって 区別しています。特にマンションなどで機密性が高く喚起を頻繁に行っていない場合ハウスダストの影響が大きく、ペットや 虫に起因するもの以外に真菌胞子などカビが原因となっている場合もあります。
【花粉】
それら抗原に対して体内では抗体(こうたい)が作られて、抗原という不要物質を処理します。しかしその働きが
局所的に異常な反応を示してしまうことでアレルギー症状をあらわしてしまいます。
●血管運動神経性鼻炎は鼻呼吸の際、冷気や汚染空気の刺激を受けることで起こる。 抗原がなくてもアレルギー症状を現あらわす場合があります。それは冷たい空気や汚染された化学物質などが混じ った空気を吸うとき、刺激性の強い化粧水などを吸うときにこの症状があらわれます。また精神的ストレスが蓄積 している場合などもあります。また空気が乾燥しているほど、アレルギー症状が激しくなることがあります。しかし、この炎 症ではは花粉症などによく見られるような目のカユミは殆ど生じないのが普通です。 ■症状: 程度の差はありますが、鼻汁が過剰に出て、痒み(かゆみ)を生じたりクシャミが止まらなくなったりします。目や喉までも 痒くなる場合も多くあります。精神的な要因の場合は水様性鼻漏(すいようせいびろう)や鼻閉(鼻づまり)が強く見られます。 ■診断: 先ず問診などでその患者のアレルギーを起こす様々の要因や環境を調べます。 加えて皮内反応検査として、アレルギーを起こす原因かもしれない様々な物質の抽出液を皮膚につけてその反応を検査します。 他にも血液検査やパッチテストなどが行われます。 ■治療: 抗アレルギー薬として、 フマル酸ケトチフェンketotifen fumarate(商品名:ザジテン[チバガイギー-ノバルティス]、ジ キリオン[太田-藤沢、テイコク、和光堂]・カプセル、シロップ、点鼻薬など。) 塩酸アゼラスチンazelastine hydrochloride(商品名:アゼプチン[エーザイ]その他多数) ヒスタミンH1受容体遮断薬(抗ヒスタミン薬)では エタノールアミン系、塩酸ジフェンヒドラミン(商品名:ベナ[田辺]、レスタミン[興和]、ベナスミン[東和]、レスミン[日新-山形]、レスタミンA[興和]) メディエーター遊離抑制薬としてクロモグリ酸ナトリウムsodium cromoglicate(商品名:インタール[藤沢]・吸入、点鼻、エアゾールなど) トラニラストtranilast(商品名:リザベン[キッセイ]その他多数。カプセル、顆粒、ドライシロップ) 手術ではレーザー照射による粘膜凝固術などを行います。
・減感作療法(げんかさりょうほう)hyaposensitization therapy: |
アレルギー・アレルギー反応 |
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アレルギーにはジェル(Gell PGH)とクームズ(Coombs RRA)による分類法が一般的に用いられています。 ●Ⅰ型アレルギー反応:抗原刺激後アレルギーが早くて数秒で起こり15分から30分でピークに達する即時型で即時型アレルギー反応の別名もあります。 これは抗原感作(こうげんかんさ)によりIgE(免疫グロブリンE)抗体が産生されマスト細胞(肥満細胞)や好塩基性白血球の細胞膜と結合します。後に再び同じ抗原に曝露(ばくろ)されるとその抗原はIgEと結合します。 するとそれらの細胞からヒスタミンやセロトニンなどの化学伝達物質を放出し平滑筋の強い収縮などを起こし発疹、嘔吐、くしゃみ、震え、呼吸困難などを起こします。これを全身性アナフィラキシーと呼びます。 また局所的に少量の抗原曝露により局所的な反応を示す場合は局所性アナフィラキシーと呼びます。 このI型アレルギー反応が関与する疾患として気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、食物アレルギー、じんま疹の一部などがあります。 またこのようにIgEが関与していることからIgE依存型アレルギー反応とも呼ばれています。 ●II型アレルギー反応:細胞障害型、細胞融解型でありIgM抗体若しくはIgG抗体が抗原に結合することで 補体(20種ほどのタンパク質からなり、異物細胞の膜破壊などを行う)が過剰に活性化して細胞障害を起こす反応です。 ●III型アレルギー反応:免疫複合型、アルサス(アルチュス)型と呼ばれるもので、皮膚反応では3~8時間後に 紅斑、浮腫などのピークを迎えます。 抗原と抗体は通常マクロファージや好中球などのいわゆる貪食細胞により処理がなされますが、それが働かなくなり組織に沈着することにより障害が起きます。 代表的なものとしてアルチュス反応やうま血清投与後に起こる血清病があります。更に臨床的には全身性エリテマトーデスや関節リウマチ、糸球体腎炎、過敏性肺炎などがこの部類に入ります。 ●IV型アレルギー反応:遅延型アレルギー、遅延型過敏反応、細胞性免疫型、ツベルクリン型反応と呼ばれ、皮膚反応では24~72時間後にピークを迎えます。それでこの型はツベルクリン反応が代表的な例となっています。 この免疫反応は抗原特異的T細胞によるもので抗原処理後、細胞膜上にペプチドとして提示され、それをCD4T細胞がそのペプチ ド複合体を認識した後にインターフェロンなどのサイトカインを放出します。その結果貪食細胞の遊走、活性化と血管透過性の亢進が起 こり炎症が生じます。このように最終段階までの過程が多いため現象(反応)を見るまでに時間を要します。 (日英対語) 花粉:pollen アレルギー:allergy 抗体:antibodies 抗原:antigen 肥満細胞:mast cell ヒスタミン:histamine 花粉症:pollenosis ,pollinosis 花粉アレルギー:pollen allergen 春季カタル:spring conjunctivitis,vernal keratocojunctivitis 鼻閉:nasal obstruction 鼻腔閉塞:rhinostenosis,nasal obstruction アレルギー性鼻炎:allergic rhinitis アレルギー性結膜炎:allergic conjunctivitis 血管拡張:angiectasis、vasodilatation 粘膜:mucous membranes 鼻粘膜:nasal mucosa 結膜:conjunctiva 腫脹:engorgement 抗ヒスタミン剤:antihistaminic アレルギー反応:allergie reaction セロトニン:serotonin マスト細胞・肥満細胞:mast cell 免疫グロブリン:immunoglobulins 補体:complement アルチュス(アルサス)反応:Arthus reaction ツベルクリン反応:tuberculin reaction ペプチド:peptide サイトカイン:cytokine インターフェロン:interferon(virus inhibiting factor) マクロファージ:macrophage |