この涙は何だ


酷く天気のいい午後だ。眩暈すら覚える。
9階建てのビルの屋上、風が心地良い。
誰かの笑い声も、車のクラクションも、子供の泣き声もここには届かない。
不思議に思うだろうか?酷く落ち着いている俺を。

たった独り、空を見上げる俺を。

強い日差しに照り付けられて、アスファルトが陽炎をくねらせる。
そこに君を見たのは、イカれた俺だけだろうか?
いつも笑っていた君を見ていた筈なのに、君の幻は泣いていた。
きっと俺のせいだろう。


もう耐えられないんだ、全てに疲れ、苦しんだ。
これ以上は、いらない。


そっとフェンスを越えれば、遙か下に広がる地面。
視界を逸らし、この目に空を焼き付ける。
綺麗な空だ、腹立たしい位に青い空だ。
このまま、吸い込まれていけたならどれだけ良かったろう。
そっと重心を後ろにずらせば、身体は徐々に傾いていく。
空が離れていく。遠ざかっていく。
涙が零れ、空へ吸い込まれていく。

この涙は、解放の喜びか。
この涙は、戻れない悲しみか。



空から一番離れた所で、血塗れの俺はただ想う。
この、涙の意味は・・・





END



※何か知らんけど、脳内でDir en greyの「理由」がかかってたので。珍しく元になるものがあったり。
 歌詞を思い出しながらペソペソ書いてみました。もし曲を知ってる方が居たら思い出してみてください。
 いかに駄文かがよくわかります(爆)
 ちなみに9階はコールセンター勤務時の会社が入っていたビルの階数です(笑)