マッサージ悲話

 最近トシのせいか腰痛がひどくなってきた。
先日も高田馬場で友人たちと1日麻雀を打ったら腰が痛くてたまらない。
そこで帰りに新大久保駅近くの台湾マッサージに入った。
ここには何度か来ていて、オーナーの陽子さん(台湾人)はかなりマッサージがうまい。
しかしこの日は先客がいて、空くまでに1時間ほどかかるという。
陽子さんが「それまで足裏マッサージはいかがですか」と勧めてくれる。
ただ待っているのも暇なのでやってみることにした。
とりあえず30分のコースをお願いする。
 出てきたのは50過ぎの台湾人男性。
日本語はあまり上手じゃないが、腕が確かなら文句はない。
ベッドに横になると、いきなり先の丸い棒をグリグリグリと足の裏に押し付けてきた。
思わず「いててて!」と声を上げる。
 男「これ、体悪いところあると痛いです」
 私「どこが悪いの?」
 男「あー、今のは心臓」
それまで病院の検査でも心臓が悪いなんて言われたことはないが・・・
しばらくしてまた別の場所をグリグリグリ!
 私「いてーっ!今のはどこ?」
 男「脳」
 私「何言ってる」
それからもグリグリされるたびに私は悲鳴を上げ続けた。
そしてどうにか地獄の30分を耐え抜く。
 私「あー、やっと終わった。もうエエ」
 男「お客さん」
 私「ん?」
 男「延長しますか」