経絡経穴名・I脈流注


手の太陰肺経

手の陽明大腸経

足の陽明胃経

足の太陰脾経

手の少陰心経

手の太陽小腸経

足の太陽膀胱経

足の少陰腎経

手の厥陰心包経

手の少陽三焦経

足の少陽胆経

足の厥陰肝経

任脈

督脈

奇穴(きけつ) 阿是穴(あぜけつ)




★ 手の太陰肺経 左右それぞれ11穴

I脈流注
 足の厥陰肝経の脈を受けて、上腹部から始まり、
大腸をまとい、肺に属し、気管、喉頭を巡って前胸部上外側にたっする。

 ここから上腕前内側、前腕前外側を経て、
拇指外側爪根部におわる。

 前腕下部から分かれた枝は、次指外側爪根部に至り、
手の陽明大腸経につながる。


中府(ちゅうふ)  雲門(うんもん)  天府(てんぷ)  侠白(きょうはく)     尺沢(しゃくたく)  孔最(こうさい)  列缺(れっけつ)  経渠(けいきょ)   太淵(たいえん)  魚際(ぎょさい)  少商(しょうしょう)




★ 手の陽明大腸経 左右それぞれ20穴

●I脈流注
 手の太陰肺経の脈を受けて、次指外側爪根部から始まり、
前腕の後ろ外側、上腕の外側を登って、
鎖骨上窩から胸中に入り、肺をまとい、さらに下って大腸に属する。

 鎖骨上窩から分かれた枝は、側頸部を昇り、
左右交差して鼻翼の外側で足の陽明胃経につながる。


商陽(しょうよう)  二間(じかん)  三間(さんかん)  合谷(ごうこく) 陽谿(ようけい)  偏歴(へんれき)  温溜(おんる)  下廉(げれん)   上廉(じょうれん)  三里(さんり)  曲池(きょくち)  肘B(ちゅうりょう)   五里(ごり)  臂臑(ひじゅ)  肩K(けんぐう)  巨骨(ここつ)  天鼎(てんてい)  扶突(ふとつ)  禾B(かりょう)  迎香(げいこう)




★ 足の陽明胃経 それぞれ45穴

★I脈流注
 手の陽明大腸経の脈を受けて、眼下部に始まり、下って下顎、耳前鬢発(もみあげ)のふちを上り、前顎に行く。

 本経は、下顎から分かれて総頸動脈にそって下り、
鎖骨上窩に入る。

胸中に入るものは、横隔膜を貫いて胃に属し、
脾をまとう。(連絡をしている)

 直行するものは、胸部では乳頭線上を、
腹部では正中線の外方二寸の部を下方し、
さらに大腿・下腿前外側を下って、足背から足の第3指 爪根部におわる。
足 背部で第二、第三中足骨間から分かれた枝は、
足の拇指内側爪根部に至り、足の太陰脾経につながる。


承泣(しょうきゅう)  四白(しはく)  巨B(こりょう)  地倉(ちそう)   大迎(たいげい)  頬車(きょうしゃ)  下関(げかん)  頭維(ずい)   人迎(じんげい)  水突(すいとつ)  気舎(きしゃ)  缺盆(けつぼん)   気戸(きこ)  庫房(こぼう)  屋翳(おくえい)  膺窓(ようそう)   乳中(にゅうちゅう)  乳根(にゅうこん)  不容(ふよう)  承満(しょうまん)   梁門(りょうもん)  関門(かんもん)  太乙(たいいつ)  滑肉門(かつにくもん)   天枢(てんすう)  外陵(がいりょう)  大巨(たいこ)  水道(すいどう)   帰来(きらい)  気衝(きしょう)  髀関(ひかん)  伏兎(ふくと)   陰市(いんし)  梁丘(りょうきゅう)  犢鼻(とくび)  三里(さんり)   上巨虚(じょうこきょ)  条口(じょうこう)  下巨虚(げこきょ)   豊隆(ほうりゅう)  解谿(かいけい)  衝陽(しょうよう)  陥谷(かんこく)   内庭(ないてい)  E兌(れいだ)




★ 足の太陰脾経 それぞれ21穴

★I脈流注
足の陽明胃経の脈を受けて、足の拇指内側爪根部から始まり、
足部の内側から内踝前を通って
脛骨内側縁を上行し、大腿の前内側を経て、
腹部では、正中線の外方三寸五分、
胸部では、正中線の外方六寸の部を昇り、
側胸部中央に至り、前胸部外側を経て、
総頸動脈部で咽喉をはさみ、舌下に達して終わる。

