地風升
升は、徐々にのぼり進む卦
地の中に、巽の芽がある象で、やがて地上に出て、徐々に成長して大木に成長する。
@徐々にのぼり進む時
A時間がかかる
B芽を出す時
C今は人に従った方が良い
彖辞 升は、元いに亨る。もって大人を見る。恤うるなかれ。南征すれば吉。
彖伝 柔、時をもって升り、巽にして順。剛中にして応ず、ここをもって大いに亨る。もって大人を見る、恤うるなかれとは、慶びあるなり。南征すれば吉なるは、志行なわるるなり。
象伝 地中に木を生ずるは升。君子もって徳に順い、小を積み、もって高大なり。
(爻辞)
初爻 允に升る。大いに吉。
二爻 孚あればすなわちやくを用うるに利ろし。咎なし。
三爻 虚邑に升る。
四爻 王もって岐山に亨す。吉にして咎なし。
五爻 貞しければ吉。階を升る。
上爻 升るに冥し。息まざるの貞に利ろし。
(小象伝)
初爻 允に升る大いに吉は、上、志を合すればなり。
二爻 九二の孚は、喜びあるなり。
三爻 虚邑に升るは、疑うところなきなり。
四爻 王もって岐山に亨すは、事に順うなり。
五爻 貞しければ吉にして階を升るは、大いに志を得るなり。
上爻 升るに冥くして上にあり、消して富まざるなり。