観は、
大艮で墓と見たり、祭祀に良い(彖辞他)と見たりします。

風地観


観は、観察する、下から上を仰ぎ見る

内卦坤の地上に外卦巽の大木があり、見上げる象で、二陽を四陰が下より仰ぎ見る。

@精神的な事は可、物質的な事は不可
A十二消長卦で陰の長じる卦(衰退)
B大艮の象で止まること。

彖辞 観は、盥いて薦めず。孚ありてぎょう若たり。

彖伝 大観上にあり、順にして巽、中正もって天下に観す。観は盥いて薦めず。孚ありてぎょう若たるは、下観て化するなり。天の神道を観るに、四時たがわず。聖人、神道をもって教えを設けて、天下服す。

象伝 風、地上を行くは観。先王もって方を省み、民を観て教えを設く。

(爻辞)
初爻 童観。小人は咎なし。君子は吝。
二爻 うかがい観る。女の貞に利ろし。
三爻 我が生を観て進退す。
四爻 国の光を観る。もって王に賓に利ろし。
五爻 我が生を観る。君子は咎なし。
上爻 その生を観る。君子は咎なし。

(小象伝)
初爻 初六の童観は、小人の道なり。
二爻 うかがい観る、女の貞は、また醜ずべきなり。
三爻 我が生を観て進退するは、いまだ道を失わざるなり。
四爻 国の光を観るは、賓を尚ぶなり。
五爻 我が生を観るは、民を観るなり。
上爻 その生を観るは、志、いまだ平らかならざるなり。