麻雀放浪記(幻の四暗刻)

 八月中旬、大学のサークル合宿で千葉の大網に行ってきた。
「囲将会」という囲碁・将棋の同好会なのだが、合宿で行われて
いるのは殆ど麻雀。
もちろん私も例外ではない。
 五日間の合宿だったが、役満は2回(九蓮、小四喜)しか出なかった。
そうそう、幻の四暗刻もあった。
その時の状況はこうだ。
Aが次の手でリーチ。
 北北111四四五五五六六六 (算用数字:ソーズ、漢数字:マンズ)
数巡後Aは六マンを持ってきて槓。
リンシャンから北をツモった。
 A 「ツモッ!四暗刻」
しかしこの四暗刻なにか変だ。
 啓 「ん?ちょっと待て」
 A 「何?」
 啓 「それは北と四七マン待ちだ、槓は出来ない」
 A 「えっ、それじゃあ・・・・・」
 啓 「チョンボ」
 A 「でも槓しなきゃ北ツモらないしなー。どうすりゃ良かったんだ」
 啓 「リーチかけなきゃいいんだよ」
 A 「はー、ツイてない」
 啓 「・・・・・・(違うぞ)」