  上腹部から分かれた枝は、脾に属し胃をまとい、
横隔膜を貫いて、心に注ぎ、
手の少陰心経につながる。


隠白(いんぱく)  大都(だいと)  太白(たいはく)  公孫(こうそん) 商丘(しょうきゅう)  三陰交(さんいんこう)  漏谷(ろうこく)  地機(ちき)   陰陵泉(いんりょうせん)  血海(けっかい)  箕門(きもん)  衝門(しょうもん)   府舎(ふしゃ)  腹結(ふっけつ)  大横(だいおう)  腹哀(ふくあい)   食竇(しょくとく)  天谿(てんけい)  胸郷(きょうきょう)  周栄(しゅうえい)   大包(だいほう)




★ 手の少陰心経 左右それぞれ9穴
★I脈流注
 足の太陰脾経の脈を受けて、心の中から始まり心に属し、
横隔膜を貫いて下行し、小腸をまとう。

 本経は心から肺を経て、腋窩に下り、上腕の内側、前腕の前内側、手掌を経て、小指外側爪根部に終わる。


極泉(きょくせん)  青霊(せいれい)  少海(しょうかい)  霊道(れいどう)   通里(つうり)  陰D(いんげき)  神門(しんもん)  少府(しょうふ)   少衝(しょうしょう)




★ 手の太陽小腸経 左右それぞれ19穴
★I脈流注
 手の少陰心経の脈を受けて、手の小指内側爪根部から始まり、
前腕後面の内側、上腕の後内側を昇り、
肩甲部を経て、左右交差して鎖骨上窩に入る。

 さらに心をまとい、下って横隔膜を貫き、胃部を巡って小腸うに属する。

 鎖骨上窩から分かれた枝は、側頸部を昇り、
ほおから外眼角を経て、耳の中に入り、耳朶の直前に終わる。


少沢(しょうたく)  前谷(ぜんこく)  後谿(こうけい)  腕骨(わんこつ)   陽谷(ようこく)  養老(ようろう)  支正(しせい)  小海(しょうかい)   肩貞(けんてい)  臑兪(じゅゆ)  天宗(てんそう)  秉風(へいふう)   曲垣(きょくえん)  肩外兪(けんがいゆ)  肩中兪(けんちゅうゆ)   天窓(てんそう)  天容(てんよう)  顴B(けんりょう)  聴宮(ちょうきゅう)




★ 足の太陽膀胱経 左右それぞれ63穴
★I脈流注
 手の太陽小腸経の脈を受けて、内眼角から始まり、眉毛内端を通り、
頭部では正中線の外方一寸五分を走行し、後髪際で二至に分かれる。

 本経は、脊中の外方一寸五分、薦骨部まで下行し、
ここから腰部に至り、深部に肺って腎をまとい、膀胱に所属する。

  さらに腰部から下って薦骨穴を巡って
大腿後側の中央を通って膝窩中央に至る。

 後髪際から分かれた分枝は、脊中の外方三寸を下行し、
薦骨部、大腿後外側を経て、膝窩中央で本経と合する。

 さらに、下腿後側中央から下腿外側を下り、
外踝の後側を通って、足の小指外側爪根部に至る。


睛明(せいめい)  攅竹(さんちく)  曲差(きょくさ)  五処(ごしょ)   承光(しょうこう)  通天(つうてん)  絡却(らっきゃく)  玉枕(ぎょくちん)   天柱(てんちゅう)  大杼(だいじょ)  風門(ふうもん)  肺兪(はいゆ)   厥陰兪(けついんゆ)  心兪(しんゆ)  膈兪(かくゆ)  肝兪(かんゆ)   胆兪(たんゆ)  脾兪(ひゆ)  胃兪(いゆ)  三焦兪(さんしょうゆ)   腎兪(じんゆ)  大腸兪(だいちょうゆ)  小腸兪(しょうちょうゆ)   膀胱兪(ぼうこうゆ)  中膂内兪(ちゅうりょないゆ)  白環兪(はっかんゆ)   上B(じょうりょう)  次B(じりょう)  中B(ちゅうりょう)  下B(げりょう)   会陽(えよう)  承扶(しょうふ)  殷門(いんもん)  浮D(ふげき)   委陽(いよう)  委中(いちゅう)  附分(ふぶん)  魄戸(はっこ)   膏肓(こうこう)  神堂(しんどう)  GH(いき)  膈関(かくかん)   魂門(こんもん)   陽綱(ようこう)  意舎(いしゃ)  胃倉(いそう)  肓門(こうもん)   志室(ししつ)  胞肓(ほうこう)  秩辺(ちっぺん)  合陽(ごうよう)   承筋(しょうきん)  承山(しょうざん)  飛陽(ひよう)  C陽(ふよう)   崑崙(こんろん)  僕参(ぼくしん)  申脈(しんみゃく)  金門(きんもん)   京骨(けいこつ)  束骨(そっこつ)  通谷(つうこく)  至陰(しいん)




