美留和山登頂記

(2003年2月21日)

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 ましゅまろの談話室の窓から南側に三角の山が見えます。美留和山(401m)です。いつも眺めながら、いつかは登ってみたいと思っていました。夏は笹が深くて、マダニの襲撃を受けそうでちょっと気が進みません。登るとしたら積雪期です。過去に一度うちののヘルパーさん(スズちゃん、今は東京でおかあさんしてます)が、登頂しましたが、私たちはいつもあと一歩のところで断念していました。今回はカミさんのたっての希望で、再挑戦することにしました。


 天候晴れ、気温氷点下8℃、午前9時半、ましゅまろの奥の踏切からクロスカントリースキーをはいてスタートしました。いつものいわゆる裏山コースをたどり国有林の奥に入っていきます。そして山の東側に回り込みます。このあたりは滅多に人の入らないところです。クマが冬眠している穴がないか、ちょっとビクビクします。
森の中を抜ける 美留和山鞍部
 美留和山に通じる斜面は、久しぶりに来るので、記憶が曖昧です。案の定、斜面をひとつ間違え、妙に急な斜面を上ることになりました。登り切ってしまうと、見覚えのある尾根に出ました。そこから頂上が見えていますが、けっこう急斜面です。前回は稜線にかなり雪庇が発達していて、雪も深かったので、このあたりで登頂を断念しました。
 あがれるところまでスキーをはいて登り、途中でスキーを置いて、つぼ足で登りました。滑落しそうなので、ストックで体を確保し、慎重に登りました。
 途中の斜面はササ原になっていて、シカが喰い荒らしてありました。その部分は雪も掘り返され、ラッセルしなくていいので、遠慮なく利用させてもらいました。
急斜面を階段歩行で登る エゾシカの食痕
 11時30分ついに頂上に到着。頂上にはなぜか木の棒が立っていました。頂上を示すしるしでしょうか。頂上からは硫黄山、藻琴山、カムイヌプリ、釧路川、川湯から弟子屈にかけての美留和原野、そして遠くには釧路湿原の地平線も見えました。もちろんましゅまろの建物も確認することが出来ました。頂上の樹に居着いてるのか、オオワシが私たちの頭上をずっと動かずに飛んでいました。
頂上のしるし? 左、藻琴山、右、硫黄山

ビラオスキー場と雄阿寒(右端) 弟子屈方面
 下りは登り以上に急斜面がこわくて、お尻をついて慎重に下りました。一度滑りはじめると下まで止まらないだろうから、細い樹林帯にそって、ゆっくり降りました。
 下の鞍部に戻ってからスキーをはき、本来の緩やかな斜面を戻りました。
尻滑りで降りる なんとか鞍部に戻ってきた
 普段いつも見ている山でも、初めて登ると感慨ひとしおです。その体験はとてもスリリングで、家の近所のことなのに、冒険心をくすぐりました。これから普段の生活の中で、美留和山のてっぺんを見上げるたび、ああ、あそこに登ったんだなあと思うことでしょう。
 条件が良く、機会があればまた挑戦してみたいです。

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