天地否

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天地否は塞がる、通らない卦

天は高く、地は低く、両者の間に隔たりが大きく交わらない状態。天風こう→天山遯→天地否

�@十二消長卦で陰が長じる(衰退)
�A外が君子で、内が小人の状態
�B時を待つしかない

彖辞　否は、これ人にあらず。君子の貞に利ろしからず。大往き小来る。

彖伝　否はこれ人にあらず、君子の貞に利ろしからず、大往き小来るとは、すなわちこれ天地交わらずして万物通ぜざるなり。上下交わらずして天下に邦なきなり。内陰にして外陽、内柔にして外剛。内小人にして外君子。小人の道長じ、君子の道消するなり。

象伝　天地交わらざるは否。君子もって徳を倹ましくして難を辟く。栄するに禄をもってすべからず。

(爻辞)
初爻　茅を抜くに茹たり。その彙と以にす、貞なれば吉にして亨る。
二爻　包承す。小人は吉。大人は否にして亨る。
三爻　羞を包む。
四爻　命ありて咎なし。疇、祉いに離く。
五爻　否を休す。大人は吉。それ亡びん、それ亡びんと、苞桑に繋ぐ。
上爻　否を傾く。先には否がり後には喜ぶ。

(小象伝)
初爻　茅を抜く貞なれば吉は、志、君にあるなり。
二爻　大人は否にして亨るとは、群を乱さざるなり。
三爻　羞を包むとは、位当らざればなり。
四爻　命ありて咎なきは、志行なわるるなり。
五爻　大人の吉なるは、位正当なればなり。
上爻　否終ればすなわち傾く、なんぞ長かるべけんや。