★ 足の少陰腎経 左右それぞれ27穴
★I脈流注
 足の太陽膀胱経の脈を受けて、足底の中央から始まり、
内踝の後ろを回り、下腿の内側、大腿の後内側を昇り、

 腹部では、正中線の外方五分を上行して、臍の外方部から腎に属し、膀胱をまとう。

 さらに、腎から上腹部諸穴を経て、

胸部では、二寸の部を上行し、
手の厥陰心包経につながる。


湧泉(ゆうせん)  然谷(ねんこく)  太谿(たいけい)  大鐘(だいしょう)   照海(しょうかい)  水泉(すいせん)  復溜(ふくりゅう)  交信(こうしん)   築賓(ちくひん)  陰谷(いんこく)  横骨(おうこつ)  大赫(だいかく)   気穴(きけつ)  四満(しまん)  中注(ちゅうちゅう)  肓兪(こうゆ)   商曲(しょうきょく)  石関(せきかん)  陰都(いんと)  通谷(つうこく)   幽門(ゆうもん)  歩廊(ほろう)  神封(しんぽう)  霊墟(れいきょ)   神蔵(しんぞう)  或中(いくちゅう)  兪府(ゆふ)




★ 手の厥陰心包経 左右それぞれ9穴

★I脈流注
 足の少陰腎経の脈を受けて、胸中から始まり、
心包に属し、下って三焦をまとう。

 心包から出たI脈は、胸中を巡り、
乳頭の外方一寸の部から腋窩を過ぎ、上腕の内側から肘窩および前腕の前面、
手掌の中央を下って、手の中指外側爪根部に終わる。


天池(てんち)  天泉(てんせん)  曲沢(きょくたく)  D門(げきもん)   間使(かんし)  内関(ないかん)  大陵(だいりょう)  労宮(ろうきゅう)   中衝(ちゅうしょう)




★ 手の少陽三焦経 左右それぞれ23穴
★I脈流注
 手の厥陰心包経の脈を受けて、薬指内側爪根部から始まり、
手背を経て、前腕、上腕の後ろ側を上行し、肩の後ろ上方から鎖骨上窩を経て、
両乳頭間の中央に達し、心包をまとい、下って三焦に属する。

 両乳頭間の中央から分かれた枝は、
第七頸椎棘突起の下を経て、側頸部を昇り、
耳の下から耳後ろ部、耳上部を経て、側頭窩を過ぎ、目の下に至る。

 耳の下から分かれた枝は、
耳の前に出て、眉毛外端の部で足の少陽胆経につながる。


関衝(かんしょう)  液門(えきもん)  中渚(ちゅうしょ)  陽池(ようち)   外関(がいかん)  支溝(しこう)  会宗(えそう)  三陽絡(さんようらく)   四涜(しとく)  天井(てんせい)  清冷淵(せいれいえん)  消L(しょうれき)   臑会(じゅえ)  肩B(けんりょう)  天B(てんりょう)  天A(てんゆう)   翳風(えいふう)  I脈(けいみゃく)  顱息(ろそく)  角孫(かくそん)   耳門(じもん)  和B(わりょう)  絲竹空(しちくくう)




★ 足の少陽胆経 左右それぞれ43穴

★I脈流注
手の少陽三焦経の脈を受けて、外眼角から始まり、
耳前を通って耳上部、耳後ろ部に行く。

 再び耳後ろ部から耳上部を昇り、前髪際を経て、外眼角に行き、
ここから、頭部膀胱経の外側にそって進み、
側頸部、肩上部、鎖骨上窩を経て、胸中を下り、肝をまとい、胆に属する。

