
月経前症候群:premenstrual syndrome(PMS) |
|---|
|
月経のある女性の過半数は、なんらかの症状があらわれたのを経験しています。 原因は不明ですが、黄体期のエストロゲン(卵黄ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)のバランスが崩れてしまうためと一般的に考えられています。特にプロゲステロンの分解過程で、不安を増強させる成分が多く生じてしまう傾向のある人に罹りやすいとも考えられています。
■症状: 【身体面】 動悸 腰痛 腹部の張り 乳房の張りや痛み 食欲の偏り 便秘 体重増加 下腹部のけいれん痛、圧迫感、鈍痛など不快感 めまい あざ 失神 疲労感 頭痛 ほてり、のぼせ 不眠 関節痛、筋肉痛 無気力感 吐き気、嘔吐 手足のしびれ、ピリピリする痛み にきび、じんましん 手足のむくみ
【精神面】
■診断・治療: 大抵は問診によって生活の改善方法や処方を行います。 ●生活習慣を見直すことから・・ ・規則的な睡眠、食事を励行する。(しかし時間を極端にきにしないように) ・小魚などまたは、サプリメントとしてカルシウム剤を1日1000mg程度摂る。(精神安定効果) ・食生活の改善として、アルコール、カフェインの多い嗜好品などの摂取量を抑える。(興奮抑制効果) ・塩分を控える。(むくみの軽減効果) ・無理なダイエットを行なわず、炭水化物をこまめに摂る。(燃焼効果) ・有酸素運動その他適度な軽い運動や深呼吸を行う。(有酸素運動にこだわる必要はありません) ・自宅で籠らないように、家事その他軽作業レベルのものを適度に行う。 ・姿勢を屈ませてしまって心臓や胸部を圧迫させないようにする。 ・育児、介護、仕事などによるストレスがあればリラクゼーションの時間も設ける。 ・カウンセリングを受けたり、相談や話し合いが出来るところを設けておく。
●薬を使った対処療法(処方例)
月経前症候群:premenstrual syndrome(PMS) 月経前緊張症:premenstrual tention エストロゲン:estrogen プロゲステロン:progesterone |
月経困難症dysmenorrhea 【機能性月経困難症・器質性月経困難症】 |
|---|
|
●器質性(続発性)月経困難症
●機能性(原発性)月経困難症
*プロスタグラジンPG:オータコイドの一種で、ある限られた細胞から別の細胞に局所的生理作用を発揮する物質で、局所ホルモンとも呼ばれています。オータコイドは他にアンギオテンシンやヒスタミンなどがあります。このプロスタグラジンは少量でも生理作用は高く様々な合成酵素が用いられています。 ■症状: 下腹痛、腰痛、腹部膨満感(ふくぶぼうまんかん)、嘔気(おうけ)、頭痛、疲労、脱力感、食欲不振、いらいら、下痢、憂鬱(ゆううつ)などであり、腰周辺の痛みだけでなく、様々な症状をしめします。 ■診断・治療: 器質性(続発性)月経困難症ではそれぞれの原因となる部位の治療が必要です。 以下に処方例を取り上げます。
機能性(原発性)月経困難症の処方例:
月経困難症:dysmenorrhea 器質性:organic 続発性:consecutive 機能性:functional 原発性:primary プロスタグランジン:prostaglandin(PG) 子宮:uterus 子宮内膜症:endometriosis 子宮筋腫:myoma of uterus 子宮腺筋症:adenomyosis uteri 子宮内膜ポリープ:endometrial polyp 下腹痛:hypogastralgia 腰痛:lumbago 腹部膨満感:abdominal distention・abdominal fullness 頭痛:headache 疲労:lassitude 脱力感:weakness 食欲不振:loss of appetite 下痢:diarrhea 憂鬱:dreariness オータコイド:autacoid,autacoids |
無月経(むげっけい):amenorrhea(Am) |
|---|
|
また無月経に関しては次のように分類されます。
・第1度無月経:卵胞よりエストロゲン(卵胞ホルモン:女性ホルモン)の分泌がある程度認め
られ、ゲスターゲン(黄体ホルモン)投与によって消退出血がある。
■診断: 基礎体温、超音波、黄体ホルモン測定で、排卵の有無の診断をします。
LH:luteinizing hormone(黄体化ホルモン)
■治療: ターナー症候群など染色体に異常がある場合には治療の方法はありません。 ●原発性無月経 ・性腺の形成異常:処方例 結合型エストロゲン(プレマリン錠0.625mg) 1錠 分1 20日間 消退出血開始5日目より投与 酢酸クロルマジノン(ルトラール錠 2mg) 2錠 分2 10日間 プレマリン投与開始後11日目より投与 ・子宮、膣の発生異常: 膣欠損では造腟術、処女膜閉鎖、膣中隔では外科的解放術。
●続発性無月経
【挙児希望がある場合】
●高プロラクチン血症:処方例(①か②を選択投与)
●黄体機能不全:処方例(①-④のひとつを選択)
無月経:amenorrhea(Am) 排卵:ovulation 視床下部:hypothalamus 下垂体:hypophysis cerebri 原発性:primary 続発性:consecutive 染色体異常:chromosomal abnormality 卵巣:ovary 子宮:uterus 処女膜:hymen 膣:vagina エストロゲン:estrogen プロゲステロン:progesterone 消退出血:withdrawal bleeding 子宮内膜:endometrium 黄体ホルモン:corpus luteum hormone |