1 11月3日、水曜日、文化の日で国民の祝日です。
昔から11月3日 文化の日は天気の特異日と言われており圧倒的に晴れの日が多い日なのです。
ところが、今年の文化の日は朝から結構強い雨が降っていました。
 9月に銀山温泉と村山市の樽石にそばを食べに行ったとき今度は新そばが出来たらぜひ次年子に
行って見たいと同行のS氏に話をした。
 S氏は何年か前に次年子にそばを食べに行っており、案内をしてもらえる事になった。
 11月3日、いよいよその当日をむかえたのである。S氏は次年子の「任三郎そば」予約をいれ、雨だからと言って予定より30分早い8時30分に迎えに来た。雨は降ってはいたが家の中でそばを食べるだけだから雨でも結構など言いながら村山に向けて出発した。
 大人4人を乗せたS氏のニッサンキューブは快適に飛ばす。長袋から白沢に抜ける県道の両側はぶなやかえでがきれいな紅葉に染まっていた。思わず「すごーい」とその美しさに歓声をあげる。作並、関山と進むにつれ、紅葉はさらに鮮やかさをます。雨の分をを差し引いてもおつりが来るぐらいの素晴らしさ。今日の紅葉は大いに期待が出来そうだ。
 村山の「道の駅むらやま」で休憩。朝、早いのにもかかわらず産直品の売り場には人だかりができている。道の駅の産直品はどこでも評判がよく地元の人も買いに来るほどだと笑えない話でもある。
 
 次年子には予約した時間の午前11時に到着した。そばやと言うぐらいだから入口には暖簾ぐらいは下がっていそうなものだが、ここは違っていた。普通の田舎の民家と言ったほうが良いかも知れない。開けっ放しの玄関を入り、予約の者であることを伝えた。すぐに二間つづきの20畳ぐらいの部屋に案内された。部屋には長テーブルが並べられておりすでに全席が予約であるとの表示がされていた。
 間もなくきくらげとわらびそれに大根の漬物が並べられた。漬物をつまみなが新そばが運ばれてくるのを待つ。胃袋がやけに興奮しているみたいで、時間が長く感じられる。そしてそばが一斉に運ばれて来た。カメラで写真を1枚とった。そばは透き通るように光っていた。同行の他の3人はすでにそばをうまそうに食べ始めている。
 ここ、任三郎そばはせいろや板に乗ってくるのではなくてどんぶりに盛られる。1杯2杯と順調にどんぶりが空になる。ここまで一気に「新そば」を味わった。そばは細めで、コシがあり歯ごたえを感じる。口に含み噛み始めると口の中にほのかに甘みがひろがる。辛味大根おろしとあわせたタレは絶妙なコラボレーションである。
 これでは何杯食べても満腹にならないのではないか、などふと思うことが可能なぐらいお腹にスムーズに収まるのである。ちなみに私は5杯ご馳走になった。
 いろいろ書いたが用は本当においしいそばでした。また、すぐにでも食べに行きたくなるようなそばでしたということである。

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