火山旅は、旅の卦だがイメージは今の旅行ではなく、故郷から止むを得ず離れるという寂しい卦のイメージで見ること。

火山旅


火山旅は孤独

山の上で旅人の火が転々と移っていく状態で、寂しく、親しみがない状態。

@衰運の時。
A旅行には良い。
B安定していないので、苦労が多い時。

彖辞 旅は、小し亨る。旅は貞にして吉。

彖伝 旅は小し亨る。柔、中を外に得て、剛に順う。止まりて明に麗く。ここをもって小し亨る。旅は貞にして吉なり。旅の時義、大いなるかな。

象伝 山上に火あるは旅。君子もって明らかに慎みて刑を用い、獄を留めず。

(爻辞)
初爻 旅、瑣瑣たり。斯れその災いを取るところ。
二爻 旅して次に即き、その資を懐き、童僕の貞を得。
三爻 旅、その次を焚く。その童僕を喪う。貞なるも獅、し。
四爻 旅、于に処る。その資斧を得。我が心、快からず。
五爻 雉を射て一矢亡う。終にもって誉命あり。
上爻 鳥、その巣を焚く。旅人、先には笑い、後には号きさけぶ。牛を易に喪う。凶。

(小象伝)
初爻 旅、瑣瑣たるは、志窮するの災いなり。
二爻 童僕の貞を得るは、終に尤なきなり。
三爻 旅、その次を焚くは、またもって傷まし。旅をもって下に与す、その義喪うなり。
四爻 旅、于に処るも、いまだ位を得ざるなり。その資斧を得るも、心いまだ快からざるなり。
五爻 終にもって誉命あるは、上に逮ぶなり。
上爻 旅をもって上にあり。その義焚くなり。牛を易に喪うは、終にこれを聞くことなきなり。