引退した愛するローズマリー
★ 永眠 平成25年11月29日(金) ★
今朝の5時か6時頃、リビングでバタンという音がした。
ローズマリーが倒れた音だった。
もう、立って動くことができないはずなのにどこに行くつもりだったのか?
時々、玄関のほうに行って寝ていることがあった。
きっと、お別れしようとしたのだろう。
一週間ほど前から水だけで、食べることもできなくなっていたし、
オシッコももう、2日間していなかった。
顔の皮膚が壊死し、破れて、血膿が出始めてから二か月たったが、ずっと、鳴き声も出さずにたえ、頑張ってきたローズマリーです。
もう、頑張らなくてもいいので、安らかに眠ってください。
死んでいることを なかなか実感できなくて、なんども心臓の音を聴診器で聞いてみたり、胸が動いていないのかを確かめてみたが、暖かい体なのです。
死後硬直が始まって、やっと、死んでしまったのだと思った。
さようなら、ローズマリー君。
9年と7か月の犬生でした。
☆ 引退した日は、2013年(平成25年)7月30日(火) ☆
2006年(平成18年7月15日にアイメイト協会の共同訓練を卒業して、
桶川にやってきて、7年間の盲導犬の仕事を引退です。
9才になり、もう引退を考える年になってきたのかなと思っていたのに、骨肉腫という 思いがけない病気になってしまった。
ハーネスをつけての最後の仕事は、
市役所にいき、盲導犬申請の書類を提出することでした。
★ 平成21年12月8日(火)
桶川市の加納小学校四年生の総合学習 チャレンジタイムに参加した。
桶川ドリームの会・べに花友の会の8人で、二時間の授業の中で、ガイドのやり方やアイマスク体験と視覚障害のことやアイメイト(盲導犬)や盲人卓球などです。
☆☆自己紹介☆☆
僕の名前はローズマリーといいます。 皆さん、よろしくね。
ブラックのラブラドールレトリバーのオスで、目の色だけが 茶色なのです。
体重は25kgあり、通称、ローズと言われていまーす。
2004年4月26日が僕の誕生日なのですよ。
おかあさんとアイメイト協会で初めて会い、28日間の合宿訓練を終えて、
正式にアイメイトとしてデビューしたのが、平成18年7月15日になるのです。
この日から僕は新しい家族と一緒に暮らすことになったのでした。
訓練を受けた アイメイト協会の指導員のYさんのテーマ
「妥協しない指導をします。」と言い渡されて、僕とおかあさんは二人五脚で厳しい訓練を受けたのでした。
指導員のYさんのR的(ニックネーム) 基本7原則を紹介
これを日々 心して守っていけば良いアイメイト(スーパードッグ)でいられるのよね。
1: 声譜(セーフ)をハッキリという。
2: 犬が動いてから動く、止まってから止まる。
3: 間合いがひとつひとつとれている。
4: 正しい姿勢で歩く。
5: ほめる、叱るが出来ている。
6: 基礎訓練で犬の気持ちをコントロールする。
7: 犬に対する気持ちは常に本気である。
☆ 第二段 R的 心得 ☆
◎ 犬は磨けば磨くほど光る。
R的 基本7原則
★ 1の説明
犬にしっかりと命令を言わないことには何も始まらないのです。
犬に自分の伝えたい言葉を伝えて、それから初めて犬が動き出すので、声譜(セーフ)を言うことからすべてが始まります。
声譜→犬が動き出す→動いたらそれをほめる→(叱る)→犬について行ける。
★ 2の説明
声譜が出来たら犬は動くなり、止まるなりするのです。
特に経験者は、頭ではわかっていても、どうしても自分の身体のほうが先に動いてしまうし、ハーネスで動かそうとします。
言葉で言うと同時に一緒に身体が動いてしまいやすいのです。
なれてくるとストップという前に人が止まって、「はい、ストップね。」と犬のほうにしゃべりかけて終わってしまうとか、
そういうことにもなりやすいのです。。
★ 3の説明
間合いをしっかりと取り、流れで動いてはいけないのです。
実際には流れの中で生活しているので便利なのですが、ただ、それでばかりやってしまっていると、いままでキチン、キチンと一つずつ やってきたことが崩れてしまうのです。
間合いを取ることにより、余裕が生まれてくるし、
余裕が出てくれば犬の気持ちにもゆとりが出てきます、
犬の扱いも落ち着いてコントロールすることが出来るのです。
間合いを取って、あせらず、じっくりと犬と向かい合うことで、ひとつひとつの確認作業を怠らないようにしなければなりません。
★ 4の説明
人にはさまざまな癖があるのです。
手の動き、身体の動きから頭の向きなど いろいろです。
犬達は基本の形で動く人間と仕事をするように訓練されているので、その基本から外れると、犬に訓練で入れてきたものとまったく別のものになってしまうのです
基本に忠実に動かないと それに見合った仕事をしなくなってしまいます。
★ 5の説明
いままでの四つをやっていてこそ、ほめたり、叱ったリガ出来るのです。
自分の姿勢が悪かったり、間合いが取れていなかったり、流れで動いているのに犬をほめる、叱るが出来るわけがないのです。
より良い仕事をした時ばかりでなく、それ以外でも良くほめてやることです。
叱ることには自分の感情をこめやすいのです。
叱るのは犬に聞く耳を持たせることが出来るかのポイントで、
ほめるということは犬を成長させることが出来るかのポイントで、
二つのポイントがうまく合わさって犬のコントロールをして、犬の成長につながってゆくのです。
ほめる叱るの度合いもいろいろあり、
犬がうまくやった時には良くほめて、
叱るというのも、その時に本当に叱ってよいものなのか?
逆に、その時にほめて教えたほうが良いのか?という選択肢もあるのです。
★ 6の説明
基礎訓練の中で、犬がやっていなかったら「ノー」でチョーク(リードを引き首輪に強い刺激を与える)での確認、
やっていたら「グッド」でほめる確認が出来ます。
意識的に犬が失敗するように作ることも出来るし、
逆にほめて、やってみようというふうに自分で組み立てが出来ます。
犬の気持ちをうまく落としたり、上げたり出来るのです。
毎日の基礎訓練(服従訓練)はマンネリ化しないように
また、形だけの基礎訓練にならないように犬の気持ちをコントロール出来る一番のチャンスなのです。
※ 基礎訓練とは、指示(命令)でカム(来い)、シット(座れ)、ダウン(ふせ)などを行うことです。
★ 7の説明
犬に本気でぶつかっているか?
本気でぶつかれば犬のほうも本気でそれに答えようとします。
適当にほめていると、犬も「あぁー、主人も適当にほめているな。」となり、
叱る時も、ガツンと叱ろうと思っても気持ちが入っていないと、「チョーク」事態に気迫、迫力が伝わらないのです。
これくらいでいいかと思っていると犬のほうも だんだん楽をするのを覚えてきます。
いつどんな場所であってもどんな時でも必ず犬に対して本気でぶつかっていれば、犬もそれに対して一生懸命やるという お互いに高めあうような関係を作っていきたい。
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