ラスベガス悲話(渡米)

 昨年末、ラスベガスで行われるチェスのノース・アメリカン・オープンに出場することにした。
日本からの参加は、朝霞チェスクラブのメンバーら総勢13人。
12/25の午後3時に大韓航空KE1便で成田を発ち、ロサンゼルス空港まで約9時間。
そこで3時間半のトランジットの後、ラスベガス空港まで約40分・・・・・のはずだった。

 12月25日(出発当日)・・・・・成田空港
 アナウンス 「ロス行き大韓航空KE1便は、現地の到着時刻調整のため出発を30分遅らせます」
 啓 「やな予感」

それでも30分後にはちゃんと離陸した。
 啓 「最近飛行機にはツイてないからな。まあ取りあえずよかった」

 ・・・・・9時間後、ロサンゼルス上空
 アナウンス 「現在、ロサンゼルス空港周辺は濃霧のため着陸できませんので、当機はこのまま
         ラスベガス空港に向かいます」
 啓 「これはツイてる。そのままべガスで下ろしてくれれば大助かりだ」
 酒井 「佐藤さん、荷物があるから多分無理だよ」
 啓 「やな予感」

酒井君の予想は的中し、我々はベガスに着陸したもののそのまま機内で2時間缶詰めにされた。

 アナウンス 「皆様、大変お待たせいたしました。当機はこれよりロサンゼルス空港に向かいます」

機は無情にも飛び立ち、窓外に我々の宿泊するバリーズ・ホテルが遠のいていくのが見える。
(これが本当に見えるから泣けてくる)

 ・・・・・40分後
 アナウンス 「皆様、お疲れさまでした。当機はただいまロサンゼルス空港に到着いたしました」
 啓 「つかん」

 ・・・・・ロサンゼルス空港
 啓 「石井さん、ベガス行きの飛行機どうすんの?」
 石井 「今から予約する」
 啓 「当初予定してたやつは」
 石井 「もう乗れない」
 啓 「今日中にベガスに着くのかな?」
 石井 「わからない」
 啓 「飛行機取れなかったら他に交通手段あるの?」
 星野 「バスなら6時間くらいで行きますよ」
 啓 「嫌すぎる」

石井さんのおかげでどうにか飛行機のチケットは確保できたが、出発まで5時間待たされた。
結局ベガスのホテルには、予定より10時間遅れの到着となった。
 啓 「こりゃ、沖縄よりひどい (注:沖縄悲話参照)」