カムイヌプリで摩周湖ざんまい。

(2004年6月6日)

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 カムイヌプリ(摩周岳)858mは摩周湖の正面に見える切り立った岩肌を見せる山です。摩周湖の荘厳な青い湖面とマッチして神の山と 思わせるものです。ましゅまろから一番近い山なのに最近足が遠のいていました。ここはもう一度近くの山を見直してみようと、久しぶりに登ってみました。


 摩周岳は標高858m、標高差311m、片道7.2kmあります。登りでゆっくり歩いて2時間半。摩周湖の外輪山の尾根沿いを歩きま す。ゆるいアップダウンの登山道なので、帰りもほぼ同じぐらいの時間がかかります。
 
 暑いのはいやなので、今回も早朝スタートです。5時に起床、6時50分に摩周湖第1展望台に到着。駐車場の右端にある登山口から出発。登山者名簿にはす でに3名の名前があった。

  
 まず鬱蒼とした尾根道を歩く。南の斜面には笹藪が広がっていて、ズボンに時々ダニが付いていたりする。
最初のうちは登山道の脇にもタンポポやエゾエンゴサク、オオバナノエンレイソウなど平地で見える花が多い。

  
 1時間ぐらい歩くと樹林帯が切れ、笹原が広がる。このあたりは昔米軍の通信施設があったらしい。今でも時たま砲声が聞こえる。矢臼別演習場での砲撃訓練 の音だ。ここからは遠くで雷鳴がとどろいているように聞こえる。
 南側には根釧地方の広大な地平線が広がっている。そして道の脇にはスミレの花やハクサンチドリ、ミヤマオダマキが見られるようになる。この時期に登った のは久しぶりだったので、こんなに花があるとは思わなかった。
  
  kmで西別岳分岐の標識がある。以前は西別岳への縦走路はササ刈りがされていなかったのだけど、今は整備されていて、西別岳から縦走してくる人も多 い。ちなみに西別岳山頂から摩周岳山頂までの所要時間は片道90分です。
 西別岳分岐を過ぎたあたりから道は急峻になる。摩周岳の切り立った岩肌の裏側を登っていきます。このあたりからやっと山道を登っている気分になる。
  
 今日は約2時間で頂上到着。山頂を吹き渡る風が心地よかった。頂上の岩場からは標高感のある爆裂火口が眼下に広がる。ここからはカムイシュ島は見えませ ん。裏摩周展望台付近の湖面と斜里岳、西には阿寒の山々が望まれる。南には釧根地方の平原が広がっている。
  
 このコースは途中水場がなく、日によってはとても暑いときもある。水は多めに持っていく方がいいでしょう。
 帰りも2時間ぐらいで第1展望台に戻ってきました。今日は日曜日と言うこともあり、他にも登山者がたくさんいました。
第1展望台に戻るとおしゃれできれいな格好をした観光客がいっぱいいました。汗まみれになっている自分の姿が少し場違いなような気になりました。

 身近な山に登ってみるのも、たまにいいものです。カムイヌプリは、それほどハードなコースでもなく、ゆっくりのんびり摩周湖と釧根の平原の景観を楽しみ ながら歩ける山です。 普段見ている摩周湖とはまたちがったものを見つけられるかもしれません。


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