
眩暈(めまい)・めまい感:前庭ニューロン炎・良性発作性頭位変換めまい症 |
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平衡感覚を維持するため体内には特に耳と脳にある様々な器官が働いていて、 半規管、耳石器、前庭神経、脳幹、視床、大脳皮質がその役割を担っています。 それらの部分が障害されることでめまいが生じます。
不整脈、起立性低血圧、血管迷走神経反射などが原因で、前失神や立ちくらみが生じますし、
不安や抑うつを伴う心因性や肩こりが要因となって昇降性の浮動感(めまい感)dizzinessを覚える場合もあります。
○半規管はんきかんsemicircular ducts(三半規管three semicurcular ducts):
○耳石器じせききotolith organ:
●前庭ニューロン炎vestibular neuronitis(前庭神経炎):
●良性発作性頭位変換性めまい症benign paroxysmal positional vertigo ;BPPV: ■検査と診断: ・聴力検査: オージオメーターaudiomater(聴力計)で左右の耳の聴力・聴覚を調べます。 ・足踏み検査: 両腕を肩まで前方に突き出した状態で、目を閉じるかアイマスクを着用して 30秒間あるいは50歩ないし100歩足踏みさせて、その結果の体の位置や方向などで末梢性前庭系障害や小脳や脳幹障害の 有無などを調べます。しかし下半身の骨格のずれなどでも同様の結果も起こりえますので、この結果だけで異常部位の 判定は出来ません。 ・ロンベルグ検査Romberg test: 被験者は直立して閉眼し起立した状態が保てるかを見ます。いわゆるロンベルグ兆候Romberg signのある人は閉眼すると直ぐに 方向不定の転倒を起こします。 ・フレンツェル眼鏡Frenzel glass: 凸レンズを利用して眼振などの眼球運動の検査をします。 ・視運動性眼振パターンテストoptpkinetic pattern test;OKPtest: 被験者は大きな円筒の中に座り、円筒の内側に線状が縦に引かれていて、それに加速しながら 回転させたりして眼振などの眼球運動の検査をします。 被験者に生じた眼振を電気信号化して、紙などに記録させてパターンとして評価します。 ・温度刺激検査caloric test: 被験者は仰臥になり頭を30度もちあげた状態で30℃もしくは44℃の冷温水を交互に注水して眼振反応を調べます。 半規管は温度差が生じることで内リンパの流動を起こし眼振の出現を調べるものです。 ・電気眼振計electrooculogragh;EOG: 眼球の静止電位を利用したもので、眼球の角膜側は正(+)帯電しているので眼球が動けば眼球の両側に電位差が生じます。 それを電極を置いて電位差を取り出し、水平・垂直方向の運動を電気的に信号にしたものを増幅して、 眼振図nystagmogramを作って検査します。 ・ホルター心電図: 携帯型心電図システムで、被検者に24時間装着させてメモリーにより長時間記録を行う。 米国生物物理学のホルターNorman Jefferis Holter(1914-1983)が1961年に考案されたもの。 その他脳波を調べたり、X線を照射させずに検査が出来るMRI(磁気共鳴撮像)や 血管造影剤を注入して画像を得るMRA(MR血管造影)で血管の状態の異常が原因であるか調べることが出来ます。
■治療: めまいの原因は様々ですから、それに応じた治療が必要となってきます。 ここでは代表的な治療薬をとりあげます。 ●抗ヒスタミン薬 ジメンヒドリナートdimenhydrinate:商品名ドラマミン;(ファイザー)、トラベルミン(サンノーバ-エーザイ) メニエールからくるめまいに適応。 ●脳血管拡張薬 塩酸イソプレナリン(塩酸イソプロテレノール)isoprenaline hydrochloride:商品名イソメニール(科研) 塩酸ジフェニドールdifenidol hydrochloride:商品名セファドール(日本新薬)他にイソダトール、ケイドール、 サタノロン、ジェフロン、ジフェニドリン、シュランダー、ソブラリン、ソルノミン、デアノサール、トスペラール、 ピネロロ、メカルミン、ヨウファドール、レメアン、ワンサー。内耳障害に基づくめまいに適応。 メシル酸ベタヒスチンbetahistine mesilate:商品名メリスロン(エーザイ)他にコンベルミンM、スズトロン、デアノサート、 バイメニエル、パパベリアン、ミタポップ、メタヒスロン、メトロニーナ、メニエース、メニエトール、メニタジン、リマーク。 メニエールに基づくめまいに適応。 対症療法として鎮静薬、精神安定薬、制吐薬、重曹水も用いられます。