 鎖骨上窩から直行する本経は、側胸部、側腹部を下行し、
大腿、下腿の外側を通って、外踝の前から足背を経て、
あしの第四指外側爪根部に終わる。


瞳子B(どうしりょう)  聴会(ちょうえ)  客主人(きゃくしゅじん)   頷厭(がんえん)  懸顱(けんろ)  懸釐(けんり)  曲鬢(きょくびん)   率谷(そっこく)  天衝(てんしょう)  浮白(ふはく)  竅陰(きょういん)   完骨(かんこつ)  本神(ほんじん)  陽白(ようはく)  臨泣(りんきゅう)   目窓(もくそう)  正営(しょうえい)  承霊(しょうれい)  脳空(のうくう)   風池(ふうち)  肩井(けんせい)  淵腋(えんえき)  輙筋(ちょうきん)   日月(じつげつ)  京門(けいもん)  帯脈(たいみゃく)  五枢(ごすう)   維道(いどう)  居B(きょりょう)  環跳(かんちょう)  中涜(ちゅうとく)   陽関(ようかん)  陽陵泉(ようりょうせん)  陽交(ようこう)  外丘(がいきゅう)  光明(こうめい)  陽輔(ようほ)  懸鐘(けんしょう)  丘墟(きゅうきょ)   臨泣(りんきゅう)  地五会(ちごえ)  侠谿(きょうけい)  竅陰(きょういん)




★ 足の厥陰肝経 左右それぞれ13穴
★I脈流注
足の少陽胆経の脈を受けて、足の拇指外側爪根部から始まり、
足背部、内踝の前方を過ぎ、下腿の前内側、大腿の内側を昇り、
鼠径部を経て、陰毛陰毛に入る。

 さらに後ろ上方に進み、第十一肋骨前端から第九肋軟骨付着部に至り、
肝に属し、胆をまとう。

 第九肋軟骨付着部から分かれた枝は、
上腹部に至り、手の太陰肺経につながる。


大敦(だいとん)  行間(こうかん)  太衝(たいしょう)  中封(ちゅうほう)   蠡溝(れいこう)  中都(ちゅうと)  膝関(しつかん)  曲泉(きょくせん)   陰包(いんぽう)  五里(ごり)  陰廉(いんれん)  章門(しょうもん)   期門(きもん)




★ 任脈 24穴

★I脈流注
 任脈は骨盤腔から始まり、会陰部・腹部・胸部および前頸部の正中線を上行し氏
オトガイ唇溝の正中にいたり、顔面を巡って目に至る。


会陰(えいん)  曲骨(きょっこつ)  中極(ちゅうきょく)  関元(かんげん)   石門(せきもん)  気海(きかい)  陰交(いんこう)  神闕(しんけつ)   水分(すいぶん)  下J(げかん)  建里(けんり)  中J(ちゅうかん)   上J(じょうかん)  巨闕(こけつ)  鳩尾(きゅうび)  中庭(ちゅうてい)   P中(だんちゅう)  玉堂(ぎょくどう)  紫宮(しきゅう)  華蓋(かがい)   NO(せんき)  天突(てんとつ)  廉泉(れんせん)  承漿(しょうしょう)




★ 督脈 27穴
★I脈流注
 督脈は、会陰部に始まり、尾骨先端から脊中にそって、正中線上を上り、
頭部および尾部の正中を経て上歯肉上際の中央に終わる。


長強(ちょうきょう)  腰兪(ようゆ)  陽関(ようかん)  命門(めいもん)   懸枢(けんすう)  脊中(せきちゅう)  筋縮(きんしゅく)  至陽(しよう)   霊台(れいだい)  神道(しんどう)  身柱(しんちゅう)  陶道(とうどう)   大椎(だいつい)  F門(あもん)  風府(ふうふ)  脳戸(のうこ)   強間(きょうかん)  後頂(ごちょう)  百会(ひゃくえ)  前頂(ぜんちょう)   M会(しんえ)  上星(じょうせい)  神庭(しんてい)  素B(そりょう)   水溝(すいこう)  兌端(だたん)  齦交(ぎんこう)




★ 奇穴(きけつ) 阿是穴(あぜけつ)

歴史的にも受け継がれてきているもので、有効な施術点で十四経には属していない。


印堂(いんどう)  太陽(たいよう)  眉衝(びしょう)  四神聡(ししんそう)   翳明(えいめい)  定喘(ていぜん)  巨闕兪(こけつゆ)  中枢(ちゅうすう)   上仙(じょうせん)  督兪(とくゆ)  気海兪(きかいゆ)  関元兪(かんげんゆ)   痞根(ひこん)  腰眼(ようがん)  肩内陵(けんないりょう)  腰痛穴(ようつうけつ) =腰腿点(ようたいてん)  落枕(らくちん)  急脈(きゅうみゃく)  風市(ふうし)  鶴頂(かくちょう)  膝眼(しつがん)  胆嚢穴(たんのうけつ)  蘭尾(らんび)  魚腰(ぎょよう)  裏内庭(うらないてい) など。



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