2004竜王戦「この一局」

【県竜王戦3回戦・・・松本誠六段vs浅井千晶四段(5月16日:埼玉県労働会館)】
 今は6月20日(日)の午前4時。
WOWOWでサッカーEURO2004のオランダ―チェコ戦を見ながらホームページの
アクセス数などをチェックしている。
最近は大体1日300前後。 開設当初よりだいぶ多くなった。
プリンターの上にはいつかネタに使おうと思っていた県竜王戦の松本―浅井戦の棋譜が
1ヶ月以上も置きっ放しになっている。
そろそろ使わないと棋譜が泣く。
 今年の県竜王戦、内容的には決勝戦の長岡―和井田戦が断然良かった。
でもこの時間じゃとても2局分書く元気がない。
というわけで松本―浅井戦の1局だけご紹介したい。
2人の棋風からして松本さんの四間飛車に、浅井さんの居飛車穴熊だろうと思っていたら
ぜんぜん違った。
いやぜんぜんじゃない、居飛車対振り飛車は当たった。
派手な大駒交換があって第1図。
何となく先手が良さそうだ。
松本さんもそう思っていた。
ところがここから・・・・・
             
〔第1図以下の指し手〕
   △6九飛成 ▲同玉 △4一金 ▲同飛成 △同銀 ▲3一飛
   △2九飛 ▲5九金打 △5二銀 ▲2一飛成 △3六角 ▲7八玉
   △2六飛成 ▲4二歩 △2八竜 ▲6八金寄 (第2図)
             
 △6九飛成〜△4一金が先手のうっかりしていた手。
 これで自玉を不安定にされたうえ飛車を生け捕られては先手が苦しい。
 ところが後手にもミスがでる。
 ▲2一飛成に対する△3六角がそれで、▲7八玉とかわされ浅井さんは「あっ、角が
 そっぽだ」と思ったらしい。
 △3六角では先に△4八歩▲同金寄を利かしそれから△3六角(参考図)がベター。
             
 この△4八歩は局後に浅井さん自身が指摘し、これを逃したことをかなり悔やんでいた。
 その後も形勢は二転三転したが、最後は先手の辛抱勝ち。
  しかし続く準々決勝で松本さんは伊藤茂さん(新座)に敗れ、県北勢はここで姿を消した。
  松本さんは初日からすごい逆転劇を演じていたので私の占いでは代表◎だったが外れた。
  ・・・・・・・・・・
  あっ、オランダが2点目入れた。