木本節


往年、木本町に、郷土の名所宣伝の目的を持つ木本保勝会という組織があった。その会が、昭和二年(一九二七)、新しく木本節を作るため、一般から歌詞を募集したところ約四百点の応募作品があった。その中から八首が入選した。 入選作品


紀伊半島民俗芸能祭2005画像 紀伊半島民俗芸能祭2005画像
平成17年10月23日(日) 紀伊半島民俗芸能祭2005にて


郷土の文化遺産である郷土民謡、木本節が世に出てから、既に78年の歳月が流れた。
木本節は歌詞、歌曲ともすべて郷土の人々の作になり、郷土の名所宣伝の目的を持って作られていた旧木本町の木本保勝会の方々の並々ならぬご尽力により作られ、三弦や美声にのせ、長い歴史を刻みながら粛々と伝承されて来たのもです。
しかし、串本節や尾鷲節が世に広まっているのに比べ、大いに遅れをとっている現状にあるが、この度、思いがけなく木本町の皆様や市民の中から、木本節を大いに発展させたいとの声が沸きあがり、今や燎原の火のごとき広まってきました。
この好機に、木本節を後々までも広く歌い、踊り伝え、いずれ串本節や尾鷲節と肩を並べられるよう努力していきたいと考えています。


堅きちぎりの磁石伝い
   主の便りを松ヶ崎
木本  加田久一
御浜獅子岩松吹く風と
   波のはやしに神楽舞
同    三原善一郎
華城山から日の出を見れば
   島にこがねの波が打つ
不肖   河邊春宵
花の窟の松吹く風は
   神代ながらの声がする
木本   糸川幸一郎
主は鬼ヶ城雄々しき姿
   わたしゃこがれて散る女波
同    猪原音松
七里御浜はかすみに暮れりや
    沖にいさり火主恋し
同    島定吉
徐福偲んで書きたる文字の
    岩に不老の苔が蒸す
同   廣山清三郎
鬼を射止めて去りにし君の
    笛に思いをます夕べ
同    山本義一

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