・前失神・起立性低血圧の治療薬(下記から選択)
・不安・抑うつに(下記から選択)
・肩こりが酷い時に(適宜組み合わせて)
・回転性まめい:前庭系抑制薬(下記から選択)
・制吐薬(下記から選択)
めまい:vertigo めまい感dizziness 平衡感覚:static sensation 半規管:semicircular canals 耳石器:otolith organ 前庭ニューロン炎:vestibular neuronitis 良性発作性頭位変換性めまい症:benign paroxysmal positional vertigo ;BPPV |
低髄液圧症候群 low intracranial pressure syndrome G971 |
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■原因:
■症状: 脳・脊髄・脳神経・脊髄神経が機能障害を起こし、頭痛・嘔吐・悪心・頚部痛・記憶力低下・倦怠・外転神経麻痺・意識障害などが見られます。 特に急性期には起立性頭痛が多く見られ臥位で改善します。 ■診断: 臨床症状が多彩となり造影脳MRIで硬膜下腔拡大、静脈拡張、小脳扁桃下垂、硬膜肥厚など、RI脳層シンチグラフィーで早期膀胱内集積、脳脊髄液漏出像の出現により診断出来ます。 ■治療・例: 【急性期の治療】 2-3週間の臥床安静と一日2L程度の水分補給(経口か点滴)を保ちながら以下を組み合わせます。 エチゾラム(デパス錠0.5mg) 安息香酸ナトリウムカフェイン末0.5mg ジクロフェナクナトリウムボルタレンSRカプセル37.5mg 【慢性期の治療】 ブラッドパッチ治療 硬膜外針で硬膜外穿刺を行い腰椎部で30mL、頸椎・胸椎部で10mLの自家血を注入し、下記を併用します。 ブドウ糖注5% 500mL ブドウ糖加酢酸リンゲル液(ヴィーンF注 500mL) エチゾラム(デパス錠0.5mg・1mg) アセトアミノフェン[内](カロナール錠200 200mg) 低髄液圧症候群:low intracranial pressure syndrome 低脳脊髄圧:low cerebrospinal fluid pressure |
メニエール病(メニエル病)Meniere disease 【突発性内リンパ水腫】 |
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●突発性内リンパ水腫(とっぱつせい・ないりんぱすいしゅ)
■内リンパ水腫の原因
■症状: 回転性めまいによる吐き気や嘔吐 前述の通り、ぐるぐると頭の中で渦が巻いているような、いわゆる回転性の激しいめまいが突発的に生じ、また吐き気や嘔吐も伴います。 この症状は短くても30分、また通常でも2、3時間続きますが一昼夜続くこともまれにあります。 一度この症状が出始めると、その後周期的に症状が現れます。 その際発症した側の耳に閉塞感や圧迫感も覚え、また耳鳴りや難聴も同時に起きたり断続的に生じたりします。 この病態が何年も続くと聴力が徐々に衰えてきます。 ■診断: 上記の症状が現れればメニエール病と診断されます。 しかし原因を明確にするために聴力検査だけでなく、MRI検査も行うことがあります。 更にグリセロール検査、フロセミド検査(ループ利尿薬であるフロセミドを用いる聴力検査)などがあります。 ■治療: 発作には ロラゼパムlorazepam[ベンゾジアゼピン系薬](商品名:ワイパックス・ワイスレダリー-武田) スコポラミンscopolamine(商品名:オピスコ・三共、田、パンスコ・武田) 吐き気嘔吐に プロクロルペラジンprochlorperazine(商品名:ノバミン・塩野義[内服薬及び筋肉注射]) 嘔吐がある場合、筋注をします。若しくは坐薬にして使用します。 その他 メシル酸ベータヒスチンbetahistine mesilate[脳血管拡張薬](商品名:メリスロン・エーザイ)、 ジメンヒドリナートdimenhydrinate[抗ヒスタミン薬](商品名;ドラマミン・ファイザー、トラベルミン・ サンノーバ-エーザイ) を用います。
■薬がうまく作用しない場合、手術療法も視野に入れます。
●前庭神経切断術
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