ももの歴史
中国では桃に病魔や厄除けの力があるといわれ、古くから不老長寿の実として珍重されています、現在でも結婚式などのお祝い事には、ももの形をした饅頭を食べる習慣があるそうです。
日本においての桃は、江戸時代に観賞用として200種類以上の花木が栽培されていましたが、明治8年、中国より上海水蜜桃や天津水蜜桃が導入され、本格的に果樹として栽培され始めましたが、落果や虫害などの問題点も多く普及するに至らなかった。
これらの問題点を解決し、明治30年以降改良された、金桃・白桃が日本独特の果肉の軟らかい桃として脚光を浴びる事となった。
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ももの実のはなし
桃の実には、ビタミンC・カリウムが含まれています、ビタミンCには老化防止のはたらきがある、またジューシーな果肉には体液を補い、皮膚に潤いを与え肌の若返りをはかる効果があります。
カリウムには血圧を下げる作用があり、高血圧の予防に効果があります。
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ももの葉のはなし
桃の葉には、タンニン・マグネシウム・カリウムなどが含まれ、薬理作用があると言われています。古くから桃湯が親しまれ、江戸時代から桃湯に入る習慣があったそうです。
桃の葉には収れん作用があり、お風呂に入れるとあせもや湿疹に効果があり、1年で一番暑い夏に桃湯に入ることは理にかなっている。
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ももの種のはなし
桃の種を割ると、中から数個の種が出てきます、これが桃仁と呼ばれ脂肪油・アミグダリンを含んでおり、婦人病の漢方薬としてポピュラーなもので、血液の循環を良くする作用があり、生理不順・生理痛・更年期障害・便秘・肩こり・頭痛などに効果があります。その他、高血圧や脳梗塞の予防効果も発揮します。
効果が強いため、利用するときは漢方薬の専門家に相談するなどして、1日の摂取量を決めると良いでしょう。一般的には、1日3個以内が良いでしょう。
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ももの花のはなし
桃の花は、白桃花と呼ばれる生薬で、利尿作用に効果のある成分が含まれていると言われ、利尿剤・むくみ解消・下剤として用いられています。
白桃花も桃仁同様に効果が強いので、服用をお考えの方は漢方薬の専門家に相談するなどして、1日の摂取量を決めと良いでしょう。
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